女性のライフスタイルについてのエッセイは
最初の仕事を10年ほど勤めて、その後は、
最近までわざと手に取らないできました。
居職に変わったこと。
家族のサポートに自分の時間とお金を多く取ったこと。
私自身が大きな病気をして、身体の限界が変わった。
などなどを受けて。
勤め先に通い、お給料を頂いて…。
ハイキャリアであった頃に出来ることと
今のわたしにできること、したいことが
変わったせいでそうなって。
ライフスタイルは心がけで変えられる
なんて書いてあっても、それ、お金ないと無理
とか…家族が嫌な顔をするわ、とか…
(それが、私のお金で買う服一枚であっても。)
素直に読めない間は、読んでもひがみっぽく
なってしまうだけなので、遠ざけていました。
また、新しい局面に自分がやってきたな、とか
素直に書いた人の意見が聞けそうだなと思ったら
読めばいいのだからと。
(同様の理由で女性雑誌も止めてました。
こんなの今は無理、って見るのも嫌だった時期が
ありましたので。)
で…数年ぶりにこの手の本を。
私は、高校の終わりから最初の大学生活の頃~
仕事を初めて数年の時期…
フランス女性のライフスタイルに
大変影響を受けました。
ですから書かれている内容は、そんなに
目新しくはなかったです。
けれど、アートを楽しもうとか
散歩しようとか。
自分の中の『ウィ』と『ノン』を大切にとか
本当に好きな人とだけ過ごそうとか…。
解っていることでも、もう一度
気楽なお喋りを聞くように読むと
自分の中で出来ることと出来ないことの
確認や、その方法が見えたり、そうそう
そうだったわと思い出してみたり…。
楽しかったです。
この本の内容は、提案なので
やりたくないことや無理と思うこと…
あなたや私に合わないと感じたことは
しなくていいと思います。
逆に、やってみたいことや取り入れたいことは
すぐ、無理のない範囲で出来ることと
もっと先になったら取り入れたいこと…に
分けて、メモをするといいかもしれません。
ああ、できないわ!じゃなくって。
この範囲でなら、お金かけなくても出来るね
とか、これはいつか私の中に取り入れたいけど
今だとうまくいかなくておへそが曲がりそう(笑)
だからこれは、今は参考に覚えておこうとか。
あなたと私は違うのよぅ…と
落ち込むのだけはくれぐれも止めましょう。
せっかくかろやかな感じの本だから。
気が向かなかったらまた今度、って。
それと…この本、細かいことですが
使ってる紙と、活字のフォントの感じや色が
絶妙にいい感じでした。
それが、すいすいと読めた大きな理由かも。
心地よかったです。
星3つなのは、内容が私には
目新しくはなかったから。
でも読んでる時間は、ほんとに楽しかった。
こういうのは初めてって方ならば、もう一個
星を増やしてもいいかもしれません。
本の内容とは直接関係ないことですが…
自分の覚書として。
パリジェンヌに憧れた学生時代。
そして、最初の仕事先で取った、最後の夏の休暇
でパリに行った時の私よりも、確かに時間は経ったし
リッチじゃないけど…。
今の私のほうが自分で好きだし、可愛い。
サンローランの甘い香りの香水が、
私らしいと言えること。
ティーンではもうないから…。
あの女(ひと)何言ってるのって
言われそうですが。
自分の心の中だけで、頑張ったねって
言ってあげたいです。