石川マサルのレビュー一覧

  • 絵ときデザイン史

    Posted by ブクログ

    お堅くなりがちな「デザイン史」を、可愛らしいイラストと簡潔な文章で紹介したもの。本文2色刷り。年代順に、興った美術様式やデザイン運動などが見開きでまとめられていて、やわらかな雰囲気でとても読みやすい。

    インターネットがなかったり、今より気軽に海外に行けなかった時代は「万博」が本当に重要なイベントで、一つのデザイン様式を世界に広める格好のチャンスだったということがわかった。
    1800年代までは色々な様式があっても、受ける印象は皆クラシカルで壮麗な似通った感じだったのに、1900年代になってから「キュビズム」「未来派」「ロシア・アヴァンギャルド」「ダダイズム」など自由な発想で本当に様々な方向性の

    0
    2020年11月08日
  • 絵ときデザイン史

    Posted by ブクログ

    12世紀のゴシックから現代に至るまで、特徴を捉えた分かりやすいイラストと、簡潔かつ凝縮された説明で、デザインの歴史を俯瞰できる。装飾的なもの、シンプルなもの、自然に根差したものなど、デザインのコンセプトが歴史の流れの影響を大きく受けていることが興味深い。

    0
    2016年05月19日
  • 絵ときデザイン史

    Posted by ブクログ

     デザインで使われるキーワードを年代順に並べた解説。誰が関係していたか、どんな影響を与えたかについてもざっくりと書かれている。解説は、「○○派の××が□□派の△△と……」のような美術の教科書にありがちな書き方ではなく、「○○は××である」という辞書的な書き方なので、美術、デザインに詳しくなくても、そのキーワードが意味するところがどういうものかが分かるように書かれている。歴史を順に追っていくと段々とシンプルな方向へ向かっているのが面白い。さらに近代に至ってはデザインの表現が形ではなく考え方を表わすようになってきている。なぜ近代のデザインがわかりづらいのか分かったように思う。

    0
    2015年10月25日