心理学の導入書としては分かりやすい本。個人的には、心理学の事象に対して「これはまだわかっていない」「否定されている」などという文言が書かれていることが非常に好感を持てる。実際心理学に関しては個人による変数が非常に多く、一般的な見解はほとんど出せないと考えられるからである(カクテルパーティ効果とか、吊り橋効果とか、プラシーボとか)ただし、集合的無意識であったり、バーナム効果やミュラーリヤー錯視など、比較的幅広い人に対する心理効果が期待できることも明記されているため、今後の知見を広げていくためには良いと思った。