無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
製品や知財の競争力で勝っても、ルール変更で市場から排除される日本企業。スポーツの世界でいえば、スキーや柔道やF1などで味わった苦い経験が今、グローバルビジネスの前線で再現されている。
国際的なルールづくりの主導権をとるためにはどうすればよいのだろうか? 電気自動車、携帯電話、ナノテク、国際会計基準、環境問題、キャラクタービジネス、著作権ルールの変更、などのルールをめぐる企業と国家の攻防を制するのは、異質なプレイヤーとの思考方法や世界観の競争である。
日本企業やビジネスマンが世界で戦うために必要なのは、英語や会計知識にも増して、競争相手の思考方法を理解することであり、みずからの世界観を持つことである。政府代表トレードネゴシエーターとして日本の対EUロビイストの草分けであり、かつWTOルール交渉の主席交渉官をつとめ、国際経済戦争の最前線で紛争解決にあたってきた現役の経産官僚が示した、国際経済交渉の力学と日本企業がとるべき新しい戦い方。
Posted by ブクログ 2024年01月26日
日本の国際ルール戦略を牽引してきた方。
日本は技術を確立してから、ルールを作ろうとするが、欧米は技術ができそうになったら、ルールを作る。
日本はルールは守るべきもの、国の理想と考えるが欧米はルールは場合により変えていくもの。
日本も国際ルール戦略+技術の両輪で考えないと勝負にならないと警鐘を鳴らして...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月26日
目標や方向性としてのルール、という考え方は全く初耳だったし、そうした考え方をする背景にある「理念」の重要性もこの本で学ぶことができた。
では具体的に明日からどのようにビジネスで実践できるかというと、下っ端社員にはなかなか難しいのは確かだが、世界水準の考え方に触れ、知識とできただけでも良しとし、いずれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年06月17日
スタンダードに対する考え方が、日本と海外では違うことを例を上げて説明している。たとえば、日本人はスタンダードとしてルールが決まれば杓子定規に守ろうとするが、海外では到達目標ととらえているということである。
最低限守らなければならないルールについては、日本人と海外との間に違いはないと思うが、守れなけれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月29日
これは良書!!筆者の問題意識と私の問題意識が一致した。前職では東南アジア諸国の法整備支援関連を行っていたが、これはルールを輸出するひじょうによい試みだろう。
・大学の統計の先生が、あなたは・・をすべきだと思いますか、などという規範を問うアンケートは意味なし。唯一意味あるのは、過去に・・したことがあり...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月26日
本書は企業がグローバルに活動するに当たっての各種ルールに焦点を当てた本ですが、このテーマを扱っている本の中ではとてもわかりやすく好感が持てました。というのもこれまで世の中に出回っているルールものの本は、対象読者が各企業の法務部など実務担当者向けで、細目が解説されていてなど、正直私などは数ページでギブ...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。