高橋揆一郎の作品一覧

「高橋揆一郎」の「P+D BOOKS 伸予」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • P+D BOOKS 伸予
    4.0
    1巻715円 (税込)
    元女性教師と教え子の恋の結末は――。 「わたしはね、善ちゃんのお嫁さんになりたかったんだ、これでも」  女学校を出たばかりの教師・伸予は、教え子で中学三年生の善吉に恋心を抱いていた。卒業後は交流が途絶え、伸予は許嫁との結婚と死別を経験し、最近は趣味に没頭する日々を送っていたが、教師仲間からの情報で善吉の消息を知り、再会を果たす。  中年になってなお、少女のような純粋さを保っている伸予と、どこか冷めた雰囲気を漂わせている善吉。二度目の逢瀬でついにふたりは結ばれるが――。  第79回芥川賞を受賞した表題作のほか、第37回文學界新人賞受賞作「ぽぷらと軍神」、「清吉の暦」の全三編を収録。

ユーザーレビュー

  • P+D BOOKS 伸予

    Posted by ブクログ

    「ぽぷらと軍神」
    西住戦車長が軍神になった年というから
    昭和13年のことだ
    とある炭抗町に、陸軍伍長あがりの小学校教師がいたという
    これがまあとんでもない暴力教師で
    天皇主義をタテに弱いものをいじめるのが大好きな
    サディストの豚野郎としか思えない
    四年生でこいつのクラスに振り分けられた主人公は
    恐怖と憎悪にとりつかれ、少しおかしくなっていく
    だがとある事件をきっかけに
    この暴力教師に奇妙なシンパシーを抱いてしまうのだった
    それは要するに
    大人たちを前にした「子供」どうしのシンパシーなのであるが
    もちろん主人公はすぐ後悔することになる

    「清吉の暦」
    炭坑に新しい竪穴が掘られるというので
    好景気

    0
    2021年09月17日

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