斎藤茂吉のレビュー一覧

  • 万葉秀歌 下

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    30年前、高校生の頃に買った本。当時は分からなかった万葉集の魅力がこの歳になりようやくわかるようになった。

    全巻の中から秀歌を選んでおり万葉集初心者向けだろう。同じ創作者、歌人ならではの評が素晴らしい。

    下巻では東歌と防人歌が自分には合うように思えた。

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    2020年09月05日
  • 万葉秀歌 上

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    戦前からのベストセラー。無人島に持っていくならこれだろう。万葉集解説の決定版。

    万葉集の解説本で最大のヒット作だろう。戦前からのロングセラーである。特攻隊員など明日の身も分からぬ若者たちが読んでいたのかも知れない。それだけ歴史の重みのある内容。

    斎藤茂吉といえば言わずと知れた歌人。創作者ならではこそ分かる作歌の要諦が多く記されている。

    万葉集の解説としては何よりこの作品であろう。
    人生で何度も読み返している。

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    2020年08月12日
  • 万葉秀歌 下

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    茂吉の万葉、特に初期への偏重を別にして味わえば、優れた短評を備えた屈指の万葉集入門書である。読後、実際に各自で選に入られたい。

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    2019年10月13日
  • 万葉秀歌 上

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    随一の歌人である茂吉の考証癖の結晶である。俳句であれば、山本健吉の『現代俳句』に匹敵する名著である。

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    2019年10月05日
  • 万葉秀歌 下

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    下巻に多く収められている、作者不詳の歌や東歌。
    これがしみじみとよかった。
    特に東歌、おそらく口伝で伝わっていったもの独特の雰囲気があり、また身近に感じられる。

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    2019年04月07日
  • 万葉秀歌 下

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    万葉集はわれわれ誰もが読むべき宝典であるが、巻二十まで読破しようというのは並大抵のことではない。
    歌壇の第一人者が、四千五百有余のなかから、すぐれた歌を選び、誰もが理解でき、味わえるように平易簡潔な解説を付した本書は、万人のための「万葉集入門」であると同時に、「万葉集精髄」を実現したことにもなる。

    [ 目次 ]
    いはばしる・たるみのうへの(志貴皇子)
    かむなびの・いはせのもりの(鏡王女)
    うちなびく・はるきたるらし(尾張連)
    はるのぬに・すみれつみにと(山部赤人)
    くだらぬの・はぎのふるえに(山部赤人)
    かはづなく・かむなびがはに(厚見王)
    よのつねに・きくはくるしき(大伴坂上

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    2011年04月24日
  • 万葉秀歌 下

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    高校生の頃は、和歌といえば新古今。
    本歌取りの、たった一語で元歌を象徴する鮮やかさが魔法のようで、惹きつけられた。
    一方で万葉集は、なかなかとっつきにくい歌集だった。
    万葉仮名からして、ハードルになる。
    その上、作者にしても、当時の時代背景にしてもわからなことが多すぎる。
    というわけで、その後長いこと避け続けてきた。

    それがどういう風の吹き回しか、本書を手に取った。
    しかもたまたま手に入った下巻だけを。

    読んでみて、どっぷりはまった。

    旅人の宿りせむ野に霜降らば吾が子羽ぐぐめ天の鶴群

    遣唐使に随行して難波を発つ子を見送って作った母の歌だという。
    広い世界と細やかな愛情の取り合わせにはっ

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    2023年09月10日
  • 万葉秀歌 上

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    斎藤茂吉の文体からして古式ゆかしいものであるため、よみやすいとは言えない。
    しかし選ばれた短歌(そう、基本的に短歌のみから選んでいる)への解説が理解や感慨を深めてくれ、たいそう勉強になる。

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    2019年04月05日
  • 万葉秀歌 上

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「万葉集入門」として本書の右に出るものはいまだない。
    万葉の精神をふまえて自己の歌風を確立した一代の歌人たる著者が、長年の傾倒による蘊蓄を傾けて約四百の秀歌を選び、簡潔にしてゆきとどいた解説を付して鑑賞の手引きを編んだ。
    雄渾おおらかな古代の日本人の心にふれることにより、われわれは失われたものを取り戻す。

    [ 目次 ]
    たまきはる・うちのおほぬに(中皇命)
    やまごしの・かぜをときじみ(軍王)
    あきのぬの・みくさかりふき(額田王)
    にぎたづに・ふなのりせむと(額田王)
    きのくにの・やまこえてゆけ(額田王)
    わがせこは・かりほつくらす(中皇命)
    わがほりし・ぬじまはみせつ(中皇命)

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    2011年04月24日
  • 万葉秀歌 上

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    この本を読んではじめて万葉集をというより短歌もええもんやなあと思えた。

    これがあればもう万葉集は大丈夫。
    なんてね?

    教育実習で教えることになったのがたまたま万葉集のパートでそのときの予習のひとつとして初めて読んで気に入りました。

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    2011年03月04日
  • 万葉秀歌 上

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    -要は繰り返して読み一首一首を大切に取り扱って、早読して以て軽々しく取扱われないことを望むのである-

    日本の心を知ろうとするとき、歴史の変遷や各種文化などを知識として得るのも大事でしょうが、まず、最初のとっかかりは、"ついつい「万葉集」の歌に惹かれてしまう"という気持ちが自然とわきあがってくることで、それがないと、いくら知識を学ぼうとしても意欲がわかないし、もちろん身に付かないですよね。
    この本(上下巻)歌人、齊藤茂吉が、4500余の万葉の歌の中から、「国民全般が万葉集の短歌として是非知っていらねばならぬもの」約1割を選んだもの。注釈や評はただのサポート、大意がわかったら

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    2010年03月01日
  • 万葉秀歌 上

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    短歌を読み、一首の意味を取り出して読み、気に入った歌に付箋を貼った。

    国文学専攻でもない私には、短歌の解説はやや難しかった。

    それでも時代背景は歴史好きな私には参考になった。
    万葉集は、作者不明の歌がたくさんある。それを読めるのが、おもしろい。

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    2009年10月04日