まど・みちおのレビュー一覧

  • いわずにおれない
    まど・みちおさんの詩に出会ったのはもう数年前、「ぼくがここ」という詩を読んで涙が出るほど心が震えた。そして、今回この本に出会い、96歳になるまどさんの少年のような感性に触れた。金子みすずと同じく、この世のありとあらゆるもの、動植物のみならず形のないのも、時間や空間にまで命を与え、いつくしむ言葉は私の...続きを読む
  • 一ねんせいに なったら
    いちねんせいになったらの唄が絵本になったもの。元気そうな絵が見ていて楽しい。歌は子供も知っているので、すぐに読むことができる。
  • まどさんからの手紙 こどもたちへ
    この本素敵だったなぁ。
    でもこの本を読み聞かせするには私じゃまだ人生経験が足りない。
    押し付けがましくなっちゃう。
    まどさんだから言えた言葉。
  • いわずにおれない
    この本のおかげでまどさんを神格化せずにすみそうだ。ぞうさんやしろやぎゆうびんを書けるひとだもの。かみさまのようなひとなんだろうなと思っていた。
    まどさんが自分のずるさを知っていて(無論それは人類全員が持っているずるさなのだが)、そのうえで詩作にはげんできたことを知れてよかった。
    好きな詩とともにそん...続きを読む
  • 一ねんせいに なったら
    ほとんどの人が聴いたことがある歌の絵本♡
    読んでてすごく楽しかった☺︎
    1年生になる前に、たくさんの期待感を持って小学校に行けるように、子どもたちに読んであげたい1冊!
  • いわずにおれない
    読んでいてこの詩もまどみちおの作品だったんだ…と懐かしんだり。
    それ以上に絵を描いていたのを知らなくて、こんなに素敵な絵だったんだと画集が欲しくなった。
    戦争の体験もされていて本も出されているので、こちらも読みたい。
  • いわずにおれない
    まどさんはやさしい言葉でハッとすることを書く。例えば、階段をあんなふうにとらえている人を知らない。ここには、まどさんの日記の写真も掲載されていて、大学ノートにみっちり書かれている。こうした沢山の言葉の向こうにまどさんの作品があるのが分かる。
  • いわずにおれない
    童謡「ぞうさん」の作詞で有名なまどみちお氏のエッセイ(というかインタビュー)。
    自身が書いた詩の意味や、自身が詩を書くことの意味など、まどみちお氏の人柄がよくわかる。
    様々な生き物の命は平等という氏の想いはよくわかるが、なかなかその様にはできないなと、蚊を殺しながら思った。
    優しいその詩の向こうには...続きを読む
  • いわずにおれない
    やさしい詩
    心にすっと入って来る
    数年前104歳で亡くなられた
    老いても好奇心と優しい眼ざしは衰えるどころかますます清冽になっておられたように思う
    絵も描かれていたんだね、抽象画
    すごーい
    謙虚でまっすぐなお人柄
    傲慢な人間たちに「いわずにおれない」のだろう
    インタビュアーの方とのやりとりもほのぼの...続きを読む
  • いわずにおれない
    話していると、ユーモアと風刺にあふれ
    当意即妙な受け答えが返ってくるけれど、
    書くものは全くカチカチの論文みたいな
    もののようになってしまう。
    という人はよくいらっしゃいます。

    まどさんの場合は
    「詩」自体も当然魅力ですが
    インタビュアーへの「お返事」が
    また、より魅力的です。
    細貝さやかさんが...続きを読む
  • いわずにおれない
    最後の現代詩人とも言われたまど•みちおさんは、在野の哲学者だったのだろう。この本では、詩に込められた深遠な思想を、まどさん自身が語る。現代において、これほどまでに真っ直ぐに本質を見据え、他者と共有してくれる人は、まどさんの他にいるのだろうか。心を綺麗な状態で維持するための勇気を与えてくれる本。
  • 100歳詩集 逃げの一手
    少し疲れた時、いつも自然と、まどみちおさんの本を買う。今回も優しい気持ちになりました。何を焦ってるんだ自分。
  • いわずにおれない
    本のタイトル的に、おしゃべりなまどみちおさんがどんどんしゃべってくれる本なのかと思ったけど、
    編集部の人が、そんなにしゃべりたそうでもないまどみちおさんに結構無理にインタビューして聞き出してる本だった。
    なんだかそっとしておいてあげたくなってしまう。
  • いわずにおれない
    読みながら思わず「うふふふ」と言いたくなる本
    まど・みちおさんの取材記録
    子どものように好奇心旺盛で、とても純粋。一方で、純粋でない自分のこともちゃんと知っている。「こんな人だから子どもの目線で詩が書けるんだ」と納得した。
    描かれた絵もとても素敵。
    このとき既に96歳。
  • いわずにおれない
    取材記録と詩。とてもすなおな方という印象。

    イタミクルシミ、ありませんように(p153)

    C0195
  • いわずにおれない
    すべての存在は,そこにあるだけで尊い。
    この言葉に勇気づけられる人は多いと思う。
    もっとも,まどさんは人に対して述べているのではなく,この世のすべてのものに対してそう思っている。
  • いわずにおれない
    気になった表現をそのまま。

    自分が自分であること、自分として生かされていることを、もっともっと喜んでほしい。それは何にもまして素晴らしいことなんですから。

    アリだってちゃんと影を連れて生きてるのを発見したときは、なんだか花束でももらったみたいな気分でした。

    階段というのは美しいですねぇ。人間ご...続きを読む
  • いわずにおれない
    生き物のみならず、時間や空間までも含めたまわりのあらゆるものをじっと見つめるということを、そしてそこから広がる世界を、とても楽しんでいらっしゃった様子。
    繰り返されているのは、それらに対する、慈しみや、感謝や、尊敬の念。
    あの「ぞうさん」の歌のようなやさしい言葉で語られていて、
    あとになってこれは哲...続きを読む
  • いわずにおれない
    1909年生まれの詩人まどさんの、96歳のときのインタビューをまとめたものです。〝いわずにおれない〟というタイトルは、日々湧き上がる感動を言葉にしないではいられないということでしょう。命あるものばかりでなく、そうでないものに対しても同様に暖かい眼差しを向けられるまどさん。ほんの些細なものや出来事から...続きを読む
  • いわずにおれない
    宗教と芸術と日常。今はもうすっかり無関係な形式の中に仕切られてしまったこれらが、この人の中では、人間にとっての本来の姿で息をしている。当たり前のように。深く、穏やかで、やさしく、シンプル。老若男女、貴賤や学の有無を問わず、人を惹きつけずにはおかない、そういう世にも稀な力。かつて日本にいたという、妙好...続きを読む