川合伸幸のレビュー一覧
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【1行説明】
怒りのメカニズムを元に、自分や他人が怒りを覚えたときのヒントを紹介している。
【趣旨】
人類が誰でも持つ感情である「怒り」について、様々な実験や検証の結果を引用しつつ、そのメカニズムや対処法を紹介している本。
【引用文3つ】
①「悪い謝罪」には次の4つの要素の幾つかが含まれています...続きを読むPosted by ブクログ -
最近自分の中の怒りという感情と向き合うようにしている。怒りという感情は何も生み出さないと痛感したからだ。しかしこの感情を捨て去ることは不可能であることもまた事実だ。ではどう付き合っていこうか。そう考えていたので興味を持ってこの本を手に取った。怒りという感情は現代の心理学ではどのように捉えられているの...続きを読むPosted by ブクログ
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怒りと謝罪を科学の観点から書いていて納得出来る事が多かった。
怒り
怒りと恐怖は似ている
怒りは接近、恐怖は離れようとする心理
怒り=不快+攻撃性
接近=左前頭部の脳波の活動高い
第三者の目線は、怒りを抑制させる
関係修復
被害者は、謝罪より補償を求める
強く当たらない事、存在を認めて欲しい
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凶暴老人: 認知科学が解明する「老い」の正体。川合伸幸先生の著書。凶暴老人、些細なことでキレてしまう高齢者が増えているという報道はよく見聞きします。高齢者が凶暴になるには凶暴になるだけの科学的根拠がある。年齢を重ねれば誰もがいつかは高齢者になるのだから、本書で取り上げている老いの正体を高齢者と社会全...続きを読むPosted by ブクログ
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タイトルはインパクトが強すぎるが、編集者の意向ということらしい。サブタイトルは著者のようである。
前半は科学の話。怒りをこらえられない理由を科学的に解明していく。ただし、解明されていないこととの区別は科学者らしく線引きされている。
後半はどちらかというと筆者のこうあって欲しいという願望が書かれている...続きを読むPosted by ブクログ -
人間の怒りのメカニズムを分析し、謝罪の仕方や怒りの抑え方を科学的に考察した。比較認知科学が専門の著者は、謝罪の効用について「自分が攻撃されないためにするもの」と指摘。自責の念を表す、責任を自覚するなど、謝罪に必要な8要素を挙げる。感情論を避け、データや実証に基づく記述に徹した点が好ましい。(講談社現...続きを読むPosted by ブクログ
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善か悪か。
私たち人間が行ってきた所業を考えるとき、しばしばこのような言葉が使われる。
光と闇。
罪と罰。
人の本性は何なのか。
本書ではこの難しい問いを考えるものである。
第2章ではマイケル・サンデル教授の問を引用し、私たちがどれほど合理的に生きて「いない」かを明らかにする。
「何となくよくない...続きを読むPosted by ブクログ -
楽しく読んだ。簡単にまとめているので詳細を知りたい場合別の書籍にあたる必要があるが、ざっと知り楽しむのには最適。引用している論文についてわずかだが手がかりが書かれている(ほんとうは注がほしいところだが)のは調べやすくてよい。Posted by ブクログ
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・バイアス=偏った見方
・生存者バイアスや現在バイアス
がキーワードだと思います。
無意識のうちに「バイアス」がかかっていて、それが自分の習慣になっていることを知ることができたので、今後の生活においても意識したいことが多いと感じた本です!Posted by ブクログ -
さまざまなバイアスについて、具体的な例や有名な実験の結果を示して説明しているので分かりやすい。
ああ、これはあるある、とか、なるほど、と納得できることも多かった。よく聞く言葉だけど正確に意味を知らなかった言葉もたくさん出てきて興味深かった。Posted by ブクログ -
一言結論:とにかく人間はこんなにバイアスに囲まれているんだ、と突き付けてくれる本です。最後の章でバイアスへの対策が含まれているのが素晴らしい。
感想:はじめにで書かれている通りバイアスの種類は100種類以上もあり、私たちは本当の意味で合理的、論理的な判断を下している訳ではありません。むしろ、意識し...続きを読むPosted by ブクログ -
見開き2ページで一つの事柄についてイラスト付きで簡単にわかりやすく説明していてとっつきやすい。
脳科学や行動経済学に興味があり何冊か本を読んでいる人は目新しい情報や深掘りされたことはないので退屈に思う人もいるかもしれないけど入門本としてとても良い。Posted by ブクログ -
面白かったし、最後綺麗にまとめられていた。人類自己家畜化って言う説が面白いと思った。攻撃的であったり反社会的な人を排除して、平和的なDNAを残している。正にその通りだと思った。Posted by ブクログ
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アンガーマネジメントのレクチャーをするのに、エビデンスを知りたくで読んだ本。
さまざまな文献に基づいて考察が書かれていたのでとても面白かった。と同時によくあるアンガーマネジメント本のような内容とは一線を引いたエビデンスに基づいたより抽象度の高い内容だった。
個人レベルでどうしたらいいか?という話では...続きを読むPosted by ブクログ -
広く浅くで、前提となる知識が全くなくても分かりやすい本。
ヒトの懲罰性についても協力的な態度についてもフラットな姿勢で書かれていて、実験のデータも細かく示してくれたので、話が頭に入りやすかった。
個人的に印象深かったのが極度に攻撃的なヒトの脳の構造が一般人とは異なっていた点で、構造が異なっている時点...続きを読むPosted by ブクログ -
文字通り、老人がなぜ凶暴化するかを脳科学の立場から分析した一冊。
老人が切れやすくなるのは感覚として理解できるが、それを理解してケアことの大切さを学んだ。Posted by ブクログ -
心理学的な切り口から、幅広い視点で考察されている。スタンフォード監獄実験(ジンバルドーの実験)、ミルグラム服従実験も紹介されていた。男性の暴力性、女性の仲間はずれも興味深い。Posted by ブクログ