矢野耕平のレビュー一覧
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以下、本文より抜粋
対象が中学受験であっても、最高の学習の場は日常の暮らしの中にこそあるのです。そこでは特別なことは求められていません。いたって当たり前の日々を、子どもに過ごさせているかどうかなのです。家庭内での会話は頻繁に行われているか。子どもにおつかいや料理の手伝いをさせているか。子どもの部屋は、子ども自身に掃除させているか。子どもの手芸や木工、外遊びなどにも、親が根気よく付き合ってあげているか。
子どもの近未来像が、ちゃんと描けているのであれば、中学受験をさせる意義があるでしょう。ただし、目指す大学や職業まできっちり決めるのは早急すぎます。小学校の段階でのビジョンは、あくまでもゆるや -
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冒頭に掲げられている本書の目的は「みなさんのお子様が通うことになる学校の良さ、その魅力を見出すきっかけを作るところにあります。」
まさに、タイトル通り。
第一章「変わる中学受験」。中学受験を取り巻く最新の環境を概観します。
第二章「令和の中高一貫校」。時代の流れを受け、また学校の生き残り競争のなか、私学は今まで以上に?学校ごとに特色ある教育を打ち出してきている。その実例をいくつか紹介している。
第三章「男女別学、共学という選択」。これは表題通り。書かれている内容も前著や類書でもよく語られている内容。
第四章「進学校、大学附属校、そして寮制という選択」。これも表題通りの内容。それぞれの学校の特 -
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いまの中学受験市場を塾の経営者の方が読み解いていた。参考になった!
以下、全体を読んで個人的に感じたこと。
20年前の中学受験と比較すると、
①学校の種類が多様になった。偏差値が昔とは違う。特に経営危機に陥った私立女子校が他の学校に買われて共学化して学校改革したところに注目。大学進学先という出口を見るべき
②SNSの普及で保護者が他人と比べやすくなった
③中学受験をする人数が増えて周りと比較しやすくなってしまった
ところに気をつけたいと思った。
特に②SNSの利用に関しては、学校の情報を仕入れるためには良いけれど、一般の受験生の親の投稿を見てしまうと親が比べてしまい、子どもを必要以上に諌め -
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令和の中学受験 保護者のための参考書
著:矢野 耕平
中学受験は「六年生の入試本番終了日」までの「期限付き」の世界である。期限付きだからこそ、そこにはいろいろな「限界」がある。甚だ逆説的であるが、この「限界」を十分に意識して我が子に接している保護者の子どもは、中学受験勉強に専心する中でぐんぐんと学力を高められる。
本書にはその理由が以下の6章により説明されている。
①中学受験ブームがやってきた
②中学受験向きの子、不向きな子
③志望校の選び方
④中学受験塾という世界
⑤中学受験期の親子関係
⑥令和の中学受験
人生の成功が何かは正解はなく、人それぞれである。良い学校に入り、良い企業に就職 -
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ネタバレ(2025/10/06 初発の感想)
なかなかドキッとする指摘。
「ネオ・ネグレクトとは、衣食住に満ち足りた生活をしていても、親がわが子に関心が持てない状態を指す。」
いろいろな事例が紹介されており、驚くのもあれば、ちょっと自分も思い当たるものもあり。時代と環境的に仕方ないのもあるけど、う…痛いところ突かれた…という感じ。
発達心理学の先生などではないので、事例&背景考察が主で、子どもに与える影響などは言い切られていないけど(新しい事象でそもそも未知数だし)、直感的に「あまり良くなさそうだな」と思うことは、エビデンスがなくても避けておきたい。なので、こういう新しいことについて声を上げてくれ