河合弘之のレビュー一覧

  • 原発訴訟が社会を変える

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    関西電力大飯原発三・四号機(若狭湾に突き出した半島の先端部分に位置する。二つ合わせて236万kWの出力)の運転差し止め訴訟に取り組んでいる河合弘之弁護士の原発訴訟の現状。2015年の発行で、その後の変化もあるが、とりあえず、それまでの状況はわかる。
    原発訴訟は、1970年代から行われているが、住民側が勝訴したのは稀である。2011年3月11日 東日本大震災において、津波により 福島原発のメルトダウンによって、大きな認識の変化があった。
    2011年7月には、脱原発弁護団全国連絡会が結成され、弁護士が170人集まった。バラバラに訴訟していた原発訴訟の情報共有が可能となった。
    2015年4月14日 

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    2020年11月16日
  • 原発訴訟が社会を変える

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    アトムズ・フォー・ピース
     河合弘之監督映画を観た。種の滅亡をひきおこすような破壊と引き替えに進歩する科学は認めてはならないというところが印象的だった。
     原子力が夢のエネルギーといわれていた時代を私は知らない。のぞむような未来にならなかったということを克服するのは難しいのかもしれない。母親が昔、「22世紀はアトムくんのような世界になると思っていた」と言っていたことを思い出す。そういうノスタルジーと原発はあまり関係ないのかもしれないけれど、なぜかそんなことばかり考える。

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    2018年03月24日
  • 原発訴訟が社会を変える

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    前半における原発訴訟過程のくだりは、利権に群がる企業と政府関係者が地元住民の命を軽視する現実を突きつけてくる。弱き者の声を社会はどう応えるべきなのか、それは一部の人々だけではなく、私たち一人ひとりの責任である。便利を享受するのは果たして生活の豊かさなのか、その陰で虐げられている生活や日常があることを真摯に受け止めて、本当の豊かさを話し合う場を身近に持とう。ただ後半部の原発推進派に対する論破という言葉に刺々しさを感じる。勿論権力に対する抗いの中でそのくらいの無頼さが必然だと反論してこようが、そこには分断を煽る姿勢が垣間見えて、果てなき平行線がいたずらに時間を浪費するだけなのだ。私は分断ではなく寛

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    2022年01月06日