パトリック・レドモンドのレビュー一覧

  • 霊応ゲーム

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    まったく萩尾望都の世界。これだけ人気があるのは翻訳が秀逸だからか。印象深い萌えセリフが盛りだくさん。楽しめました。

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    2015年12月12日
  • 霊応ゲーム

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    後半は続きが気になって一気に読み進めてしまった。
    なかなか面白かったし、
    思春期特有の感情の起伏の激しさが尊く、そして恐ろしい。
    登場人物それぞれ闇が深いなあ…

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    2015年11月18日
  • 霊応ゲーム

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    ネタバレ

    映画でも見てみたいと思える作品だった。
    死んだ者も、辛うじて生きながらえた者も誰一人として幸せにならないバッドエンド。
    唯一、ハワード校長と妻エリザベスだけはマシとも言える。

    バッドエンドなのにそこまで気持ちが落ち込まなかった。何故なのだろうか。
    本書はもちろん物語が進むにつれて破滅へとじりじり読者を誘う。
    おそらく、悲しさよりも物語自体の展開の面白さが勝っていたのかもしれない。
    600Pを超える久しぶりの長編にも関わらず、中だるみせずに読み終えることができたのは作者の凄さだなと。
    書評の大矢さんも書かれていたが、
    ジョナサンが教科書を忘れてさえいなければ...。
    そもそも二人は交わることが

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    2025年09月17日
  • 霊応ゲーム

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    俗にいうサイコパスを題材にしたミステリ。貴志祐介の「悪の教典」を思い出す。平穏な学校生活。些細な出来事が、様々な悲劇が起こす呼び水になる。イギリスのパブリックスクールの雰囲気を味わうには世界が限定的で甘くない。殺伐としているかも。

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    2023年12月21日
  • 霊応ゲーム

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    1950年代に英国の全寮制パブリック・スクール、
    カークストン・アベイ学園を見舞った奇怪な事件について、
    真相を知ると称する者との面会が叶ったティム・ウェバー。
    長時間のインタビューを録音し、記事にして、
    ジャーナリストとして脚光を浴びたいと願うティムだったが……。

    ――ということで、
    枠内の物語=来訪者が語ったこと=が、
    三人称のあっちこっち移動しまくる視点で綴られた長編で、
    非常に読みにくかった。
    中身は20世紀半ばの厳格な規則に縛られた寄宿舎で起きた
    悪質ないじめに端を発した、いくつかの異様な出来事について。
    純真な被害者と、彼を庇う立場のクールな美少年が
    報復のためにウィジャ盤を持ち

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    2021年03月04日
  • 霊応ゲーム

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    前半は「トーマの心臓」で後半「オーメン」だった様な気がする。著者が男性で、訳者も男性なのでこんな感じになるのだろうか?女性だともうちょっと繊細な感じになったのかも。これだけの分量の本なので、もう少し比重を少年たちの心の方に割いてほしかった。例えば、最後主人公たちが何を語り、どんなふうに死んだのかをもっと詳細に。でも、あれか、そこはオカルトだから詳しく書けなかったか。どちらも中途半端になってしまったかな。

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    2017年09月05日
  • 霊応ゲーム

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    ネタバレ

    フォロワーさんが買われていたのを見て、自分もと購入。
    (この小説の登場人物、しょっちゅう会話の最中で怒鳴るよね)

    「誰しも、脛に傷があるよね」という前提が、悲劇のドミノ倒しを生んだ感がある。
    アラン先生の件は、今ではそんなに非難されることではなかったよなー……と思った。

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    2017年02月09日
  • 霊応ゲーム

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    ネタバレ

    なんか…思ってたよりあっさり終わった感じ。

    リチャードが何かしらの異能を使っていたかどうかは定かではないけれど、子供の器に有り余る憎悪と、それにあてられた心優しく弱いジョナサンという心許してもいい(かもしれない)相手、多感な年頃故に言葉に・形にすることで信じてしまう力が相まって、本当は偶然で済むことを、大人達の秘密を巻き込んでの大事になった、という感じかなぁ。
    大人たちはまぁ自業自得なんだけど、死んだ少年たちはリチャードの、ジョナサンへ対する力の誇示であっただけのような気がして、美しく賢い少年というのは残虐性を持ち得て絵になるというか、ん~…。
    「霊応ゲーム」という子供特有のお遊びを題材にし

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    2016年02月13日
  • 霊応ゲーム

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    繊細で儚く、揺らぎやすい、不安定で脆く、だからこそ鋭く攻撃的
    そういう少年の姿は非常に心に迫るものがあった
    最後、なんだと〜〜!こわ!ってなった

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    2016年01月30日
  • 霊応ゲーム

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    120ページほど読み進めて思ったのは、「この本は疲弊する」だった。
    誰しもが持っている、あなたとわたし、「二人」という関係。歪み、淀んだそれらは澱のようにパブリック・スクールという閉じた世界に降り積み、やがて臨界点を超える。
    結局のところ、「二人」という関係など存在しなかった、それはあくまでも「孤独たち」でしかなかったのだと突き付け、物語は終わる。
    読み終えて数時間経つけれど、疲労感が消えない。

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    2015年08月17日
  • 霊応ゲーム

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    な…なんだこれ。
    某所で話題だったので、にやにやできるかな、と期待して読んでみましたが……こ、これは予想外だ…!
    いや、前半のほうはまあ、良いんですよ。閉鎖的な環境、悩みと不安、あからさまなまでに素直で純粋な少年たち、いじめ、友情。ちょっと物足りないような気もしつつ、(いじめっこにはもうちょっと頑張れよ、と思ってしまった)ここからどう展開するか…いや、どこまでいくのか、とハラハラワクワクしながらページを進めていくと……まさかのミステリ展開!確かにプロローグで提示された謎は気になってはいたけれど…!と読んでいったらあろうことかの怪奇ホラー展開!ええーっ!死体多すぎーっ!なんじゃこれーっ!あーそう

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    2015年10月18日