オルダス・ハクスリーのレビュー一覧

  • すばらしい新世界
    「すばらしき新世界」
    ジョン
     野蛮人氏。
     青年になるまで、非文明地区で暮らしていたが、レーニナとバーナードの訪れを機会にロンドンへ向かうこととなった。
     文明人である母、リンダの影響で「すばらしき新世界」としての憧れを抱いていたが、実際には科学技術は発達しているものの、宗教も、文学も、科学も完全...続きを読む
  • すばらしい新世界
    規格化された人間の量産、幼児期条件付けによる価値観の操作、セックスとドラッグの無制限の配給等により、誰もが自ら考えることや我慢することを放棄し、幸福で不満のない快楽漬けの人生を送る未来社会を描いたSF小説。
    コンプレックス塗れの癖に自意識だけ高いツイッタラーみたいなマルクスや喋ることのほとんどがシェ...続きを読む
  • すばらしい新世界
    本書で描かれている世界はまさにすばらしい世界である。人々は現状に満足し、不満を感じることはない。大量消費、フリーセックス、ドラッグの溢れた世界で、「誰もがみんなのもの」が合い言葉になっている。厳格な身分制があるが、それすらも人々は当然のこととして受け入れるようになっている。T型フォードの発売以来、大...続きを読む
  • すばらしい新世界
    引用 頁三三四〜三三五 

    「“ 人は年をとる。それとともに自身のうちに根源的な衰弱と、倦怠感と、不快感を覚える。そうした感覚に襲われた者は、これは単に病気になっただけだと思いこむ。この苦しい状態には特定の原因があるのだと考えて不安をなだめ、病気のときと同じように治りたいと願う。むなしい思いこみだ!...続きを読む
  • すばらしい新世界
    2016/09/05-2016/09/07
    星5

    貴志祐介『新世界より』が好きだ、と言ったら友人に勧められたので読んだ。物語の構造が『新世界より』と同じ、というか、多分『新世界より』の元ネタだから、と言われた。

    実際読んでみると、ユートピアを建設しようとする者と、その"外側"の者、対立構造、生ま...続きを読む
  • すばらしい新世界
    題名がシェイクスピアから引用しているとは思っていなかった。というかこの物語を通してジョンはほとんどのセリフをシェイクスピアから引用している。しかしジョンが言う「すばらしい新世界」はとても皮肉に満ちていて、いかにもなディストピア小説だ。
    この新世界の人々の描くユートピアには家族がなく、人は生まれつき人...続きを読む
  • すばらしい新世界
    幸せな人生、生活とは一体なんなのか?

    全ての苦痛が極力排除され、
    快楽のみを感じることを良しとした社会。
    真理よりも幸せを。

    だが、
    それは幸せなのか?
    全ての人は試験管で生まれ、あらかじめ遺伝的に優れたものを少数、劣ったものを多数生み出させる。
    フリーセックスが横行し、試験管で生まれたものたち...続きを読む
  • すばらしい新世界
    ディストピアものの名作の一つと聞いて読んでみたが、翻訳が新しいこともあってか古さを感じなかった。この本が書かれてからおよそ90年たつが、今の世の中はこの小説をフィクションだと一蹴することができるだろうかと考えると空恐ろしいものさえあった。
    世界観以外に読んでいて印象に残ったのは、社会の構成員が幸せに...続きを読む
  • すばらしい新世界
    程度の差はあれ、今の日本も同じような政策がなされてないか。
    ファッションやアイドルやテレビやスポーツや賭け事などなど。
    現実逃避と適度なストレス。
    回す側と回される側。
    本人が良ければそれでいいのか。
    とても考えさせられた。
  • すばらしい新世界
    ディストピアものでは1984年に並ぶような作品であるが聞いたことなかった。ちなみに1984年もまだ読んでないけど。
    これが1931年に書かれたというのもすごい。あとがきでは核について記述がなかったことについて触れているけど、それにしてもフリーセックスやソーマという麻薬のようなものだったり、当時の社会...続きを読む
  • すばらしい新世界
     ちょっとあきれたり身につまされたりしつつ、苦笑しながら読めるディストピア小説です。壜詰めで育てられる赤ん坊、ボカノフスキー法で生み出される同じ顔をした労働者たち…… “ああ、すばらしい新世界!”

     ドタバタとパロディー満載のおちゃらけ小説のようでいて、実はしっかりと哲学している作品でした。幸福と...続きを読む
  • すばらしい新世界
    不安のない理想?の社会を極限まで進めたらの「もしも」をありありと描いている。

    随所で妙な気持ちになるのは、私が作中でいうところの古い世界の人間だからか。

    また、解説に詳しくあるが、著者が生物学者の家系なのも物語の設定に深みのあることに関係していると思う。
  • すばらしい新世界
    この本が1932年に書かれた本とは信じられない。今、新作としても通用するような内容だ。幸せとは何かを改めて深く考えさせられる。しかし、悩みがない世界というのはなかなか難しいようだ。この理想社会でも、ソーマという麻薬を使うことがストレスから逃れるために必要なのだから。
  • すばらしい新世界
    本人によるあとがきがオタクっぽいのに比べ、大変読みやすいSFだった。2540年の世界。全く個人の自由の尊重のない世界。工場の試験管で目的ごとにレベル別に人間が作られる。人間同士の繁殖はなし。
    沼正三のやつに比べると向こうは欲望が渦巻いているが、こちらは何かおかしいぞ、と思うと同時にぼんやりする薬を噴...続きを読む
  • すばらしい新世界
    なんとかワトスンの「恐怖条件付け」による教育(は後にトンデモと認定の前に先生がお弟子の娘さんとゲス不倫をして一応大学を追はれる)と、オナイダ・コミュニティを足してヘンリー・フォードの経営する一応アンチが付くはずのディストピア。
     ただ、作中の皆さんは「この世界は、なんてすばらしい!!」を延々言ひ、イ...続きを読む
  • すばらしい新世界
    CRISPRの本に名前が出てきていたので読んでみた。

    ディストピア小説。人類はみな人工授精で生まれ、化学的操作で知能や体格を分けられてα~εの階級に分けられる。家族や恋人のような強い感情は不道徳とみなされ、フリーセックスとドラッグで平和な世の中。技術により肉体は若いままに保たれ60で皆死ぬ。道徳や...続きを読む
  • すばらしい新世界
    ジョージ・オーウェルの『1984年』を久しぶりに読んでネットで書評を眺めていたら知った小説。『1984年』とは真逆のユートピアSF小説と言われるもの。
    全体的に軽快な文体に感じた。壜詰めで人間を造るという発想・シーンは斬新・衝撃的で良かったが、フリーセックス・ソーマによる麻痺・障害物ゴルフなどはあま...続きを読む
  • すばらしい新世界
    そんなにディストピアを代表する小説か、とは思った。ありうる社会像ではないか。「条件付け」で全てうまく行くほど、人間は甘くはない点が気になるが、薬の使用、大衆の好奇心はこちらの今の世界でも変わらない。科学、芸術、宗教については考えらさせられる。人間の弱さ、ダメさ、「世間」から外れる葛藤の描写も良かった...続きを読む
  • すばらしい新世界
    ・管理幸福社会ディストピア
    ・不安のなかで生きる権利
    ・自由ー幸福
    ・不在という形であらわれる神
    ・社会安定の為の階級教育と幼稚性の保護
  • すばらしい新世界
    「社会の善良で幸福なメンバーになるためには、総合的理解の度合いはできるだけ低い方がいい。なぜなら誰もが知る通り、細々とした具体的な事柄こそが美徳と幸福の源泉だからだ」

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    1932年に世に出た小説だそう。
    オルダス・ハックスリーさん。イギリスの人ですね。
    イギリスで1932年ということは、第二次...続きを読む