ピーター・トレメインのレビュー一覧

  • 修道女フィデルマの挑戦 修道女フィデルマ短編集
    化粧ポウチ★★★★
    痣★★★★
    死者の囁き★★★★
    バンシー★★★★
    消えた鷲★★
    昏い月 昇る夜★★★
  • 修道女フィデルマの挑戦 修道女フィデルマ短編集
    修道女フィデルマ・シリーズの短編集第4弾。

    十六歳のフィデルマが学問所に入った日に起こった事件。
    女性が必ず持ち歩く「化粧ポウチ」が盗まれる。
    少女時代のフィデルマが登場するのも珍しいし、
    女の子たちの関係が描かれるのも珍しい。
    意外な結末だったし。

    「消えた鷲」も珍しい宝探しの話で面白かった。
  • 消えた修道士 上
    修道女フィデルマ・シリーズ、7作目。
    兄である王と王国の窮地を救えるか?

    7世紀のアイルランド。
    フィデルマは修道女であり、高位の弁護士でもあります。
    国境で何かと揉めてきた隣接する部族と和平協定がなり、大族長が訪れます。
    ところが、行列に何者かが矢を射かけ、大族長が怪我をしてしまう。
    互いに陰謀...続きを読む
  • 修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集
    修道女フィデルマ・シリーズの8作目の短編集(原作順で)。

    面白かった。
    短編集の方が良いかも。

    聖餐式の聖体拝領で毒殺されたり、
    「魂の友」が夫と息子の殺人の容疑者になり、
    大王の剣は盗まれ、
    大王の墓から悲鳴が聞こえたりと、
    いつもより少々ドラマチックな感じだが、
    フィデルマがさっさと事件を解...続きを読む
  • 消えた修道士 下
    (上巻より続く)

    最後の法廷シーンはいつも通りの見せ場だが、
    兄のコルグー王が途中で激昂する場面が、
    なんとも残念な感じ。

    だまされやすいところがあるかもしれないけど、
    良い王だと思っていたのに。
    フィデルマのことを信じられない器の小さい男に
    描かれてしまったのが残念。

    フィデルマが結婚を意識...続きを読む
  • 消えた修道士 上
    修道女フィデルマ・シリーズの7作目(原作順で)。

    いよいよ話が大きくなってきた。
    政治的になってきたというべきか。
    兄の王と和平協定のためにきた大族長が矢で射られる。
    聖遺物も盗まれ、聖なるイチイの木も打倒される。
    モアン王国の危機!

    (下巻へ続く)
  • 消えた修道士 下
    この巻を境に、フィデルマとエイダルフの関係に変化が生じる。今後のフィデルマに関しては、既訳の短編集でちょろりとお目にかかれるが、原作はもう20巻を越えてしまっているので、和訳の刊行ももうちょっとペースが上がると嬉しいな。
  • 消えた修道士 下
    今巻は、シリーズの中でも最大の政治的陰謀。
    それに加えて、アイルランドに古くからある精霊信仰の根強さが重要なテーマになっていて、読みごたえがあった。
    ここらへん、日本人には理解しやすいが、この手の土着の信仰を「異端」として排除するのがローマカトリックの真骨頂なので、エイダルフが戸惑うのも当然だけど、...続きを読む
  • 消えた修道士 下
    あーもう、本筋とは関係ないんだけど、最後の最後で、エイダルフのボンクラさにがっかり。我らがフィデルマも、そこはっきり言えや!っと言いたくなる察してちゃんぶり。
    本筋はモアン王国の存亡がかかった大事件で、誰もが怪しく謎だらけ。
    それにしてもこのシリーズ洞窟が良く出てきますな。アイルランドには洞窟が多い...続きを読む
  • 消えた修道士 下
    このシリーズの最高に面白いところは、馴染みのない古代アイルランドと、当時のキリスト教についてうまく解説しつつ、その「ほとんど異世界」である舞台にすんなり読者を連れて行ってくれるところだと思う。
    作者は本職のアイランド歴史学者だそうだけれども、だからといって、蘊蓄が語られすぎることもなく、登場するキャ...続きを読む
  • 消えた修道士 下
    ここで……ここで、読者を放り出さないでぇ~~~!(@@;)
    次の巻を……次の巻は、いつですかっ!?
  • 修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集
    短編集。フィデルマのシリーズの中でも割とエモーショナルな事件が多い印象。ちょいちょい引き合いに出る大王の宝剣の事件もこれに掲載。
    絶対解決するってわかってても、面白いのはやっぱり物語のうまさかしら。
    説明っぽくないのに、時代背景や当時の法律などがするりと入ってくるのが毎回すごいなーと思うのです。
  • 修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集
    タイトルにひかれて、初めて手にした作品でしたが、とても楽しめました。海外の作品は、翻訳との相性もあると思うのですが、この作品の場合、とてもヒロインの雰囲気にあった文章で、読みやすく思いました。
    フィデルマ修道女は、肩書きも実績もある美人だけど、いわゆる頭でっかちのようにも思われ、自身の情緒面には不器...続きを読む
  • 修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集
    中世好きな友達が薦めてくれた1冊。法廷弁護士であり王族でもある美貌の修道女フィデルマが、関わった事件を凛と解決していく短編集。小気味良い。中世好きも特にそうでなくても、絶対楽しめると思います。
  • 修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集
    古代アイルランドの王国の王女にして、上級裁判官兼弁護士「キルデアのフィデルマ」の名推理を描く短編集。古代アイルランドの風俗を背景としながら、発生する驚愕事件をフィデルマが見事に解決していくのが楽しい。
    主役のフィデルマは、上から目線の知的な美人という人物設定で(笑)、最初は少しとっつきにくかったので...続きを読む
  • 修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集
    たなぞうで知った本。中世アイルランドが舞台であり、探偵役が修道女であるという点は異色だが、謎解きやトリックは正統派のミステリ。端正な雰囲気がある。キリスト教が支配的になりつつも古い信仰の影響も色濃く残る時代、ともすれば迷信に捕らわれがちななかで、理性的に事件を解決していくフィデルマが爽快。作者ピータ...続きを読む
  • 修道女フィデルマの采配 修道女フィデルマ短編集
    法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ修道女フィデルマが、各地を巡り難事件を解決する、7世紀アイルランドが舞台の短編集。
    修道士が占星術で自らの死を予言して死んだり、族長の後継者を選ぶ会議で候補者が殺されたり、相変わらず当時のアイルランドの習俗が興味深い。全体としてかなり先進的な社会だと思うが、「養い親...続きを読む
  • 修道女フィデルマの挑戦 修道女フィデルマ短編集
    フィデルマがモラン師のいるタラの学問所に入学し、最初に解決した盗難事件を描いた「化粧ポウチ」他6篇を収録する、フィデルマ・シリーズの短篇集4作目。


    最初の2作「化粧ポウチ」と「痣」はフィデルマの学生時代を描いた作品なのだが、こんな圧迫面接どころか圧迫〈日常の謎〉をやってくる法律学校があっていいの...続きを読む
  • 修道女フィデルマの挑戦 修道女フィデルマ短編集
    【収録作品】化粧ポウチ-修道女フィデルマ最初の事件-
    The Comb Bag -[Sister] Fidelma's First 'Case'-/痣 The Blemish/死者の囁き Whispers of the Dead/バンシー The Banshee/消えた鷲 The Lost Eag...続きを読む
  • 修道女フィデルマの叡智 修道女フィデルマ短編集
    【収録作品】聖餐式の毒杯 The Poisoned Chalice/ホロフェルネスの幕舎 At the Tent of Holofernes/旅籠の幽霊 Our Lady of Death/大王の剣 The High King's Sword/大王廟の悲鳴 A Scream from the Sep...続きを読む