佐久協のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『NHK 100分de名著』の一つと言うことで、非常に読みやすく、2時間くらいで一通り読むことが出来ます。2500年程前に生きていた孔子が残した様々な会話や言葉、それを弟子たちがまとめた論語。中国をはじめ、日本の武士、さらには諸外国に至るまで、孔子の精神論は広まり、そして高く評価されています。
だからこそ、かなり威厳に満ちた内容が連なっているのでは、と思ったのですが、意外にも、孔子の人間臭いところも散見されます。また、今のような便利なものが溢れていない世の中、しかも、達観した観念の持ち主かと思いきや、現代人と何の変わりの無い、本当に普通の人。なるほどな~、と頷けるところがあるのは勿論ですが、俗人のようでくすっと笑えるような格言もあります。意外かもしれません。が、後世にも残るような名言を残す人は、こんな普通の人なのかもしれません。
『人生を歩む上で大切なこと』『自分の頭で考えぬけ』『信念を持ち逆境を乗り切れ』
論語の中の全ての格言を提示してはおらず、その中で、著者が大切な言葉の端々をピックアップして掲載しています。これらのことを言葉にすると、当たり前のように思いますが、それをしっかりと心に刻んで実行に移している人は本当に少ない。皆無に等しいんじゃなかろうか。それは私も含め。でも、『それが人間。それをどう意識し、認め、そして苦しい中で強さへ転じていけるか』ということが大切なのでは、と訴えているのだと思います。
『論語』の中で、私が好きな言葉を、いくつかここに書き留めます。これから先、私が『私らしく』生きる上で必要だと思い、そして、これまでのことを顧みる便でもあります。
「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」
「徳は孤ならず。必ず鄰あり」
「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず」
「君子に九思あり。視るには明を思い、聴くには聡を思い、色には温を思い、貌には恭を思い、言には忠を思い、事には敬を思い、疑わしきには問いを思い、忿りには難を思い、得るを見ては義を思う」
「其の身正しければ、令せざれども行なわる。其の身正しからざれば令すとも雖ども従わず」
「人の生くるは直し。これを罔いて生くるは、幸にして免るるなり」 -
Posted by ブクログ
孔子の論語を高校教師の立場から訳している本。
漢文が苦手な僕にとっては「論語」と聞いただけで気おくれしてしまうけど、この本は気軽に読むことができた。
以下感じたことを思うままに書いただけのまとまりのない駄文です。
「人間は教育によって変われるものさ。生まれつき善人だの悪人だのと決まってるわけじゃないんだよ。(p.40)」
いつだったか新聞で、アフガンで米軍が爆弾なんかより本を落とせばテロは減っただろうに、みたいな記事を読んだ。
テロや戦争を悪とするなら、それらがなくならないのは教育の不十分さにも原因があるんだろうな。
2500年も前からそれはわかってたことなんだな、と思うと少しがっかりしてしまう。
「過ちに気付いても改めようとしないのをホンモノの過ちと言うのであって、過ちを恐れて何もしないというのは元も子もないよ。」
んー、いい言葉だね。
「並の善人程度の人物でいいから、そうしたものが政治を代々行い続けて百年もたてば、残虐な犯罪はなくなり、死刑も廃止出来るようになるというのは、決して絵空事なんかじゃないんだよ(p.243)」
政治に限らず、絵空事なんてない、と信じたい。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
論語は二千年の長きにわたり、日本人の精神と道徳の根幹でありつづけてきた。
日本人は論語というたった一冊の書物を通して、人とのつきあい方、正しい生き方を知らず識らずのうちに学んできたのだ。
大人になって社会に出、人と人との間で揉まれ苦しむとき、真に役に立つのが論語である。
だが、誰もが高校の授業で一度は触れた論語を、年を重ねて読み返したりはしない。
三十有余年、慶応高校で論語を講じてきた著者は、「こんなにもったいないことはない」と力説する。
孔子は五十代に入ってから名を成した。
論語が苦労人ならではの処世術に満ちている所以である。
共感できる章句が一つでもあれば、必ずや読む者の助けとなるはずだ。
[ 目次 ]
第1部 孔子のことば(人生の目標 家庭生活 教育と学問 ほか)
第2部 孔子プロファイリング(教育者として 政治家として 家庭人として ほか)
第3部 弟子たちのことば(有若 顔回 子貢 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
今まで,『論語』というものに触れたのは,文庫本のマンガくらいかな。原文で読めるはずもなく…ただ,そのおかげで,本書に出てくる孔子の弟子の名前は聞いたことがあった。
現代語訳になっている(し,とても意訳な)ので,言いたいことはよく伝わってくる。『論語』というと「ある一節を座右の銘にしている」なんて人もいたりするのだが,さすがに,今更そんな一節は見当たらない。
著者が「読む前に知っておきたい十項目」というのを書いてくれていて,これが一番役に立った。
で,一応,ちょっと気になった文をいくつか書き抜いておきたい。
・子曰く,学んで思わざれば則ち罔し。思うて学ばざれば則ち殆うし。
・子曰く,これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。
・子曰く,蓋し知らずしてこれを作る者あらん。我は是れ無きなり。多く聞きて其の善き者を択びてこれに従い,多く見てこれを識すは,知るの次ぎなり。
・子曰く,君子は言に訥にして,行いに敏ならんことを欲す。 -
Posted by ブクログ
かなり超訳した印象だが初心者にとても読みやすい論語。道徳のイメージは少なく生き方の指南書として良い本。ポイントは自発性、プラス思考、人生の楽しみ、信頼関係と思いやり。
1.どの話が印象に残ったか?
・道徳は理解できているが実践は道半ば
・一人一人が道徳を身に着ければ社会はよくなる
・正義の実践者と不正を憎む違い
・「出来ない」といっているのは出来ないではなく「しない」
・政治の根本は信頼
2.印象に残った中で一番のところ
・道徳は理解できているが実践は道半ば
→実践行動が一番難しい
3.著者は何を伝えたかったのか
・論語を肩肘張らずもっと身近に
・語録集のひとつとして気軽に
・正しい生き方を若い人に知って欲しい
4.感想など
・以前読んだ本では道徳の話が中心に感じたが今回は道徳が中心ではなく新鮮に感じられた
・弟子の言葉に後継者争いの影響があったと聞くと印象が違う