岡崎照男のレビュー一覧

  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    都市化された日本や欧米文化でなかなか実感出来ない価値観を本を通して衝撃的に知らされ、何十年も印象強いです。戦争や天災など決して人事ではない災難を乗り越えたり、世界の人々と交流したりする時などに人間の原点として何処か心に留めておきたい世界観です。
  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    現在の人間たちを昔の人が見た時にありのままに感じる姿が描かれていた。今の生活は便利に思えるが、時間など心に余裕がなくなってきていると改めて感じた。
  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    考えがまとまらないので、あとでまた書こう。

    仕事の分業が人をいらいらさせ、憎悪を育ませるというのは納得。手だけ、足だけ、頭だけを使って生きるようには、人間はできていない。
  • パパラギ
    児童書版パパラギが学研プラスから出ていると知り、早速読んでみました。少し難解な言い回しとかちゃんと残っていて、程よく簡易になっており、挿絵のおかげでわかりやすく、とても良かったです。
    サモアは未だ壁のない、柱だけの家がある国。それも私達には驚愕ですが、時々パパラギを読んで、少しでも自分たちの文明の愚...続きを読む
  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    シンプルに、恥ずかしいなと思った。
    そしてこのところ感じていた、この世の全てがまやかしで、本質的でないような感覚に的確な説明が与えられたようにも思えた。
    必要以上にあふれるモノ、必要もないのに生み出されるモノ、そのモノのために頭を悩まし生きる我々。自らうみだした概念で自らを縛り、心を乱す我々。考える...続きを読む
  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    サモアの酋長が見たパパラギ(白人)社会の文化や生活様式
    なんとも奇妙なものに見えて非常に面白い
    文明は私たちを幸せにするのか?考えさせられる本

    マンションは「石の箱」
    ドアは「木の翼」
    インターホンは「女の乳首のかわいいにせもの」

  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    2018/3/9

    ・「パパラギは、巻貝のように堅い殻の中に住み、溶岩の割れ目に住むムカデのように、石と石のあいだで暮らしている。」 p.34
    →価値観、文化が違いすぎて凄い文章。この章は色んなモノがさまざまな表現で形容されていて普通に面白かった

    ・「ーーー息をするのにもすぐに丸い金属と重たい紙が...続きを読む
  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    サモアの酋長ツイアビが欧州視察の旅で見聞きした白人文化を、サモアの人々に語って聞かせる演説をまとめたもの。ほぼ100年前の話だが、不思議と現代と何も変わらない。忙しさ、お金、時間、仕事、機械、物欲、家族、住まい、都市・・・。白人(パパラギ)の家には光も風も届かない。腕に機械を巻きつけ、時間ばかりを気...続きを読む
  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
     痛烈な文明社会批判。耳に痛いというか胸に痛いというか……。ツイアビが生きていたのは19世紀だけれど、今読んでもまさにその通り。技術力はどんどん向上しているけれど、人間は殆ど変わっていない。
     でも最早文明社会でしか生きられない身としては、ここまで軽蔑されるのはやはり哀しい。
     最初に彼らと触れ合っ...続きを読む
  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    読書会用に読んだ本。
    ツイアビの視点から描写される西洋文化が、狙ったものではないと思うのにくすっと笑ってしまう。
    当たり前のものを違う視点で切り取ることによる面白さに満ちていて、人と話すのにも良いと思う。
  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    読んでると、生きるってシンプルなんだなと。
    何かをできないととか、何かを持っていないと、という心配や悩みは、人間としての本質じゃないのかもしれないなと考えた。
    …私、悩む方向性間違ってた?悩まなくていいとこで悩んでた??みたいな、自分の悩みが、実は悩む必要なんてないんじゃないかと思えたというか。笑
    ...続きを読む
  • パパラギ
    文明社会への批判を込めた、南の島ツイアビの目から見た文明人たちの世界。
    木も、青い空も、さわやかな風もない、たくさんの石の箱が立ち並ぶ中で暮らし、丸い金属と強い紙を集めることに固執し、新しい物を次々と作り出しては自分のものにすることを望む。
    でも、「いったいだれが私たちより豊かだろう。だれが自然の大...続きを読む
  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    西欧社会を原始的な生活をしている人からの視点で説明している一冊。

    (以下、本を読んで現代社会に思ったこと)

    人間はいつのまにか自然を忘れて自分だけが得するようにとばかり考えてしまうようになったのかもしれない。

    世の中は資本主義、拝金主義、物質主義が蔓延っている。

    現代はSDGsなどを掲げては...続きを読む
  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    "パパラギは昼夜絶えず何かを考え、時間に追われ、目の前の美しい景色を見ようともしない"

    パパラギとはヨーロッパ人のこと。
    南の島サモアの酋長ツアイビがヨーロッパの文明、生活から感じたことを村の人に語る。
    お金に取り憑かれてる姿、モノで溢れた暮らし、いつも時間に追われるパパラギ達。
    初版はおよそ10...続きを読む
  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    メモ:
    「だがもし、私がぶらぶら歩いて行くとすると、いろんなものを見物できるし、友達も私に声をかけて、家の中へ呼んでくれるだろう。目的地に早く着くことが、大した得になるわけではない。」
    「あまり考えないのが馬鹿なのか、それとも考えすぎる人間が馬鹿なのか、それは疑問である」

    サモアとヨーロッパ
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  • パパラギ
    文明社会における物質主義者=パパラギ
    と言えるのだと思う。

    確かに文明社会において、物質主義者は多い。だが、最近はダウンシフターズ、経験や体験に焦点をあてたビジネスも増えており、以前よりも「所有」への執着は減ったように思う。

    よりよい社会のために、新たな技術を駆使していくことは必要だと思う。ただ...続きを読む
  • パパラギ
    自分の常識が人によって普通ではないと改めて感じた本で章によって見所が違っていて理解しやすい例え話などで分かりやすく書かれていた。一概に共感した訳ではないが一つの考えとして印象に残った。
  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    パパラギは靴を履いているから、足で木に登れないみたいなところが印象に残っている。

    他の章もそうだけれど、文明が豊かにしたものと、それによって失ったものに、そしてここまでの文明を築きあげた人類の歴史に思いを馳せる。
    別にどちらが良いとか悪いとか、正しいとか間違っているではなくて。自分の当たり前を疑う...続きを読む
  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    独特なタイトルの本書だが、パパラギとは南太平洋の島サモアの言葉でヨーロッパ人のことを指すらしい。私たち日本人も含めた現代人のことを指すと思って良いだろう。この本は機械やお金、思考に支配されてしまったそんなパパラギから本当の幸せを知るサモアの人々を守るために語られた演説集であり、パパラギを病的で、悪魔...続きを読む
  • パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
    自分の生き方を見つめ直す機会をくれるこの本は、10代で出会ってから、何度も読んでは考えさせられる。

    この本の中のパパラギみたいな大人にはならないよういようと思ってたはずなのに、結局は読み返すたびにパパラギなんだと思い知らされる。

    フィクションだけど、文章が語り口調だから本当に演説を聞かされている...続きを読む