日本に大挙して押し寄せた元と高麗の連合軍は、神風によって一夜にして壊滅的な打撃を受けた。この歴史的事実の裏には、戦勝にうかれる日本側が想像すらできなかった元のある思惑があった…
小説家ならではの視点と言うか「これが真相かも…」と思わず納得してしまいました。
また「立正安国論」で国主を諌め元寇を
...続きを読む予言したといわれる日蓮ですが、その予言に関して(実際は予言と違いますが、脱線するので予言としておきます)幕府とは違う彼独自の情報網を駆使したとの記述も新鮮でした。
著者の独創もありますが、基本的な流れは正確を期して描かれていますので、誤った歴史をインプットしてしまう危険性はありません。とても分厚い本ですが、読み応え十分です。