沢井鯨のレビュー一覧

  • D.O.D. ダイス・オア・ダイ(小学館文庫)

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    いやいや、すげー!!

    もう止まらない止まらない。
    歩きながら読んでいて、コントみたいに途中で電柱にぶつかったのは生まれて初めてですよおっかさん。

    出てくるキャラがみんな濃くて、誰もどうもうさんくさい。
    多分ここにいたらあたしなら、最初の一日で死体になっているだろうなー。
    せこい、うさんくさい、ちょっと小汚いストーリーが途中、ちょっとヤな奴キャラだったオカヤスに訪れた陰惨な悲劇から一転、坂を転がり落ちるようにテンポが変わる。

    金と血と裏切りと政治。
    最後の最後のどんでん返しに、チキンなあたしは少しほっとした。

    でもこの話、うーん、やっぱ勧める人は選ぶなー。
    あたしはまじで、大好きだけども

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    2010年09月25日
  • P. I. P. プリズナー・イン・プノンペン(小学館文庫)

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    <きっかけ>本屋でふらふらしてた時に見つけた本です。
    <コメント>著者の沢井鯨氏は、札幌の中学で教師をしていたのだが、ある日カンボジアに行った時にいわれのない罪で捕まってしまうなんて経歴を持った方なんですが"P.I.P"はそんな経験を元に書かれた本な為リアリティに富んでます。どこまで事実でどこからが造り話なのか全くわからずどんどんのめりこんでいけました。イチオシです。

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    2009年10月04日
  • P. I. P. プリズナー・イン・プノンペン(小学館文庫)

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     プノンペン拘置所でポルポトの元通訳が語るカンボジアの歴史が興味深い。ポルポト政権誕生のいきさつ、大国中国との裏取引が後々、カンボジアの国民にとんでもない苦悩を与えることになる。イザワケイゴがだまされ獄中につながれるところから、颯爽と釈放される話などはどこまで真実なのだろうか。一部フィクションなのだとしても強烈なインパクトがある。

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    2012年04月29日
  • D.O.D. ダイス・オア・ダイ(小学館文庫)

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    前半は良作、後半は駄作。
    フィリピン日本人社会の闇の部分について書かれています。
    前半の描写なんかは現実そのままなので、マニラに行きたい方は読んでみると雰囲気がつかめるかもしれません。行く前に読むと、行きたくなくなるかもしれませんが。

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    2010年07月28日
  • P. I. P. プリズナー・イン・プノンペン(小学館文庫)

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    WOWOWのドラマ"プリズナー"があまりに面白かったので、原作も読んでみました。
    が、原作は5割増で生々しい…
    読みながら玉山鉄二の顔は浮かべられませんでした。
    ドラマは架空の国を舞台にしていたけれど、原作ははっきりカンボジアが舞台。しかもカンボジアの歴史がベースになって状況が絡み合っているので、やはりドラマとは別物ですね。
    そしてこれが実話が元になってると思うと本当に怖い…よくご無事で戻られました。(2009.5.19.)

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    2009年10月04日
  • P. I. P. プリズナー・イン・プノンペン(小学館文庫)

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    生き抜くために人を騙し、信じられるのはお金のみ。法も秩序も友情さえもない。
    作者は実際にプノンペンで投獄された経験を元に書いたそうだが、実際はもっと酷い状況かもしれない。怖っ!!!

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    2009年10月07日
  • P. I. P. プリズナー・イン・プノンペン(小学館文庫)

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    臭いまでも伝わってきそうな迫力にどんどん引き込まれました。全部が本当と言うわけではないだろうけれど、これが実際にカンボジアで投獄された人が描いているんだ、と思うとちょっと背筋がぞっとします。

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    2009年10月04日
  • P. I. P. プリズナー・イン・プノンペン(小学館文庫)

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    ネタバレ

    「この物語は作者の実体験をもとにしていますが、フィクションとして書き下ろされたものであり、実在する個人や団体とは、一切関係がありません。」とある。
    が、これは全てをフィクションと片づけられるものではない気がする。
    今まで興味を向けることもなかったカンボジアで近い昔、こんなに大変なことが起こっていたとは。
    ポルポト時代がこんなにも悲惨だったとは。
    多くの人に読んでもらいたいと思うが、かなり重い内容なので、簡単には薦められない。
    ーーー
    札幌の中学の教壇でチョークを握っていた私は、気が付くと灼熱のカンボジアで牢獄に繋がれていたーー。
    プノンペン拘置所生活半年の著者が描く、謂われのない罪で収監された

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    2016年06月30日
  • P. I. P. プリズナー・イン・プノンペン(小学館文庫)

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    引用
    内容紹介
      プノンペン拘置所歴半年の著者が描く、謂われのない罪で収監された男の驚異の脱出劇。騙し騙されの頭脳戦、張り巡らされた伏線が最後まで息をつかせない前代未聞のアジアン・ノワール。解説・馳星周。
    出版社からのコメント
    カンボジア拘置所歴半年の新人作家が描くアジアン・ミステリー。平凡な中学校教師イザワ・ケイゴは灼熱の国カンボジアにて、いわれのない罪で逮捕される。しかし、イザワは知恵を絞り、驚異の脱獄プランを思いつく―

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    2014年02月07日
  • P. I. P. プリズナー・イン・プノンペン(小学館文庫)

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    実話をもとにカンボジアでの体験を小説化。どこまでがフィクションで、どこまでがノンフィクションかわからないが、カンボジアの混沌とした政治情勢と、そこに生きる人々の逞しさが十分すぎるほど伝わる。
    日本人からすると理解できないカンボジア人の行動。但し、日本人の感覚を世界に押し付けることの危うさ、自己管理意識の低さを改めて感じることができる。
    パワー溢れるカンボジア人の息づかいが感じられる一冊。

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    2013年03月21日
  • P. I. P. プリズナー・イン・プノンペン(小学館文庫)

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    この時代設定は何年?1990年代だろうか。
    実際にプノンペンにはいったことがある。4年前。
    ここから経済がもう少しよくなって、人々が前をみている印象を与えられた。
    実際投獄されたことないので、裏社会はどうかわからんが。
    そういえばタイ、カンボジア国境でも賄賂要求されるとあったが、
    されなかったしな。
    国が変ってきてはいるんだろうと思う。
    毛沢東の登場には黒幕登場のインパクトあり。
    なくはない。

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    2015年07月14日
  • D.O.D. ダイス・オア・ダイ(小学館文庫)

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    ・もうこの沢井って人バカじゃないのかと。文章も構成もP.I.P.に比べたら相当良くなってるけど、何だよこの後半の展開。なんで単なる日本人滞在者がフィリピン政府からエージェント扱いされてスパイまがいの活躍するんだよ。大体ジェネラル・レジェンドって何よ?そんな切り札最後にポンって、アホか。いや、ホントにアホだこいつ。
    ・結局のところカンボジアでの投獄っつー体験に勝る体験がフィリピンじゃ無かったわけですよ。だからこんな荒唐無稽な内容になったんだよ。
    ・でも前半のフィリピンの描写は結構調べてるなーと思いました。特にマネーチェンジャーで目の前で数えたはずの紙幣が持って帰ると半額になってる、ってのは現地の

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    2009年10月04日
  • P. I. P. プリズナー・イン・プノンペン(小学館文庫)

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    ・構成はめちゃくちゃなのにダラダラ500ページ近くある事に驚いた本。勢いだけで書いたような本。
    ・でも体験をもとにしているだけに内容は興味深くてうんざりしながらも好奇心だけで読んじゃう。
    ・後半100ページは展開はやくて楽しんで読めた。けど突っ込みどころは満載。えっそんなにすんなり?みたいな。
    ・実話じゃなきゃここでその挿話ありえねーだろー、っていうようなエピソードが出てくる。こういうあたり、やっぱ実話なんだろうなって変に説得力がある。
    ・ポルポトの側近だった老人が話している内容を本当に作者が自信で耳にしたんだったら凄い。この証言が歴史的にどの程度の重みを持つかはわからないけど。
    ・ドラマのプ

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    2009年10月04日