新垣隆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
彼の本職はピアニストなのか作曲家なのか、本書を読むまであまり詳しく知らなかったが、とにかく日本一有名なゴーストライターであることは間違いない新垣隆氏の著書。
内容としてはあの事件の一部始終はもちろん、新垣氏が音楽家を志す事となったきっかけや強く影響を受けた人々、そして彼の音楽に対する姿勢や音楽理論などが存分に語られていて、大変興味深いものがあった。
名声は欲しいが才能に恵まれなかった佐村河内氏と、純粋に自分が作曲した音楽を世に送り出したい新垣氏の利害が、かなり歪んだ形で一致してしまったのが今回の事件の顛末なのだと思う。
きっと佐村河内氏はプロデュース業に徹していれば、また違うの結末が待っ -
Posted by ブクログ
(15-53) 新垣氏は二人の関係を続けるのは限界なので終わらせたいが、方法としては佐村河内氏が耳がもっと悪くなったとして自然に止めることを希望していた。でもそれは現実的でないから世間にあのような形で公表したのだが。
「ペテン師と天才」は神山さんの視点で事件が書かれているので、それと比べると興味深い。本書では神山氏がかなり押して、新垣氏は押し切られるような感じであの会見にいたっている。その経過はまさに作曲することをまずいなと思いながら断りきれず、ずるずると佐村河内氏と関係を続けてきたことと同じだと感じた。
新垣氏だけだったら、関係を断つことは出来なかったと確信した。
四分の一程度で佐村河内氏と