桑田佳祐のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ現在66歳の桑田佳祐が2020年から文春に連載した本。
『頭もアソコも言いたいことを言っておきたい』だ。
毎週の締め切りに追われる大変さと書いて遊んで、
楽しんでいる文章もあり、著者である桑田の日常と頭の中が少し見えてきて、嬉しい気分になる。
本書以外でも読んだ気がするが、デビュー曲の
『勝手にシンドバット』は曲名がパクリのサンドイッチだ。
そして、なんとイントロ(ラララの部分ね)もスティービーワンダーの曲を拝借しちゃったらしい。
こんな調子で結構、告白めいた事も書いている。
作曲についても、こう言っている。
『作曲なんてものは、潜在意識の中にいつの間にか
記憶されたものが、偶然出てきた -
Posted by ブクログ
桑田さんが2020年から1年半、週刊文春に連載したエッセイ。生い立ちから、学生時代、デビューの頃、愛する昭和歌謡、洋楽、音楽界、そしてコロナ禍での生活について、おどけた調子ながら、その奥には桑田さんの自由で前向き、優しく厳しく、それでいてちょいとシャイな生き方が見えてくるようです。
サザンのデビューはワタシが小学5年の頃で、あれから44年。まさに人生を共に過ごしてきたことになります。本書で紹介されるエピソードの数々は、自分の人生の懐かしいシーンとともに思い出されるものばかり。桑田さんとサザンは欠かせない存在を超えて、すでに人生の伴侶です。
ファンの方にはお奨めの一冊です。 -
Posted by ブクログ
桑田佳祐氏の著作は全て読んでいると思います。
「ただの歌詞じゃねえかこんなもん」の2冊や
確か週刊プレイボーイで連載されていたエッセ
イをまとめた「ケースケランド」。
いずれもこれらの著作では自身の歌詞へ込めた
思いや、その時代の音楽とサザンオールスター
ズの立ち位置を語る内容であったと記憶してい
ます。
しかしこの本では、もっと深く時間という縦軸
を掘り下げていると思います。
桑田氏自身のルーツなども大いに語っているの
です。
やっぱり桑田氏も年をとったのかなあ(失礼)
往時を振り返って「あんなことがあった」「こ
んなことがあった」と語るがことく、書き綴ら
れているのです。
決 -
Posted by ブクログ
桑田佳祐の斜に構えない自然体の語りが心地良い。先ず巻頭から下ネタ満載で毒気に当てられる。サザンというバンド名や『勝手にシンドバッド』という曲名の由来のいい加減さ、イントロをスティービー・ワンダーの 『Another Star』から拝借した話など、躊躇なく明かす。とはいえ、「アーティスト」の濫用に「いつの頃からか、歌うたいを「アーティスト」だなんて呼ぶようになったけど、あれ、ナンなんだろうね?アタシは小っ恥ずかしくて、とてもじゃないけと自分の事をそんな風に呼べやしませんよ。」とか、「真面目に語られるエンタメや芸人・タレントほど、つまらないモノは無い。行き着くところ「権威」や「人の道」で武装しない
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Posted by ブクログ
私がサザンオールスターズ、そして桑田佳祐さんのファンということもあり購入
音楽のことはもちろんのこと、ふるさとである茅ヶ崎のこと、ご自身の若かりし日の思い出、映画監督作品である稲村ジェーンのこと、プロレスのこと、サザンのこと、ビートルズのこと、内田裕也さんや松田優作さんのこと、などなど、興味深い内容ばかりでした
よく考えれば当たり前ですが、音楽に対する考え方、取り組み方はやはりスゴイです、そのスゴさを垣間見ることができます。
ファンでないと、「へー、そうやったんや」と唸ることができる場面が少し少なくなるかもしれませんが
目次を見ると結構中身がイメージできると思うので、目次を見て読んでみ -
Posted by ブクログ
【1冊フォトリーディング】【マインドマップ】
ポップス歌手の耐えきれない軽さ/桑田佳祐
桑田佳祐が作り出す世界が好きです。
在宅勤務が日常となり、仕事の合間の休憩は決まって、古いサザンサウンドを口ずさみます。
”いとしのエリー”と検索すると、歌詞とコード進行が即座に、iPadの画面に現れます。
ギターをつま弾きながら、キリギリスだった頃の学生時代にもどり、すぐリフレッシュ。
私の青春のカーステレオからは、いつもサザンオールスターズでした。
60歳を過ぎても衰えることのない創作活動を続けている桑田さんの
エッセイを2日間かけて、一言一句も読み落とすことなく、背筋を伸ばして、読み終えました。
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