宮竹貴久のレビュー一覧

  • 恋するオスが進化する

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    動物行動学者が自らの実験や各種論文を元にして、オスとメスの生殖行為の秘密に迫る。

    と書くと、なんだか小難しい内容に聞こえるかも知れませんが、全然そんなことないんです。

    ・鋭いトゲがたくさん生えたペニスで、大事なメスの生殖器を傷つけてしまうヨツモンマメゾウリムシのオス
    ・生涯たった一度の交尾の後、空中で爆死してしまうミツバチのオス
    ・交尾の後、メスへのプレゼント(エサ)を取り上げて次のメスのために使い回してしまうガガンボモドキのオス

    『なんでそうなことしちゃうの〜?』っていう行動が次々と紹介されていきます。

    でも、これらの生物には感情ってものがありませんので、やはりそこには本能がそうさせ

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    2014年09月21日
  • 恋するオスが進化する

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    単純にタイトルが面白そうだったので読んでみました。
    内容もすごく面白かったです。
    (気付けばひたすら虫の話でしたが…)
    男の子って大変だ…

    男の子は口説く動物、女の子は拒む動物!
    というのはどの種族も同じなのですね。
    拒むくらい口説かれてみたいもんです。

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    2012年04月18日
  • 恋するオスが進化する

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    雌と交尾すること、交尾した後の精子間の競争、この2つ競争は、そのそれぞれに有利になることは出来ないことが多い。この2つ競争それぞれに対して、個別に発達させること。これが多く起こっている。

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    2012年04月15日
  • 恋するオスが進化する

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    セックスに纏わる話が中心。でも、ほとんどは昆虫の話。
    不思議なセックスの話。我々が当たり前だと思っていたことが実は当たり前でなかったりする。性転換は昆虫の世界では当たり前の話なのだ。

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    2011年11月20日
  • 特殊害虫から日本を救え

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    いろいろな食材を、いつの時期にも容易に手に入れられる現代である。農作物の移動を可能とするための、終わらない戦いが描かれる。根絶しても終わりではない、というのはなかなか衝撃的であった。
    知らない世界を垣間見ることができました。

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    2025年03月02日
  • 「死んだふり」で生きのびる 生き物たちの奇妙な戦略

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    おもしろいと思うことがまず大事。好きこそものの上手なれというのは真理だ。やってみなければ始まらないのだから。

    地味で根気のいる作業だと思われるが、著者のワクワク感が伝わってくる。とことん研究してきた先に、人間の生活にも役立つ可能性が見えてくるが、始めからそれありきではない。
    研究にすぐに結果を求めることの弊害を思う。

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    2023年10月24日
  • 「死んだふり」で生きのびる 生き物たちの奇妙な戦略

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    「死んだふり」を調べてみたら面白いかも。興味をもった著者が研究をしていく。
    調査のしやすさと研究事例の多さから虫について調べてみる。検証していくうちに、じゃあこれはどうなってるのか?と出てきた疑問についてどんどん調べていくのが面白い。
    研究が深くなるにつれ他の分野の専門家に協力を仰ぐことで学問がつながっていくのも興味深い。

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    2023年04月26日
  • 「死んだふり」で生きのびる 生き物たちの奇妙な戦略

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    「死んだふり」で生きのびる
    ~生き物たちの奇妙な戦略
    岩波科学ライブラリー314

    著者:宮竹貴久
    発行:2022年9月13日
    岩波書店


    死んだふりの研究が盛んになったのは、2004年に著者が死んだふりが生きのびる戦略として有益であることを実証してから。著者は25年間、死んだふり研究をしているが、世界レベルでも著者が残した実績は非常に大きいようだ。逆にいうと、昆虫を中心とした死んだふり研究をする研究者が少ないということでもある。

    それが一体なんの役に立つのか?果樹につく害虫除去や、さらには人のパーキンソン病克服への期待も見えてくる。

    ●死んだふりをする生き物、その目的

    <哺乳類(人以

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    2022年12月14日
  • 「先送り」は生物学的に正しい 究極の生き残る技術

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    子孫を残せれば、生物学的には成功!

    世間からの目、普通、自分の中の道徳、上司、人間関係など、色々なものに遠慮しながら、空気を読みながら、生きづらくなってしまったヒトへ。

    進化生物学の視点から見てみると、意外となんとかなるかもしんない。後にしよ。今は黙っとこ。あのひとにまかせとこ。生きづらい季節(冬)は、いっそ冬眠してしまう手もある。動物たちは、積極的に冬眠している。

    いろんな動物たちの生き方から、進化の過程から、現代を生きやすくする。

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    2021年03月19日
  • したがるオスと嫌がるメスの生物学 昆虫学者が明かす「愛」の限界

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    <目次>
    はじめに
    第1章ドーパミンが生き方と求愛を決める
    第2章がんばるオス
    第3章オスががんばるとメスはどうなってしまうのか?
    第4章そして性的対立が生じる
    第5章愛の最終決定権を握っているのはメスである
    第6章愛はタイミングで決まる
    第7章オスとメスの決別
    終章性的対立とは何か
    おわりに

    p226 生きている虫の個性は、遺伝子をつないできた
    進化の勝者である。今、生きていることは、進化生物学
    的には。すでに勝者なのだ。だから、臆することなく
    個性を際立たせて対立や共存の道を生きている虫に
    思いをはせ、明日からの毎日を生きてほしい。

    虫のことと描きながら、いつも人に置き換える
    イメージ

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    2021年02月18日
  • 「先送り」は生物学的に正しい 究極の生き残る技術

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    昆虫や動植物が進化の過程で獲得した形質についてわかりやすく解説した本。

    ところどころで進化生物学の見識からの、人間組織でのふるまい方についてのうんちくが語られるが、必ずしも的を射ているとも思われず、著者が好んで入れたものか、編集方針によるものか不明。

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    2015年05月19日
  • 「先送り」は生物学的に正しい 究極の生き残る技術

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    進化生物学の先生がおかきになった本。
    進化生物学自体はダーウィン以降に始まった比較的古い学問分野だが、当初は「生物というのは種の保存のために頑張って生きている」という考え方だったものが、1970年代に主では無く遺伝子が生存競争の中心であるという考え方が生まれた。リチャード・ドーキンスが提唱した「利己的な遺伝子」とうものである。こうしたコンセプトの変化をうけて、日本でも進化生物学は、生物の行動や姿かたちを遺伝子レベルで考えていくものとなった。
    本書では、「先送り」や「死んだふり」「擬態」「寄生」といった行動、習性が本当に遺伝子の保存、発展に役立っているのかと言う事の研究を紹介している。
    たとえば

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    2015年02月08日
  • 「先送り」は生物学的に正しい 究極の生き残る技術

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    先送りより、昆虫や動物の生態や生き残りをメインにしている

    上司を捕食者、部下をエサに例えていて笑えた

    すぐ結果を出そうとせず、先送りにする事情がわかり、少しホッとした(笑)

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    2014年11月14日
  • 「先送り」は生物学的に正しい 究極の生き残る技術

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    子供の頃から生物の生態を書いた本が好きだった。この本もそのカテゴリーの属すると思うけど、表現にちょっと飛躍しすぎかな。
    敵に襲われたら死んだふりをする虫がいるから、上司に難題を投げかけられたら、先ずは先延ばしにした方がイイ。
    うーむ、、、

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    2014年09月02日
  • 「先送り」は生物学的に正しい 究極の生き残る技術

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    「進化」ということや、「寄生」と「共生」ということを考えるきっかけにはなる。

    「先送り」や「死んだふり」みたいなことが、生物が生き残るために有利に働くときがあるということが理屈としてよくわかる。

    ただ、いろんなことを現代社会に置き換えすぎるのが少しうっとうしい。(それがこの本の狙いなのだろうけど)

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    2014年07月26日
  • 「先送り」は生物学的に正しい 究極の生き残る技術

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    著者は「死んだふり」の研究で有名な進化生態学の学者さん。昆虫の生存戦略に学ぶサラリーマンの処世術!って無理あるやろ。。。そりゃ足はそっちのほうが多いけど、脳味噌はこっちのほうが大きいし(-_-)

    専門とされてる生態学の話はホンマ面白いんやけどなあ。例えば、ある種の昆虫はいくつかのDNAスイッチを持っていて、状況に応じて形態を変える(天敵の多い環境ではより攻撃的な身体に成長する)って話などなど。

    想像するに「生物の話だけやとヒキ弱いので、ビジネス風味で一気に10万部!」って編集者にいらんこと吹き込まれたんちゃうかな w

    とってつけたようなビジネス部分が気にならなければ、普通に楽しく読めます

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    2014年07月08日
  • 恋するオスが進化する

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    ネタバレ

    内容情報
    [日販MARCより]

    生物のオスとメスは、繁殖をめぐって激しく闘争している。21世紀の生物学界を沸かせ続ける「性的対立」について、その驚きに満ちた事例を次々に紹介する、迫真の最新レポート。
    [BOOKデータベースより]

    動物のオスとメスが出会い、愛し合って子どもを作る―。あなたがそう思っていたら、本書に衝撃を受けるだろう。トゲの生えたペニスで、メスの体を傷つけるマメゾウムシのオス、贈り物の大きさに応じて、交尾の時間を変えるガガンボモドキのメス。生物のオスとメスは、繁殖をめぐって激しく闘争していたのだ!21世紀の生物学界を沸かせ続ける「性的対立」について、その驚きに満ちた事例を次々

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    2011年12月17日