藤井敏彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本の国際ルール戦略を牽引してきた方。
日本は技術を確立してから、ルールを作ろうとするが、欧米は技術ができそうになったら、ルールを作る。
日本はルールは守るべきもの、国の理想と考えるが欧米はルールは場合により変えていくもの。
日本も国際ルール戦略+技術の両輪で考えないと勝負にならないと警鐘を鳴らしている。
土俵に立って相撲を取るのではなく、土俵、ルールからデザインして相撲を取るというイメージだろうか。
スポーツもそうだが、日本が強くなったものはルールがよく変わっている印象を持つ。
そして、敗戦国なんかにトップを取らせたくないという欧米の方の本音を耳にしたこともある。
そういう考え方も有るんだ -
Posted by ブクログ
スタンダードに対する考え方が、日本と海外では違うことを例を上げて説明している。たとえば、日本人はスタンダードとしてルールが決まれば杓子定規に守ろうとするが、海外では到達目標ととらえているということである。
最低限守らなければならないルールについては、日本人と海外との間に違いはないと思うが、守れなければ守らなくていい、だけどこの方向を目指そうねというという類のルールは誤解するととんでもないことになってしまう。
ルールを作ることは理想を作ること。この考えはとても良い。ルールを守れなくても、少なくとも現状維持できる。なんとプラス思考なんだろう。 -
Posted by ブクログ
これは良書!!筆者の問題意識と私の問題意識が一致した。前職では東南アジア諸国の法整備支援関連を行っていたが、これはルールを輸出するひじょうによい試みだろう。
・大学の統計の先生が、あなたは・・をすべきだと思いますか、などという規範を問うアンケートは意味なし。唯一意味あるのは、過去に・・したことがありますか、という事実を問う質問
★全く同意。
●グローバルルールの作成までには、
最初に理念、次いでアジェンダ設定、そしてモデル作り、最後にルールに至る流れ。被虐趣味はよろしくなく、海外のルールが日本にとってまずいときがあるのは、そもそも理念を共有できなかったことが多い。
・モデルとしては、省エネのト -
Posted by ブクログ
本書は企業がグローバルに活動するに当たっての各種ルールに焦点を当てた本ですが、このテーマを扱っている本の中ではとてもわかりやすく好感が持てました。というのもこれまで世の中に出回っているルールものの本は、対象読者が各企業の法務部など実務担当者向けで、細目が解説されていてなど、正直私などは数ページでギブアップするのですが、本書はむしろ企業経営者・経営幹部を対象にしている点に好感が持てました(※ある意味ブルーオーシャン市場で勝負している本とも言えるでしょうか)。
また「競争戦略としてのグローバルルール」というタイトルですが、これが唯一の戦略だ、というトーンではなく、本書にもあるように第3の戦略とし -
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