伊藤幸司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレとんでもなく、ヤバいものを見つけてしまった。
ランジャタイが著書を出すときいた時、真っ先に「国ちゃんの方だろうな~、あの人文章うまいし」って思ったけど、まさか伊藤さんの方だったとは。
でも、最初っから最後までとんでもなかった。
表題作「激ヤバ」と「僕の名前は伊藤幸司です」では涙が止まらなかった。「真夏の芝浜」にはぐっときた。「無敵な自転車で坂道をぶっ飛ばす永遠に」「さよならM-1グランプリ」を読んだあとは、この人にずっと幸せでいてほしいと思った。「M-1グランプリ2021アナザーストリー」では、本当に国ちゃんと伊藤さんが出会ってくれて良かったと思った。
つらつらと書いているけど、私はランジャタ -
Posted by ブクログ
ネタバレ不運ばかりの辛い現実から身を守るために培われたであろう、妄想と比喩表現が素晴らしい。特にドライブの章で、車が肉と化し蠢き転がる妄想はとても良かった。
M-1決勝前、相方が起こした粋な行動があまりに主人公過ぎて、これは"自らに不運が訪れる前触れだ"と危機感を募らす場面も面白い。
表題作「激ヤバ」は、号泣しながら笑い続けてしまうという、真逆の感情が同時発生する傑作。
個人的には、"天才と呼ばれている何か"に関する考察と自己分析が非常に興味深く、著者と語り合いたいくらい。まぁ「全然違いますよ??」という天才の声が今にも聞こえてきそうではあるが。
最終章では赤裸 -
Posted by ブクログ
太田上田から鬼越トマホークを経て、
この本に辿り着いた。
M-1グランプリ2021で初めて決勝進出し、
見事最下位に終わったエクセントリック芸人、
ランジャタイの国崎「じゃない」方の伊藤さん。
小学生が一生懸命頑張って書いたような文章だが、
不器用ながらも懸命に生きてきた伊藤さんの人生と重なる。
決して大衆ウケする芸風じゃない。
だけど、他にはないアクの強さがある。
ランジャタイにはこれからも破茶滅茶に、
やりたい放題にやってほしい。
国崎さんの良さを活かせるのは
伊藤さんだけだろう。
そんな伊藤さんを幸せにできるのは、
伊藤さんの全てを受け入れられる、
彼のお母さんみたいな人しかいない -
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