矢野耕平のレビュー一覧
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ネタバレ●男女御三家vs.超進学校
→それぞれの学校に特色が色濃く存在しており、偏差値よりもその学校のカラーにマッチしているかどうかを考えないと、進学した生徒は苦しくなる。御三家は比較的自由でのんびりした校風が魅力的であるが、大学受験対策などは一切行わないためその点は注意。
●旧・一流進学校vs.新・一流進学校
→程度の差こそあれ、学校独自の取り組みやカリキュラム、優秀なスタッフによる教育が功を奏している。毎年優秀層を確保できる御三家や、ある程度ブランドを確立させることができた超進学校と比べて、一流進学校は常に「危機感」を抱いている。この危機感が、良質な教育を生み出す「軸」を形成していると言える。
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過去に中学受験について多数の発信を行ってきた著者が考える「さいきょう」の中学受験とは・・・。
「さいきょう」の言葉には「最強」と「最凶」の二つがかけられている。
親の価値観や選択次第で中学受験は良いものにも悪いものにもなり得るという意味である。
中学受験ブームの過熱に伴い、主にインターネット上で中学受験について様々な言説が飛び交い、良くも悪くも「一家言」もった親が散見される・・・。
本書は、そのような現状を受けて、よく論点になる点について、時に流布している風説に反論しながら、著者なりの考えを述べていく。
上記のような背景から執筆されているため、全体の印象はやや散漫・・・・というか詰込み感があ -
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言語学者の研究知見や、あるいは文筆業に携わるもの言葉のあり方に対するエッセイといったものでこういった題材を取り上げるものは偶に手を取るが
受験指導者の筆者によるものとして、教育に関する議論に近い立ち位置で、受験における国語教育の例を取り上げるもの。
その教育成果の是非は措いておくとして、高難度の中学受験ではどのように国語教育が測られているかは態々かかる学校の過去問を手に取る機会も少なく、まとまった形でパターン化されることで見えてくるものもあるように思う。
筆者の雑感に近い部分も個人的には興味深かったが、想定読者層としてはかかる年齢の子供を持つ親世代であろうこと。
紙幅的に仕方の内面もあるが、 -
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大学入試改革が大揺れのなか、子を持つ保護者にとっては「どれどれ読んでみよう」という欲求を起こさせるタイトルではないでしょうか。何とかしてこのランクの大学に我が子が進んでくれたら、と思う親御さんは多いことでしょう、そうしたマーケットのニーズをうまく汲み取った一冊であると思います(というかタイトルがうまい、というべきか)。
内容はというと、早慶MARCHの付属校の紹介と中学受験、高校受験のどちらのルートで目指す付属校へ我が子を合格させるか、という点を近年の受験者動向もふまえながら解説されたものになっています。各付属校の特徴にも触れられており、本当にそれらの学校を目指すのであれば有益な情報が得られる -
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子どもの中学受験を考えるなら、読んでおくことをお勧めするような、進学校の栄枯盛衰を考えさせられる本で、確かに現実績ではあるので、各学校のこの先の反映とは別だが、ニューウェーブ校のところで、トレンド?を知ることができる。P86 大学対策の有無と進学実績の解離。御三家に入ったはいいが、ついていけるかどうか、個別対応の有無など、リスクを考えると旧一流進学校で子供が伸びる。P88 軸となる、教育理念あるいは教育目標、教育方針の確認。昨今では、「グローバル教育」「ICT教育」「アクティブラーニング」がもてはやされてはいるが。P91 宗教色のある学校が「子どもの考える時間」を養う。←確かに。
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エジプトのピラミッド内壁に刻まれた文字の意味は、最近の若者はなっとらんであった。
古事記の序第一段には、昔に比べて今の人たちにはモラルがない、であった。
いつの時代も、前時代の年長者は次世代に一家言あるもの。
さて、随分と一企業を攻撃しているように見えるタイトルではあるが。
ガラケー世代の頃から、コミュニュケーションツールとしての絵文字、顔文字については賛否両論あったわけだが、スマホの登場により、特にLINEのスタンプによるスピーディーなチャット的なやり方が、物事を思考、深慮する力を著しく低下させているとのこと。
LINEによる日本語汎用能力の低下、国策として幼少期からの英語教育環境