田沢孔治のレビュー一覧

ペーパーウエイト アイ １

さかもと麻乃 / 田沢孔治

ゴシックホラー調？なのがとても好みです。
大学で人形などを創作しているヒロインが、見知らぬ館に拉致され、「ヒト」を作るまで返さないと強要される。コミック表紙にいる人形だけが味方の中、奇妙な館から脱出しようと試みて、必死に逃げようとするお話です。
全2巻。
主人公にとってわけがわからない状況なのと一緒で読み手にもなぞだらけなのが個人的に好きです。

ペーパーウエイト アイ １

さかもと麻乃 / 田沢孔治

mebaeや鎌谷悠希のような印象的な目元の表現。そのどちらよりも線が細いかんじが強調されるけど。直接／間接の性的表現はやっぱりBLや百合のまんがを書いている作家さんだとうまいなぁと思う。

ペーパーウエイト アイ ２

さかもと麻乃 / 田沢孔治

帯に衝撃のクライマックスって書いてあったけど、私にとっては衝撃的と言うか、こういうラストだとは思わなかったので「!?」ってなった。

ペーパーウエイト アイ ２

さかもと麻乃 / 田沢孔治

うーん…。1巻が好みだっただけに1冊にまとめるには難しい展開と、駆け足な展開は少し残念でした。
描きたいことはなんとなく分かるんですが、ちょっと人を選びそうな終わり方でした。
ある意味でハッピーエンドなのですが、自分は表紙裏のおまけが一番癒されました。

ペーパーウエイト アイ ２

さかもと麻乃 / 田沢孔治

1巻とくらべて全体的に説明不足で駆け足で、コマとコマの物語としてのつながりが希薄になっているなぁという印象。登場人物たちのひとつひとつの行動の理由、動機みたいなものは仄めかされたり簡潔に説明されたりはするものの、なにか妙に淡々とした進行です。画的にはすばらしいので、ちょっと残念…。