此本臣吾のレビュー一覧

  • デジタル資本主義

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    デジタルがもたらす未来について、今まではディストピア的な思考しか持ち得てなかったのですが、この本を読んで、別の可能性があることを示唆してもらいました。
    社会を構成する一人一人の主観、思いがデジタル社会のありようを導いていくとの主張に深く考えさせられました。

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    2019年12月01日
  • デジタル資本主義

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    ネタバレ

    デジタル革命による資本主義の常識の変化について描いた一冊。デジタルを技術面ではなく、経済社会歴史の側面から分析し、将来について論じている。
    シンクタンクの本だけあり、データ豊富で示唆も豊富である。
    構造的な分析もありおもしろい。

    メモ
    ・シェアエコ は投資抑制、雇用抑制的な部分がある。
    ・日本、直近は人口減だが一人当たりGDPは増えている。
    ・海外と比較し、日本のみ労働生産性上昇に対して賃金が上昇していない。非正規雇用などの雇用シフトや自動化投資への偏重などが原因か。
    ・デジタルによって引き起こされた経済のピンボケ。
    ・資本主義とは差異の発見活用創出を通じて利潤を獲得し、資本の永続的な蓄積を

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    2019年12月01日
  • デジタル資本主義

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    デジタル化が生産者余剰の縮小・消費者余剰の増大を進め、それがGDPに反映されていないなど、統計データを駆使してデジタル化と資本主義の関係性が非常にわかりやすく整理されている。
    後半はシェアリングエコノミーや資本主義の今後のシナリオが展開され、思考実験にもつながる。
    3冊シリーズ化されるようなので続編が楽しみ。

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    2019年01月05日
  • デジタル資本主義

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    センター試験にの評論問題に採用されるような,非常に読みやすい文章。

    現代において,人は「モノ」に執着するのではなく,「コト」に価値を置き始めている。

    本書でも取り上げているが,例えば音楽業界では,CDなどの媒体からiTunesから直接ダウンロードする形にニーズがシフトしていった。これは単純に物理的な領域排除と,特定の曲のみを購入したい場合に重宝する事が考えられる。そして今,iTunesから,スポティファイなどのサブスクリプション型で視聴する割合が増えてきた。これは正に「コト」体験のニーズを明らかに示しているが,実は曲のデータを「仮想的物理領域」と人々が捉え始め,最早デジタルデータに関しても

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    2018年10月25日
  • デジタル資本主義

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    シンクタンクであるNRIの整理・分析・考察だからか、とてもスムーズに論旨が沁み込みました。先ずは、商業資本主義→産業資本主義→デジタル資本主義という超大雑把な時代区分がめちゃくちゃわかりやすいこと、「消費者余剰」を生み出す各種サービスのデジタルトランスフォーメーションが「生産者余剰」の指標であるGDPじゃ捉えきれなくなってきていること(お恥ずかしながら「消費者余剰」という言葉、本書で初めて知りました…)、ハンナ・アレント「人間の条件」の「労働」「仕事」「活動」という概念から援用した「労働社会から活動社会へ」という移行が行われること、その時「労働生産性から知識生産性へ」というキーワードによって情

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    2018年08月19日
  • 2020年の中国―「新常態」がもたらす変化と事業機会

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    中国の経済動向などを知る上で、重要な本の一冊と言える。

    “爆買い”の主役は、富裕層から中間層へ、理由も、「日本のブランド力」から、「値段が安いから」という。
    (但し、中国国内の物価高騰や円高/円安などの影響もいろいろ絡むので、一概に言えないところもある)

    しかし、中国国内における欧州、アメリカ企業にたいするブランドイメージと、日本に対するブランドイメージが大きくかけはなれている。日本の「特徴の無さ」が目を引く。

    日本人が抱く、「中国人の旅行者は、日本企業の技術力、信頼性、ブランドイメージで買っているのだろう」というのも、大きな誤りであることも、データから示されている。

    日本企業の対中戦

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    2016年07月17日
  • デジタル国富論

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    ネタバレ

    消費者余剰=支払い意思額ー価格 =お買い得感 ⇒増加
    生産者余剰=コストー価格    =企業利益  ⇒減少

    第一次デジタル革命
    「活動」「仕事」の領域が増え、「労働」が減っている。
     評価  利用         消費

    サービス業比率 世界就業者の約半数、日本の7割
     SDL サービス ドミナント ロジック
        効用+aaS
     API 連携
     POU point of use サービス改変のスピードアップ
     CX カスタマー エクスペリエンス エコシステム
        プラットフォームの自律的連携
         
    消費者とつながる →様々な効用が提供可能に

    発想転換の壁
     店舗は売るより展示

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    2021年05月04日
  • デジタル資本主義

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    最も印象に残った点
    今後企業がデジタル化の中でも利益をあげていくには、労働生産性ではなく知的生産性をあげていかなければならない。デジタル化が進むにつれて多種多様なデータが手に入るビッグデータ時代が到来する。そのデータをいかにして価値に転換するかがカギであり、知的生産性の高い企業が競争優位性を高めていく。

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    2020年04月30日
  • デジタル資本主義

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    世の中を豊かにしているデジタル技術が今の資本主義や民主主義にどんな影響を与えうるのかをまとめている。
    GDP推計の限界と他の経済指標の模索。
    消費者余剰(お買い得感)の向上と生産者余剰の減衰に関してシェアリングエコノミーを起点として語られている。
    今デジタル技術によってどんな変化が起きているのか、また、これから起きようとしているのかがわかりやすく書かれている。
    デジタル技術に対する各国の考え方は文化や宗教などにより多様であり、資本主義の奴隷として活用するか、ユートピアチックな共有財の経済を作り上げるか、間を取るかはこれからの私達次第である、

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    2020年02月23日
  • デジタル資本主義

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    消費者余剰、生産者余剰、懐かしい。中小企業診断士受験の際にも再度とらえ直した事を思い出した。GDPの指標の理屈は知っていたが、最後に足し合わせることに疑問を感じていたが納得した。消費者余剰がデジタル化により増加したことは、人類にとって喜ばしいことである。生産者余剰の減少が回り回って消費者の所得に反映されるのはその通りだが、デジタル化により眠っていた資産が有効活用されるシェアリングやP2Pサービスが確立されたいま、老後も案外安価に楽しめるのかもしれない。しかしそれは資本財においてのこと。人間の本質的欲求はそれでは満足出来ないはずであり、その点は別の書籍に譲るべきだろう。なかなかの示唆に富んだ書籍

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    2018年12月22日
  • デジタル資本主義

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    OECDのレポートによると、日本の賃金水準は1995年以降の20年間全くがあがっていない。それどころか下がっている。フランスは約1.3倍、米国も約1.2倍、ドイツでも約1.1倍にはなっているなかこれは非常に稀な国だ。
    ところが、NRIの1万人アンケートによると、人々の生活レベルの満足度は2006年以降、年々高まりを見せているらしい。賃金が据え置きなのに生活の満足度レベルが高まっている?これってどういうことなのだろう。

    我々の生活は常にデジタル化の恩恵を受けている。無料のネットサーチで冷蔵庫の最低価格を知れるし、好みの音楽だって、映画だって月1,000円で楽しみ放題だ。電話もメッセージも無料。

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    2018年09月30日
  • デジタル資本主義

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    会社から貰ったので読んでみた。「日本の GDP が伸び悩む一方で、我々は(インターネットを中心とした様々なサービスの発展によって)ますます豊かになっているようにしか感じられない」という素朴な疑問から出発し、現代社会の経済発展を計るには GDP は不適切な指標であると説く。

    どちらかと言うと、GDP の成長 = 経済発展と定義した上で、我々の豊かさや幸せは "経済発展" では計れない何かに変貌していると言われた方が納得がいくが、いずれにしても Google Map 一つとってみても、Google が生み出している価値が広告だけではないことは明らかで、それを消費者余剰と生産者

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    2018年07月04日
  • デジタル資本主義

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    ネタバレ

    ・昨今のDXにより生産者余剰より消費者余剰が増えているという議論は、無意識に感じはしていたものの、言葉で聞くと目からうろこであった。
    ・未来の考え方でいくつかのフレームを提示してくれたのは、自らが将来を思い描くことの一助となった。

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    2018年05月14日
  • 2020年の中国―「新常態」がもたらす変化と事業機会

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    2020年に向かって,中国の経済,社会にざっくり触れ,日本と中国の関係の持ち方について,可能性を探った本.

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    2016年08月01日
  • デジタル増価革命

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    デジタルは、機械装置等のような資産と異なり、時間が経過するにつれて、価値が増大するものである。減価償却とはベクトルが真反対である、というのは確かにその通り
    ただ、それ以外の主張は特に面白いものはなかった

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    2022年08月15日
  • デジタル資本主義

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    本書の論点というか、流れというか、主旨をとらえることができませんでした。
    デジタル資本主義という言葉をどうとられるかですが、中国ですと、デジタル共産主義になりますし、資本にハイライトをせずに、デジタル化している世界に焦点を当てるべきではなかったのでしょうか。扱っている技術についても総花的で難しく、もっとわかりやすく深堀してほしかった。

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    2021年09月30日