佐久協のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
孔子の論語を高校教師の立場から訳している本。
漢文が苦手な僕にとっては「論語」と聞いただけで気おくれしてしまうけど、この本は気軽に読むことができた。
以下感じたことを思うままに書いただけのまとまりのない駄文です。
「人間は教育によって変われるものさ。生まれつき善人だの悪人だのと決まってるわけじゃないんだよ。(p.40)」
いつだったか新聞で、アフガンで米軍が爆弾なんかより本を落とせばテロは減っただろうに、みたいな記事を読んだ。
テロや戦争を悪とするなら、それらがなくならないのは教育の不十分さにも原因があるんだろうな。
2500年も前からそれはわかってたことなんだな、と思うと少 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
論語は二千年の長きにわたり、日本人の精神と道徳の根幹でありつづけてきた。
日本人は論語というたった一冊の書物を通して、人とのつきあい方、正しい生き方を知らず識らずのうちに学んできたのだ。
大人になって社会に出、人と人との間で揉まれ苦しむとき、真に役に立つのが論語である。
だが、誰もが高校の授業で一度は触れた論語を、年を重ねて読み返したりはしない。
三十有余年、慶応高校で論語を講じてきた著者は、「こんなにもったいないことはない」と力説する。
孔子は五十代に入ってから名を成した。
論語が苦労人ならではの処世術に満ちている所以である。
共感できる章句が一つでもあれば、必ずや読む者の助け -
Posted by ブクログ
今まで,『論語』というものに触れたのは,文庫本のマンガくらいかな。原文で読めるはずもなく…ただ,そのおかげで,本書に出てくる孔子の弟子の名前は聞いたことがあった。
現代語訳になっている(し,とても意訳な)ので,言いたいことはよく伝わってくる。『論語』というと「ある一節を座右の銘にしている」なんて人もいたりするのだが,さすがに,今更そんな一節は見当たらない。
著者が「読む前に知っておきたい十項目」というのを書いてくれていて,これが一番役に立った。
で,一応,ちょっと気になった文をいくつか書き抜いておきたい。
・子曰く,学んで思わざれば則ち罔し。思うて学ばざれば則ち殆うし。
・子曰く, -
Posted by ブクログ
かなり超訳した印象だが初心者にとても読みやすい論語。道徳のイメージは少なく生き方の指南書として良い本。ポイントは自発性、プラス思考、人生の楽しみ、信頼関係と思いやり。
1.どの話が印象に残ったか?
・道徳は理解できているが実践は道半ば
・一人一人が道徳を身に着ければ社会はよくなる
・正義の実践者と不正を憎む違い
・「出来ない」といっているのは出来ないではなく「しない」
・政治の根本は信頼
2.印象に残った中で一番のところ
・道徳は理解できているが実践は道半ば
→実践行動が一番難しい
3.著者は何を伝えたかったのか
・論語を肩肘張らずもっと身近に
・語録集のひとつとして気軽に
・正しい