川下寛次のレビュー一覧
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購入済み
男女共に股間が痛くなる話し
初めに、性描写・オカルト・グロテスク・ファンタジー・差別・虐待 要素強めな漫画です。
夏の特集である様なホラー映像をストーリーで読んでいる気になりました。
1事件づつ解決していく構成かと思いきや、ふと見知った名前が出てきたり、不思議な漫画です。グロテスクな描写は超絶苦手ですが私はハマりました。節々を痛めながら、、笑
怖いもの見たさ、興味がゆえ一気読みしてしまいましたが、この感情も椿の言う人間にある「理屈」なのでしょうか、?笑
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大江戸八百八町を舞台に、春画の名手と誉れ高いも本命の風物画のほうは鳴かず飛ばずなヘタレ絵師・鳳仙と、捜し物の依頼を受けて仕事をする「当て屋」の椿がコンビを組んで活躍するミステリー。
まず華やかな絵柄に惹かれました。女性キャラは文句なくエロ可愛く体つきもコケティッシュかつフェティッシュ、大暮維人を思い出す。
椿は美人だが男勝りでさばさばした性格、対する鳳仙は気弱なところはあるが心優しく生真面目。そんな正反対の二人が様々な依頼を受け、江戸で起こる猟奇的な事件に関わっていくシリーズなのですが、ロジック重視のトリックよりはドロドロした人間の心理や愛憎が生んだ悲劇に焦点をあてている印象。
椿自身よろずの -
Posted by ブクログ
今回は養蚕を営む豪農の旧家を舞台にした愛憎劇。
売れない絵師・鳳仙のもとを訪ねた美しい女・深山は、彼に養蚕の守り神の猫の絵の執筆を依頼するが……
相変わらず事件は陰惨で猟奇的、美麗な絵がグロい描写に悲愴な残虐美を付与する。今巻では蚕に萌える(笑)鳳仙の包容力、人としての優しさが際立ちました。しかし深山の心は頑なで……いや、主従ものが好きな私は大いに楽しめましたが!
ギャグが雰囲気を壊すとおっしゃる方もいますが、私はこれでいいと思います。
扱うテーマが暗く重いだけに、合間合間に挿入されるユーモラスな掛け合いがちょうどいい緩衝材として機能する。
シリアスに徹しようと思えばいくらでもできるのでしょう -
Posted by ブクログ
人間の業が縺れ絡まり描き出す陰惨な悲劇を絢爛美麗な絵で描く大江戸吉原ミステリー第九巻。
今巻には「あがほとけ」編の結末と新章「天網」の序盤が収録されている
「あがほとけ」編では預言者として祭り上げられた鈴懸の皮肉な末路が哀切を醸す。当て屋の椿は時代こそ江戸だが現代に通じる要素も多く、鈴懸を崇める群衆の姿に新興宗教の教祖と信者の構図がオーバーラップ。
「俺の家族は幸せを横取りすることはもちろんだけど不幸までも俺から掠めとろうとする とんでもないだろう」と笑って言う鳳仙は勿論の事、鈴懸を庇う侘助の漢気が際立った。彼もまた主人公格だと思う。
作者の描く肉感的な女体は魅力的、過剰とも言える程のエログロ -
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Posted by ブクログ
2〜4巻の感想をすっ飛ばしましたが全巻読みました。最初から分かってましたが、とにかく絵がうまい。5巻までの間に更にうまくなっている気さえします。表紙が本当に綺麗なんですよ…これは表紙買いもしてしまいそうですね( ´∀`)
この漫画、どのお話もそうなんですが、先が全然読めないんですよね。先が知りたいから読んでしまう、と最後の最後で怒涛のタネ明かしが待っています。またそのタネ明かしの部分が沢山話が盛り込まれているので必死に読んじゃいます^^ただの探偵ものや怪奇ものではなく、人間の汚い部分が話に盛り込まれていて面白い。非常にうまい。
以前の「蚕編」が凄く好きだったので、それ以上の話はないのかな〜と思 -
Posted by ブクログ
ネタバレ酷評されてると噂の「蚕編」。わたしは結構好きでした。この話が当て屋中で1番人間の醜さが出ていると思う。藤の母親もひどいけど、深山の親父、その上をいく最低ぶりだわ…。
ただ、深山の「私の本当の傷に触れていいのはあなたじゃない」というセリフの意味や、深山の噛み傷(結局あれは誰がやったの?)を理解するのにものすごぉおおおく時間がかかった。あそこはもうちょっと説明あってもよかった気がします。
個人的に蚕が大の苦手で、普通に描写されてるだけでもキツイのに、藤が何をトチ狂ったのか蚕を食べるシーンがあって、それもかなりキツかった、です…。でも、結末が気になって気になって最後まで読んじゃったわけですが…。 -
ネタバレ 購入済み
待ってました!
待望の新刊、やっぱり面白かったです。侘助の過去が分かっていくのかな?考えてみれば彼の職業ってずっと謎だったなと気がつきました。
星一つ減らした理由としては紙の本との発売日の差が気になります。待ちきれなくて紙の方が欲しくなってしまうから、電子書籍版も同じ日に出してほしい。