加藤晴久のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
思想家を紹介する入門書は、最初にその人の生涯を紹介して、その後に、思想を年代ごとに、あるいはテーマごとに紹介していくという構成の本が多い。
この本もそういう構成なのだが、面白いのは、人へのフォーカスが全体6章のうち4章がさまざまな角度からの人の紹介で、純粋にその理論を説明しているのは5章だけという感じ。
もちろん、人にフォーカスした4章もブルデューの思想と関連させながらの説明となっていて、わかりやすいし、とても興味深い。
なんとなく、私がフランスのいわゆるポスト構造主義的な世界観に共感しつつも、「現実」とはちょっとずれている感じがあるのだが、ブルデューのまずは現実の調査、必要に応じて定量