梅原淳のレビュー一覧
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タイトルだけ見ると「風」に限定した内容に思えるが。実は風、雨、雷といった天災から火災まで扱い、電車の弱点とその対策についてわかりやすく解説している。電車自体だけでなく、架線、線路、鉄橋。駅舎、踏切、信号にも言及し、鉄道災害に対する現在の対策状況も知ることができる良書である。
ちなみに、車内に閉じ込め...続きを読むPosted by ブクログ -
N700系を製造する鉄道車両メーカーは4社。日本車輌製造、川崎重工業、日立製作所、近畿車輌。
トラクター、トラクターから索引棒に引かれたフルトレーラー、全く独立したポールトレーラーで運ぶ。運ぶのは日本通運。
ポールトレーラーは独自にエンジンを持ち、リモコンで操作でトラクターとは別に舵を操作できる。Posted by ブクログ -
東日本大震災を受けて,災害による鉄道事故とその対策をまとめてる。雑学本だけど意外に体系だってて良い。地震,大雨,強風,落雷,そして過密な都会での運行トラブル。自然の猛威には参るけど,被害が出る度に技術や制度の変遷で切り抜けていたんだなと感心。
風による徐行,運転停止などちょっと抑制が効きすぎのとこも...続きを読むPosted by ブクログ -
電車を利用していて遭遇する場面がある。それは、電車の運転間隔を調整する、あるいは運転を止める。人身事故で調査中、安全確認後に運転再開というアナウンスや、強風や地震で一時運転停止と言ったことを聞く機会がある。
利用者も止まると困るが、運航している側も困る。享年のNHKで放送されていた「ブラタモリ...続きを読むPosted by ブクログ -
平素何気に利用している電車の災害対策などに興味があり、手にとった。
筆者の専門知識が存分に活かされているので、時には難解な箇所もあるが、全体としてはためになった。
例えは、大震災のときに計画停電があり、その時には全線で各駅停車しかなかった。疑問には思わなかったのですが、急行とかの通過電車の運転よ...続きを読むPosted by ブクログ -
新幹線の陸上輸送についてのドキュメンタリー。
在来線では運ぶことのできない新幹線の車両を1両ずつトラックで豊川から浜松まで輸送する、その一部始終を克明に描き出している。
これは段取り八分を地でいくプロジェクトであり、その過程は結構参考になりますよ。Posted by ブクログ -
#884「電車たちの「第二の人生」」
第一線を退いた車両が、他社で活躍するのを紹介する記事は多くありますが、いかにも梅原淳さんらしい、誠実な筆致で書かれた一冊であります。特に日本の鉄道創業期に登場した蒸気機関車1号~10号までの消息を辿る部分は、律義さがにじみ出てゐます。
個人的には、かつて東...続きを読むPosted by ブクログ -
2011年から13年にかけて、JR北海道で相次いで起こった脱線事故や車両の不具合の原因を分析し、安全が担保できない程の経営難であることを含め、JR北海道が抱える構造的な問題を指摘した本。事故の解説については技術的なことも含め、鉄道経営の話についてはデータを駆使して、問題点と筆者の提言がなされる。
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民営化の中ですべてがうまく行ったわけではないことがよくわかる一冊。特にJR北海道含む三島各社と貨物の状況はなお厳しい。べき論だけで片付く話ではないことを認識しつつ、鉄道事業の存在意義を再認識するべき時であると思う。Posted by ブクログ
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由々しき事故が相次いだJR北海道だが、同情すべき点も多い。広大なエリア、人口密度の低い地域に張り巡らされた鉄道網、冬の過酷な厳しさ。最悪の環境下にあることは十分に考慮する余地がある。極寒の中、列車の運転が全面休止されてもおかしくないような状態でも時刻通り動かさなければならない。しかも主力車両はディー...続きを読むPosted by ブクログ
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東日本大震災後、福島第一原発の事故で電力の供給が危うくなった
(東電と政府曰く…だが)。そこで始まったのが計画停電という
名ばかりの無計画停電だ。
病院や自宅で酸素吸入をしている病人の方も大変だったろうが、
混乱を極めたのが公共交通機関として他には比べるものがない
くらいの大量輸送量を誇る各鉄道会...続きを読むPosted by ブクログ