高橋揆一郎のレビュー一覧

  • P+D BOOKS 伸予

    Posted by ブクログ

    「ぽぷらと軍神」
    西住戦車長が軍神になった年というから
    昭和13年のことだ
    とある炭抗町に、陸軍伍長あがりの小学校教師がいたという
    これがまあとんでもない暴力教師で
    天皇主義をタテに弱いものをいじめるのが大好きな
    サディストの豚野郎としか思えない
    四年生でこいつのクラスに振り分けられた主人公は
    恐怖と憎悪にとりつかれ、少しおかしくなっていく
    だがとある事件をきっかけに
    この暴力教師に奇妙なシンパシーを抱いてしまうのだった
    それは要するに
    大人たちを前にした「子供」どうしのシンパシーなのであるが
    もちろん主人公はすぐ後悔することになる

    「清吉の暦」
    炭坑に新しい竪穴が掘られるというので
    好景気

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    2021年09月17日