山内英貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレここ数十年間で目覚ましい成績を上げているイェール大学やハーバード大学のエンダウメント投資戦略なるものを紹介した本。
なるべく個人投資家の参考になるよう丁寧に紹介してあるだけでなく、論理的で分かりやすくてとてもためになった。
エンダウメント投資戦略自体の紹介は全体の2割ほどで、残りは投資戦略策定のために個人投資家が何を気を付けるべきかやヘッジファンドの紹介などと、ある程度投資について造詣がある人には役立つ情報が盛りだくさんである。
これ一冊で個人投資家の投資戦略に必要なことは網羅されているほどな気がする。
ただ、特に重点的に紹介されていたオルタナティブ、特にヘッジファンドについては現段階では -
Posted by ブクログ
2015年の本。丁寧に書いているが、もろもろサワリだけ。アセット・アロケーションの具体例を示すが、「リキッドオルタナティブの公募投信の選択肢はない」とハシゴを外す。
一番違和感を覚えたのは「個人の資産運用に負債はない。よって米国のE&F同様のアロケーションが有効」という主張。この著者はおそらく資産がたくさんあり、自宅のローン、お子さんの教育費の手当、親御さんの介護費用準備。などが全て終っているのだろう。
最後のチャプター。「インフレ時代が終わりディスインフレが長引く」「債券をポートフォリオに組み入れることによる分散効果は期待できないかも」。そりゃそうなんだけど、その先の考えも書いて -
Posted by ブクログ
ハーバードやイェールなどの各大学が行うエンダウメント投資について金融に精通する著者が個人でも行い、そして人生設計における資産形成の一助なるよう解説した一冊。
米国では普及している戦略で株式や債券やREITやETFなどを適切なポートフォリオを決めて長期的に投資を行うもので、強みや運用成績の解説だけではなく、なじみの薄いオルタナティブ投資やリキッド・オルタナティブ戦略などについても解説されており非常に勉強になりました。
また、投資を行ううえでどのような選択肢があるかも書かれているところも親切で好感を持てました。
また、日本の投資信託の現状も詳しく書かれていてそちらも興味深い内容でした。
エンダ -
Posted by ブクログ
米国の大学財団(エンダウメント)が採用している長期投資の手法を、個人向けの活用方法に応用しようという本。
手法としては、
株・債権の伝統的資産、REITに代表されるコモディティに基づいた金融資産、そしてリキッド・オルタナティブの3つを組み合わせたポートフォリオを提唱している。
長期投資の基本は、資産の分散にある。
伝統的には株と債券との値動きが相関性が低く、国別の資産の値動きの相関性も低かった。
これが時代が変わって、株・債権の値動きの相関性がじわじわと上がってきているだけでなく、グローバル化の進展により国際市場全体の値動きも連動してきている。
そのため、効果ある分散投資を行うには、これら