山本直樹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
自選短編集の第2部。表題作は、フラグメンツの第1巻に収録されたものでした。
山本直樹は、少年少女たちの日常の焦燥や諦念をとくにエロを中心にして描くわけだが、そこに非日常的・現実的な現象を混ぜ込むことがしばしばある。たとえばある登場人物が何の前触れもなくコマから消える、あるいはそれまでのセックスの相手が次のコマでは別の人間に変わっている。それ自体は作中においては日常の延長的なな事象にすぎないが、これがあるがゆえにひとつのファンタジーとして成立する。日常性と非日常性を架橋するその仕掛けが、山本直樹の作品は他とは異なる理由でありただのエロ漫画にならない理由なのだと思う。 -
-
Posted by ブクログ
「共産趣味」、という言葉がある。左翼思想を本気で訴えるのではなく、左翼思想を距離を置いて、観察し楽しむ、わかりやすく言えば、そんな感じだろうか。あまり、一般的な言葉ではないが、ウィキペディアには、項目がある。
かく言う俺も、ペーペーながら、共産趣味者である。年々、読書量は減っているが、ここ2年は左翼本が、ほとんどだ。小説だと学生運動に影響を受けたであろう、野坂昭如の「騒動師たち」、大江健三郎の「万延元年のフットボール」、新書だと浅羽通明の「アナーキズム」、三田誠広の「マルクスの逆襲」、荒岱介の「新左翼とは何だったのか」、後は、別冊宝島が出してる本、読書ではないが映画だと、若松孝二の「実録・連合 -