エトムント・フッサールのレビュー一覧

  • 内的時間意識の現象学

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    今性に執着した観念論的意識内時間の解体作業。
    客観的時間、つまり時計時間は人間の意識内時間を下敷きに構成されていく。
    把握、保持、予期の3要素が結びつき「流れ」、つまり時間的意識が芽生える。
    時間についての考察は毎度面白い。


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    2025年09月26日
  • フッサール・セレクション

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    『論理学研究』や『イデーン』、『危機』などから現象学の内実をよく表現している文章を撰びそれをテーマ別に分類・構成してある。現象学の基本的な概念、方法論、目的、そして現象学的分析の具体的内容を手早く知りたい人にとってはこうした本を読むのが手っ取り早い。現象学についてさほど前提知識を有していなくても理解できるが、各テキストの成立の順番と、フッサールの思考は時期が下るにつれて性格が変わっていくということを頭に入れていると、同じテーマを扱うパートでもフッサールの思考の微妙な変化が読み取れる。

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    2012年04月26日
  • 内的時間意識の現象学

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    有名なアウグスティヌスの問題提起以来、哲学上最大の難問の一つ「時間」に、フッサールが集中的に取り組んだ労作。こんな本があったのか。
    フッサールらしく厳密で難解、この難問に相当苦労しつつ取り組んでいる様子が窺え、とても面白く読んだ。
    特に、時間推移を説明するに当たって例として常に音楽の「旋律」を取り上げ続けているので、ますます私の最近の主要な関心に近く、参考になった。
    私なら旋律の認識に関しては「ゲシュタルト」という用語を導入し、その「ゲシュタルト全体」は「部分=個々の音」の集結を待って形成されるのではなく、最初の一断片、2音めからすぐに、同時的に立ち現れているという点に着目するだろう。
    また、

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    2017年08月11日
  • フッサール・セレクション

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     フッサールが哲学をどのように考え、実践しようとしたのか、そして現象学へと至ったのかが見えてくる。フッサールの考えを如実に表した、わかりやすいものを選択したとはいっても難しい。直感的とは言い難いものの見方、思考方法、そして、それらを厳密に定義しようとする試みは一読しただけで理解できるようなものではない。なによりフッサール自身が試行錯誤を繰り返していることからも現象学、あるいは厳密学としての哲学の難しさが伺える。

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    2016年10月30日
  • ブリタニカ草稿 ──現象学の核心

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    フッサールが、「ブリタニカ百科事典」の「現象学」の項目について書いた原稿。
    現象学というものがどういうものか、ということを知るにはまず読みたい本。

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    2011年01月03日
  • フッサール・セレクション

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    フッサールはもう何冊か読んでいるが、どれも非常に難解だ。厳密に書こうとしてもの凄くまわりくどい言い回しをしたり、くどくどと論述が平板に並んでいたりして、フッサールを読むことはなかなかに「苦行」に近いものがある。
    この本は、アンソロジーというか、フッサールの各書物の数行ずつをテーマ別に配列しなおした構成で、わかりやすいツボをうまく押さえているようだ。
    適当な解説書と共にこの本を読むのが、フッサール入門としてはよいのかもしれないと思った。

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    2010年11月21日