野瀬泰申のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本の食文化について、著者が日本中を巡った経験をもとに考察する。
日本の食文化は多種多様で、テレビ番組でやっているような単純な県民性だけで区分できるようなものではない。それぞれの料理の歴史を追っていくと、食文化の成立の経緯がわかる。テーマは、食に纏わる要素~藩、肉の食習慣、地域性、産業、麺、海産物、家計調査、雑煮の検証など。食文化を長年取材した著者の独自の視点で、文献や体験を基に考察されていて大変面白かった。 蘊蓄も多くて楽しい読み物になっている。 特に著者の出身地である九州北部の料理についての記述も多く、自分の居住地に近いこともあって親近感がもてた。 お店で出された料理がどのようなものなのか -
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<目次>
はじめに~食文化は、「ケンミン」単位では語れない!
第1章 「藩」がつくった食文化
第2章 豚に追われた牛、王国守った鶏
第3章 歴史が語る食の「産業遺産」
第4章 「関西=うどん 関東=蕎麦」と思っていないか?
第5章 海の幸が教えてくれる食物地図
第6章 家計調査から見るケンミン食
第7章 地域によって変わる呼称
第8章 食の多様性の代表格「雑煮」を検証する
<内容>
食について、日経の新聞記者が分析したもの。この著者の本は以前も『納豆に砂糖を入れますか?』を読んだが、あまり変わりはない。タイトルに「県民性」では語れない、と言っておきながら、家計調査や雑煮の分析