菅野寛のレビュー一覧

  • 全社戦略がわかる
    この本の冒頭にも記載がありますが、経営戦略の本は大量にあれどその中身は事業戦略的な要素の多いもので、「全社戦略」について体系的な解説を試みている本は少ないと思います。私は初めてそのような本と出合いました。
    この本では、会社の中で『本社組織』と『事業部組織』を分け、その中で『本社組織』の戦略的な機能と...続きを読む
  • 経営の失敗学
    当たり前と著者も繰り返しているが、まさにその通り。経営者だけでなく、組織全体がこの事を理解すれば良いのだが…数人のチームでもなかなか難しいもの。
    成功からではなく失敗から学ぶ事の有益性を説く内容と具体例が、一つ一つ自分のビジネス経験や環境と重なりつつ、納得の良書。
  • 全社戦略がわかる
    前半部分に多くドッグイヤーをした、ほぼPPMについて。
    PPMは事業ポートフォリオの投資判断に使うが、自己に置き換えると商品ラインナップの判断基準に使うこともできる。

    全社戦略の(複数事業を営む)上で唯一の解は存在しないという困難さを感じた。
    「組織は生き物」という繊細な物に、判断を下す術を私はま...続きを読む
  • 全社戦略がわかる
    【メモ】
    ・全社戦略:複数事業を持つ会社において、経営者あるいは本社が全社的視点で考える戦略。複数の事業を営んでいるので、「顧客は誰か」「提供価値は何か」「競合は誰か」という問いすら意味をなさない
    ・事業ポートフォリオで具体的に考えるのは「やめる」「まとめる」「分ける」「はじめる」の4つ
    ・全社事業...続きを読む
  • MBAの経営戦略が10時間でざっと学べる
    経営戦略に関する基礎的なフレームワークを復習できた。所々に最新の外部環境変化(DXやコロナ)を絡めた経営戦略の考え方が記されており参考になった。例えば、コロナによって外食産業は顧客に店にきてもらうことが難しくなり、デリバリーサービスを開始した店もある。本当に「美味しい食事」を提供してきた店は利便性と...続きを読む
  • 全社戦略がわかる
    戦略には、個々の事業がどうやって勝ち抜いていくのかを扱う、個別の事業戦略と同時に、複数の事業を持つ企業が、その複数の事業を含む会社全体をどう経営していくのかを考える全社戦略がある。
    例えば、複数の事業のうちのどの事業に優先的に資源を配分するのか、更に具体的にいえば、投資案件が複数あった場合、どの投資...続きを読む
  • BCG 経営コンセプト 構造改革編
    最後の章がもっとも面白い。

    これまで、総合ファームが、CIO相手にSAPなどの
    大規模案件を売り込んだのと、同じ手をCEO相手にやる
    という、ビジネスのうまさ。

    将来の成長戦略を描き、
    そこに必要なキャッシュを、試算。
    このときも、すでに、現状の実力値から、
    リスクを差し引き、さらに、目標数値を...続きを読む
  • 全社戦略がわかる
    全社戦略についてよくまとまっている。

    コーポレート部門は、何をすべきか。
    事業部門は何をすべきか。

    コーポレートは、全体最適を考える。
    事業部門は、当該事業で勝つことを考える。

    全社として目指す方向性をきめる。
    事業の持ち方、やめる、はじめる、くっつける、わける。
    事業間の間をとりもつ。
    共通...続きを読む
  • 全社戦略がわかる
    事業の集まりとしての企業全体の戦略を論じた書。この点にポイントを絞り、要領良く、内容を論じている。実例を交えた説明もわかりやすい。特にキヤノンの全社戦略について、ともすれば静的な成績表になりがちなPPMを時系列で考察し、戦略展開を述べている点は、コンサルタント経験豊富な著者の力量が感じられ、流石であ...続きを読む
  • BCG 経営コンセプト 構造改革編
    いかに事業体を最適な形に変化させ、その後継続的に適応•変化させていくかを簡潔に述べている。
    リーンとアジャイルという最近ビジネスの現場でよく聞く言葉も登場。
  • 経営の失敗学
    著名コンサルティング会社のBCGを経て現在大学教授である著者が企業の失敗からビジネスの成功に近づくためのポイントを解説した一冊。

    経営コンサルタントとしてビジネスにおいて立てる戦略は失敗する確率が高いという前提のもとに、考えるアプローチ・ビジネスの立案・ビジネスの実行の3つの要素分解してそれぞれの...続きを読む
  • BCG 経営コンセプト 構造改革編
    WBS菅野先生。組織の戦略策定からイネーブルメントまで薄い1冊に盛りだくさん。特にコスト削減については、陥りやすい罠も多く非常に有用に感じた。
  • MBAの経営戦略が10時間でざっと学べる
    経営戦略を基本的なところから、最近のトピックまで含めたところでの入門書。

    これだけの内容を250ページくらいにまとめたこと、しかも半分は、図で整理したことは、ちょっとすごい。

    経営戦略について、古典的なところで大事なことは、現在の文脈でしっかり紹介して、古くなってきている部分については、取り扱わ...続きを読む
  • MBAの経営戦略が10時間でざっと学べる
    コンパクトにまとめられていて大変読みやすい。書いてあることは、だいたい他のどこかに書いてあることばかり。それは「ざっと10時間で学べる本」なので、当たり前のことだが、要所要所で現代のパースペクティブでの言及があることが、この本ならではの価値と思った。
  • BCG 経営コンセプト 構造改革編
    教科書的な内容だけでなく、時代に即してBCGが進化させた戦略の考え方が含まれていて刺激となった。
    本書はそのBCGの提案のエッセンスだけであるので、これを読んで、そのやり方を真似できるものではないが、視野を広げる内容が含まれている。

    各章の内容は、戦略立案・実行だけでなく、一時的に会社の業績を上げ...続きを読む
  • BCG 経営コンセプト 構造改革編
     大企業の組織の問題は根深い。もっと手掛かりとなる情報があればよかったが、期待したほどではなかった。


    …環境変化の速度が速まり、ひとつの戦略が優位性を持続できる「賞味期限」が明らかに短くなってきたことである。ひと昔前であれば、数年間は優位性を保つことができた戦略が1、2年しかもたなくなっている。...続きを読む
  • BCG 経営コンセプト 構造改革編
    本書はBCG日本支社50周年を記念したものであり、掲載されたテーマはBCGの視点の鋭さやユニークさが伺える。が、本書はBCGのイネーブルセンターの宣伝本ともいえる。読み進めるとついついBCGにコンサルを依頼してしまいたくなるが、いずれも本質的にはクライアントがのDNAや文化として熟成しないと持続的成...続きを読む
  • 経営の失敗学
    当たり前と言えば当たり前なのだが、異質性を持った経営をするに当たって、失敗する要因について解説されたビジネス書。しっかり整理されていて分かりやすかった。
  • 経営の失敗学
    「ビジネスにおいて何故失敗するのか?」を、
    いくつかの事例を引き合いに、体系立てて説明した内容。
    もちろん、その先には成功という目的がある。

    書かれた内容は大変分かりやすく、理解しやすい。
    自社の置かれた立場を思い浮かべながら読むと、
    きっと多くの気づきが得られると感じる。

    しかし、残念ながら事...続きを読む
  • 経営の失敗学
    日経の紹介文見て購入。著者はBCGの元パートナー、現一橋大院教授の菅野寛氏。

    感想。
    本のコンセプト、「成功は十社十色で、成功をパターン化できないし、真似ても成功しない」「陥りがちな共通の失敗は多く、ある程度パターン化できる」は異論なし。
    著者が冒頭で述べている通り、失敗したパターンは当たり前すぎ...続きを読む