あの奇跡がなくて、あの名種牡馬がいなければ・・・
あの事故がなくて、あの競走馬が存命ならば・・・
競馬史に重要な意味を持つ血統馬の奇跡、事故などのエピソードや、その血統馬が現代に残す影響等々が紹介される。競馬ファンとしては、妄想が膨らむとともに、血統の魅力、その世界の広さを体感できる。
この本を読んで、様々な奇跡が積み重なって現代競馬が成り立っているのだ、と感じた。また、あの馬が生き残っていれば、どのような血統地図が出来上がっていたのだろう、とも。
改めて、競馬はロマンだ。そう感じられる一冊。
近年読んだ競馬本の中では一番面白かった。