川合伸幸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一言結論:とにかく人間はこんなにバイアスに囲まれているんだ、と突き付けてくれる本です。最後の章でバイアスへの対策が含まれているのが素晴らしい。
感想:はじめにで書かれている通りバイアスの種類は100種類以上もあり、私たちは本当の意味で合理的、論理的な判断を下している訳ではありません。むしろ、意識してそうしようとしても不可能です。ある意味人間らしさとも言えるそうした不合理な傾向を知りどう付き合うか、それがよく理解できる本だと思いました。
この本は意思決定や認知の過程を厳密に論じているわけではないので、それが気になる人にとっては「ただそれらしいものをライトに羅列しただけの眉唾もの」と映るかもし -
Posted by ブクログ
性善説か性悪説か、ヒトは他人を助けようとするのか、それとも生存・保存のために他人を蹴落とすのか、といった「ヒトの本性」を、赤ちゃんやサルなどの動物の行動の観察や実験、脳の仕組みから読み解こうとしたもの。著者は科学者的な大学の先生で、理系の本、といった感じ。
何か教育学的な話でもなければ、もっと胡散臭いセラピスト的な人の話でもなければ、誰かの経験論に基づく実はエッセイ、のようなものではなかった点、とても良かったし、面白かった。心理学の入門みたいな本でよく出てくる有名な実験の話(「ハーロウの代理母親」の実験、「スタンフォード監獄実験」、「ミルグラム実験」など)も載っているので、勉強になる。
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Posted by ブクログ
ネタバレ人間のように同じ種で殺し合う動物は他にいない。しかし一方で、人間が殺人した記録として残っているのはたった40万年前。人類の歴史からすると最近。それまでは仲間を殺さずに生きていた。人間には共感し、他者を援助する性質がある。チンパンジーらも援助することはあるが、自分を犠牲にしてまで他者を助けるのは人間特有の性質だといえる。著者は、人間は本来善悪の両側面をもつが、進化と理性によって悪を抑制し善に価値を見出すよう発展し続けるとした。実験や学説の紹介も豊富で、希望がもてるような内容だった。ただ、紹介が多い分、著者の主張を主軸においているわけでは(おそらく)ないので、ところどころに数行登場する著者の説は結