スピッツのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
スピッツの4人が結成~2007年までをそれぞれの言葉で振り返るエッセイ。
特にページが多く割かれているのは、結成~ブレイク前まで。
ブレイク作のロビンソン前後を除き、その後の「スピッツバブル」時の記述が少ないのは、それだけ多忙だったんだろうなあ・・・と思った。あとは本人たちにとっては必ずしも良い思い出ばかりではないのだろうな、とも。
音楽への思い、理想の音へのこだわり、それぞれが味わった挫折などが飾らない言葉で語られていて非常に読みやすい。
正宗の「プロなんだから、自分たちを売り出すために皆が頑張ってくれてるんだから、売れないといけない」という考え方は非常に好感が持てる。
(もっとも、今は「恩返しはできたと思うのである程度好きにやらせてもらってる」とのことだが。)
それから、インタビュー等を読んでていつも思うけど、メンバーは正宗の作る曲が本当に大好きなんだなと伝わってきてほほえましい。
もう少し個々の曲への言及があると☆5つだったかもしれない。 -
Posted by ブクログ
メンバーそれぞれの回想が、時期ごとに繰り返し語られる。
聴きやすいメロディから単なるJ-POPと捉えている(※1)方も少なくないだろうこのバンド。草食(イメージ※2)だけど力強いヴォーカルとメロディ、メタルなドラムとギター、変態ベースという個性が僕にはたまりません。
ロマンティック過ぎる、大袈裟な表現の多いバンド本が多い中、この書かれ方も異色である。面白い。もちろんBGMはSpitzで。
(※1)p202 “「ロビンソン」でブレイクして、Jポップの人気バンドと見られていたスピッツ” 第7章 三輪テツヤ、p218 “「ロビンソン」が大ヒットした当時、スピッツはJポップの代表的なバンドに挙げられていた。多くのリスナーが求めていたのも、スピッツのさわやかなポップ感だったと思う。” 第7章 田村明浩
(※2)草野マサムネさんが本書冒頭でいきなり、「俺」という一人称で語り始めることに面食らう方もいるかも -
Posted by ブクログ
日本を代表するミュージシャン、スピッツのメンバーが綴る、これまでのスピッツの歩みが形付けられた本。
ロビンソンのヒット後の世間の反応について「スピッツはひねくれているバンドだと思っていたのに、周りには青春を歌っていると思われている」事に、戸惑いを覚えつつ受け止めている様子がよく表れている。 私自身、アルバムを通して聴くまでは、スピッツといえばチェリー、楓、空も飛べるはずといったストレートなポップスを作るバンドだと思っていたので、沖縄の民謡、シューゲイザー風の曲も演奏していることに驚き、良い意味で裏切られた思い出がある。
この本を読んで唯一残念だったのは、スピッツのルーツとなる音楽の紹介が少ないなと感じられたことである。というのも、スピッツのメンバーが、音楽雑誌や中古レコード屋の店長から、好きなミュージシャンのルーツを探っていったように、私も彼らが聴いたという、ニューウェーブ、ロック、JPOPのバンド名を知りたいと思って本書を手にしたからである。
例えば、アメリカのHR/HMバンド、メガデスの元ギタリスト・マーティ・フリードマンは、自著『い~じゃん!J-POP だから僕は日本にやって来た』において、「『群青』は、イントロがザ・キュアーの『フライディ・ アイム・イン・ラヴ』に似すぎ」と、メロディーの引用を指摘している。本書にもザ・キュアーの名前は出てきているが、こういう事はメンバー自身の口から聞きたかったなあ、と思ってしまった(勿論、これはスピッツに限った事ではなく、日本のミュージシャン全てに言えることだ)。
この本が世に出てもう数年経ってしまった。今後はどんな曲を作ってくれるのか、楽しみである。