一般の人向けに書かれたEMDRの本。
EMDRでは、目を動かすという部分がよく注目して取り上げられるため、自分で目を動かして真似しようとする人がたまにいるが、それほど単純なものではない。本書はそのあたりの情報の出し方が絶妙である。
EMDRを受けてみたいが、どんな治療かあらかじめ知っておきたい人は手に取ってみてもよいだろう。事例が多く、もしかしたら自分と似た境遇の人が回復したエピソードに出会えるかもしれない(ただし、調子を崩さない範囲で読み進めてほしい)。セラピストがクライエントに説明する際の補助資料として活用することもできるだろう。