福島原発事故独立検証委員会のレビュー一覧

  • 福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書

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    ネタバレ

    全体的に,事故後の報道に出て来たことをよく整理していて,こんなに安価に報告書が出ていることは驚きです。

    細かい事項にも言及していて,よく整理しています。今回の事故で話題になった専門性のある事項もいろいろ記録しています。

    関係者の方々も自己点検のために一度読んでみるとよいでしょう。

    ps.
    少し読んで行くと,だんだん違和感が高じてきます。議論が表面をなでるだけで本質的な事項に踏み込もうとしていないような気がします。

    おかしなことにも遭遇します。法律や規格,規則の不十分さ,理論や技術の不完全さを掘り下げていない。初歩的な手法であるなぜなぜ分析,FTA, FMEAやHAZOPを使って問題を掘

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    2012年07月15日
  • 福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書

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    こういうのを第三者というのだろう。
    様々な要因が複雑に絡み合う事故で、ボリュームがかなりあるが、それぞれのセクションで論点が明確に提示されているので理解しやすい。

    なにが起こっていたのか、何が問題だったと考えられるのかについて、可能な限り情報を積み上げた上で書かれている。

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    2012年07月11日
  • 福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書

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    事故の経緯についての周辺からの調査については、とてもきめ細かくまとめられていると思いました。事故調査報告書としては異例の早さで刊行されたので出版された直後に書店で手に取りそのまま読みふけりました。

    独立調査委員会、というのはすなわち民間の事故調査委員会を独自に結成して調査をしているので、公式に発表されたデータに基づくよりほかなく、どこまで掘り下げられるのかという興味のようなものを感じつつ読みました。

    最後まで読み切って思ったのは、民間の事故調査ではどうしても事故の過程で起こった細かな出来事を裏付けるようなデータを手に入れることは難しいのですね。実際に各原子炉がどのような経緯をたどってメルト

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    2013年12月28日
  • 福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書

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    非常に興味深く読みました。
    最終章の「全電源喪失を起こした11日から、(中略)破局に至るすべての種はまかれたと思われる」というショッキングな記述のように、初日の時点ですでに取り返しのつかない状況が起こってしまったこの災害について、安全管理、組織、社会の3つの視点からの分析と示唆が述べられています。
    結局のところ、それら3つの視点においてどれもがこの災害を引き起こすべくして起こったのだ、というふうに書かれていますが、共通している背景は「原発は絶対に安全である」という本来存在するはずのない、「安全神話」があったのだと思います。好む好まざるを問わず「安全神話」が(結果として)官民共同で作り上げられ、

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    2013年06月14日
  • 福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書

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    内閣府や国会の事故調とは別の,民間による調査報告。事故の技術的側面だけでなく,各機関の対応(含リスコミ),歴史的・構造的要因の分析も含んだ幅広い内容。
    事故当時の政府要人や,政府職員・専門家など,約三百名へのインタビューをもとに,事故の原因を究明していく。かなり大部で,くまなく読みこんだわけではないけれど,五月雨式の報道を通してしか触れられなかった事実を,まとまったかたちで見ることができたのは良かった。
    官邸の介入はかなり「想定外」のことだったらしい。撤退拒否のように,それがいい方に作用したことも,福一に乗り込むみたいに,悪い方に作用したこともあった。菅さんは慌てふためいて張り切り過ぎてし

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    2012年10月27日
  • 福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書

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    先日、国会の事故調査委員会が出した原発事故の調査報告書が出た。そこにはこの事故をしっかりと『人災である』と規定しているという。国会内の調査委員会なので、実はそこまでは期待していなかった。これから概略だけでも目を通すべきだと思っている。

    その前の、五月実は民間が出した事故調査報告書を読んだ。

    この中のものを読んだだけでも、あの原発事故が非常に構造的なものから起こったもので、それは大飯原発が稼動しようが野田がなんと言おうが全然改善されていないということが明らかである。

    私は全国民がさわりだけでも読むべきだと思った。というような感想を読んだ直後に以下に書いた。

    「福島原発事故独立検証委員会調

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    2012年07月08日
  • 福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書

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    機能不全。それに尽きるのではないか。政府、監督官庁、東京電力。
    そのすべてが本来やるべきことが出来ていない。

    首相であった官直人はリーダー・シップをはき違え、細々としたことに
    まで口を挟む。そのいい例が原発事故翌日の現地視察だ。国家の
    非常時に危機管理の最高責任者が、現地に赴くことになんの意味が
    ある?

    原子力安全・保安院は早々にメルトダウンに言及した職員を更迭し、
    以降はメルトダウンに言及せず。言い方を様々に変えて取り繕う。
    しかも原子力の専門家でもない人間ばかりが在籍している不思議。

    原子力安全委員会のデタラメ…じゃなかった斑目委員長が「水素
    爆発の可能性はない」と断言した直後に水素

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    2017年08月16日
  • 福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書

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    福島第一原発のさまざまな事故の原因とその後の被害の要因を調査し、東京電力と政府の事故と被害に対する対応策と危機管理策を検証、評価し、このような事故・被害に至った背後にある構造的かつ歴史的な背景を分析するプロジェクトで、政府からも企業からも独立した市民の立場で進めたもの。ページ数は400ページを超え、菅直人前首相や、枝野幸男前官房長官をはじめとする当時の政府の要人にもインタビューを行うなど、市民の立場での取り組みとしてはかなり気合が入っている。
    個人の感想としては、原発の必要性については理解をしていたが、その危険性、安全性・安全管理体制についてあまりにも無知であったように思った。政府の要人も、一

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    2021年08月08日