藤沢秀行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
天才棋士と騒がれる一方、ギャンブルで作った借金は億単位、正妻と子供のいる自宅には三年間も帰らず愛人の所に入り浸り、酒での乱行も数知れず。
そんな秀行さんも齢八〇を超えた。
とっくに博打場でくたばっているはずが、死神にも見放されたらしい。
三度のガンを患うも、みな克服してしまう。
「こんなに長く生かしやがって」憎まれ口をききながら、今日も競輪場に通う―。
無頼派勝負師が語る痛快なるその半生。
[ 目次 ]
第1章 死―くたばり損ない
第2章 金―博打三昧
第3章 酒―繊細磊落
第4章 芸―無悟の悟
第5章 人―〓(き)然独存
第6章 血―父親失格
第7章 絆―内でも外でも、女性は -
Posted by ブクログ
この生き様はカッコいい、と思うけれど、他の人に真似出来る生き方ではないだろうとも思う。囲碁では天下無敵でも、それ以外のすべてが破綻しているという極端なバランス。
たぶん、本人がみずから書いたのではなく、本人の談話をもとに他のライターが書き起こした内容だろうと思うので、その分、ちょっと迫力は落ちる感じがするのだけれど、単純に、その歴史の中に起こった出来事を見ただけでも、すさまじい波乱万丈の連続であることがわかる。
これほど浮き沈みが激しい人生はめったにないだろうけれど、面白さでいえば、これほどに充実した人生というのも、そうそうないだろうと思う。
私の車券買いのスタイルは「一本買い」と「転がし」