梅原淳のレビュー一覧

  • 鉄道の未来学
    かなり悲観的かもしれない。
    けれどもそれが現実の日本鉄道の未来。
    当たり前に使っている列車を見直すいい新書だと思います。
  • 鉄道用語の不思議
    鉄道の用語は、他の分野と同様,法律の用語,規格の用語,事業者の用語,雑誌などの用語などで違いがある。
    法律でも、鉄道事業法,軌道法というように、適用となる法律の違いがある。

    これらの違いに着目した用語辞書になっているところが面白い。

    素人が誤解しないように、転ばぬ先の杖という感じ。
  • 鉄道の未来学
    文字通り、日本の鉄道の未来について記述した一冊。

    いわゆる乗り鉄向けの鉄道紹介とは違い、日本の鉄道の歴史、そして海外の鉄道との比較、そして今後目指すべき日本の鉄道の方向性などについて書かれている。
    鉄道ジャーナリストの第一人者の著者だけあり、さすがに説得力があった。
  • 鉄道の未来学
    鉄道の経営と未来を整理してある点がよい。「新幹線がスピードアップしたら本数が増やせる」など、技術面は理解していないところもある。相鉄が通勤客の減少で乗車率140%を保つよう減車しているという指摘は貴重だが、政策提言にも結び付けないし、経済も専門でないと言うので、主張がわからない本であった。
  • なぜ風が吹くと電車は止まるのか 鉄道と自然災害
    タイトルだけ見ると「風」に限定した内容に思えるが。実は風、雨、雷といった天災から火災まで扱い、電車の弱点とその対策についてわかりやすく解説している。電車自体だけでなく、架線、線路、鉄橋。駅舎、踏切、信号にも言及し、鉄道災害に対する現在の対策状況も知ることができる良書である。
    ちなみに、車内に閉じ込め...続きを読む
  • 新幹線、国道1号を走る N700系陸送を支える男達の哲学
    N700系を製造する鉄道車両メーカーは4社。日本車輌製造、川崎重工業、日立製作所、近畿車輌。
    トラクター、トラクターから索引棒に引かれたフルトレーラー、全く独立したポールトレーラーで運ぶ。運ぶのは日本通運。
    ポールトレーラーは独自にエンジンを持ち、リモコンで操作でトラクターとは別に舵を操作できる。
  • なぜ風が吹くと電車は止まるのか 鉄道と自然災害
    東日本大震災を受けて,災害による鉄道事故とその対策をまとめてる。雑学本だけど意外に体系だってて良い。地震,大雨,強風,落雷,そして過密な都会での運行トラブル。自然の猛威には参るけど,被害が出る度に技術や制度の変遷で切り抜けていたんだなと感心。
    風による徐行,運転停止などちょっと抑制が効きすぎのとこも...続きを読む
  • なぜ風が吹くと電車は止まるのか 鉄道と自然災害
     電車を利用していて遭遇する場面がある。それは、電車の運転間隔を調整する、あるいは運転を止める。人身事故で調査中、安全確認後に運転再開というアナウンスや、強風や地震で一時運転停止と言ったことを聞く機会がある。

     利用者も止まると困るが、運航している側も困る。享年のNHKで放送されていた「ブラタモリ...続きを読む
  • なぜ風が吹くと電車は止まるのか 鉄道と自然災害
    平素何気に利用している電車の災害対策などに興味があり、手にとった。

    筆者の専門知識が存分に活かされているので、時には難解な箇所もあるが、全体としてはためになった。

    例えは、大震災のときに計画停電があり、その時には全線で各駅停車しかなかった。疑問には思わなかったのですが、急行とかの通過電車の運転よ...続きを読む
  • 新幹線、国道1号を走る N700系陸送を支える男達の哲学
    新幹線の陸上輸送についてのドキュメンタリー。
    在来線では運ぶことのできない新幹線の車両を1両ずつトラックで豊川から浜松まで輸送する、その一部始終を克明に描き出している。

    これは段取り八分を地でいくプロジェクトであり、その過程は結構参考になりますよ。
  • 電車たちの「第二の人生」 活躍し続ける車両とその事情
    #884「電車たちの「第二の人生」」
     第一線を退いた車両が、他社で活躍するのを紹介する記事は多くありますが、いかにも梅原淳さんらしい、誠実な筆致で書かれた一冊であります。特に日本の鉄道創業期に登場した蒸気機関車1号~10号までの消息を辿る部分は、律義さがにじみ出てゐます。

     個人的には、かつて東...続きを読む
  • JR崩壊 なぜ連続事故は起こったのか?
     2011年から13年にかけて、JR北海道で相次いで起こった脱線事故や車両の不具合の原因を分析し、安全が担保できない程の経営難であることを含め、JR北海道が抱える構造的な問題を指摘した本。事故の解説については技術的なことも含め、鉄道経営の話についてはデータを駆使して、問題点と筆者の提言がなされる。
    ...続きを読む
  • JR崩壊 なぜ連続事故は起こったのか?
    民営化の中ですべてがうまく行ったわけではないことがよくわかる一冊。特にJR北海道含む三島各社と貨物の状況はなお厳しい。べき論だけで片付く話ではないことを認識しつつ、鉄道事業の存在意義を再認識するべき時であると思う。
  • JR崩壊 なぜ連続事故は起こったのか?
    由々しき事故が相次いだJR北海道だが、同情すべき点も多い。広大なエリア、人口密度の低い地域に張り巡らされた鉄道網、冬の過酷な厳しさ。最悪の環境下にあることは十分に考慮する余地がある。極寒の中、列車の運転が全面休止されてもおかしくないような状態でも時刻通り動かさなければならない。しかも主力車両はディー...続きを読む
  • 鉄道の未来学
    鉄道の現在と未来について情報をまとめた一冊。
    推測レベルのものも多いけど、震災後に出されているだけあってそのへんの事実にも触れられている。
    全般的には都市圏と新幹線の話だけですが、都市圏の電車の不経済性が非常によくわかるという点では価値があったかな。
  • 鉄道の未来学
    新幹線延伸やリニアモーターカーの建設など鉄道の未来について書かれた本。作者はこの本を書いた時点で経済の発展の材料もないことからリニア建設に関しては否定的であったが今年になって東京オリンピックも開催されることが決定したのでまた変わってくることは大いにあるかなと思う。本書では随所随所で売上のお金の話や全...続きを読む
  • 鉄道の未来学
    2012.11.18 鉄道好きな人にとってはとても面白いのかもしれないが、普通の人はこれを読んでどう思うのか?鉄道に関する造詣が深まることは間違いありません。
  • なぜ風が吹くと電車は止まるのか 鉄道と自然災害
    東日本大震災後、福島第一原発の事故で電力の供給が危うくなった
    (東電と政府曰く…だが)。そこで始まったのが計画停電という
    名ばかりの無計画停電だ。

    病院や自宅で酸素吸入をしている病人の方も大変だったろうが、
    混乱を極めたのが公共交通機関として他には比べるものがない
    くらいの大量輸送量を誇る各鉄道会...続きを読む
  • 鉄道の未来学
    JR東海は大阪東京間のドル箱路線を持っており、非常に悠々自適な経理状況かと思っていたところ、現実はなかなか厳しいとのこと。
    近々東海道新幹線の大規模改修が待ち受けていたり、また、リニアの必要性も経済的な観点ではなく、もはや違う崇高な目的を目指しているのかとするような、と勘繰りたくなるような採算性のな...続きを読む