幸徳秋水のレビュー一覧

  • 二十世紀の怪物 帝国主義
    ホブソン、レーニンに先駆けて書かれた「帝国主 義論」の嚆矢。仏訳もされ、基本文献として高く 評価されている。師・中江兆民の思想を踏まえ、 徹底した「平和主義」を主張する「反戦の書」。 大逆事件による刑死直前に書かれた遺稿「死刑の 前」を収録。
  • 二十世紀の怪物 帝国主義
    日清戦争後に書かれた著。

    帝国主義とは愛国心を縦糸とし、軍国主義を横糸として織りなされた政策である。帝国主義の隆盛により、軍費は天井知らず。金持ちは戦えば益々富が増え、一方貧民は何も得るところなく、ただ国家のために戦い奴隷(のような)境遇に見を鎮めるだけである、にもかかわらず敵を討伐したという過去...続きを読む
  • 二十世紀の怪物 帝国主義
    100年以上前の社会主義運動家の著者が書いた帝国主義の時代の批判であり、帝国主義とは何であるかというものを書いたもので、彼が国家により抹殺される(処刑:死刑)寸前に獄中で書いた死刑の前という未完の二編が収められている。

    読んでいて思ったのだが、今の時代(安倍内閣)に押し進められていることなどが実に...続きを読む
  • 二十世紀の怪物 帝国主義
    この作品が世に出たのは1901年。日清戦争に勝って、日本が帝国主義まっしぐらのときだ。この時点で帝国主義を分析したことの凄さ。レーニンよりも早いもんね。公正な富の再分配を行わず、簒奪の手法でしかない帝国主義を批判している。
    と、そんなことより、この批判が現在の日本、特に政治に対して正鵠を得ているので...続きを読む
  • 二十世紀の怪物 帝国主義
    明治時代の思想家、幸徳秋水が1901年にまとめた本。1894~1895年に日清戦争、1905年に日露戦争という時代。この時期は今後の日本の方向性が決まったといえる、この重要な時期に書かれた、この本の内容は非常に興味深い
    章は「前書き」「愛国主義」「軍国主義」「帝国主義」「結論」と分かれている。

    ...続きを読む