手嶋兼輔のレビュー一覧

  • ギリシア文明とはなにか

    Posted by ブクログ

    ギリシャ文明のことを知っているようで知らない。
    なにか適当な入門書がないかな?・・・と思っている人には絶対オススメの書です。

    ギリシャの発祥からローマによる属州化までが書かれているのであるが、現代のギリシャにも興味が繋がるように書かれている。

    コレだけ少ないページ数(232ページ)で短くまとめるのは余程知識が豊富でなければ出来ないことじゃないだろうか。

    単なる羅列に終わりがちだけれど、流れとしてきちっと整理されていて無駄がない。

    いかにも学者風ではなく、個人の興味、あるいは疑問点を中心にトピックを選んでいるのだが、その選ぶセンスがとても良い。

    しかも、自分の理解したところの裏付けとし

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    2016年05月18日
  • ギリシア文明とはなにか

    Posted by ブクログ

    本書の主題は,そのうちの「東地中海」側を舞台として古代に展開されたギリシア民族とギリシア文化圏の消長である。(はじめにより)
    ちょうど世界史でクローズアップされる古代ギリシアについて,エジプトやペルシア,ローマとの関係性から解説した本。ところどころに歴史書の引用が見られるのが特徴。

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    2021年09月10日
  • ギリシア文明とはなにか

    Posted by ブクログ

    ともすれば西欧文明の源流とされがちなギリシア文明について、そうではなくオリエント・ギリシアからなる「東地中海文化圏」の一文明であったという史観をベースに、ギリシア⇔オリエント、ギリシア⇔ローマの関係性を中心としながらその特性を解き明かしてゆく。

    所謂「古典期」のギリシア文明は、その発祥からアイデンティティを確立するまでの重要な時期は、つねにオリエント、特に古くはエジプト、後にペルシアとの関係性を抜きに語ることはできないということがよく分かる。
    まさに東地中海を囲む一帯との関係性において発祥し、成熟し、そして残っていった文明圏なのだという主張は筋が通っているように思える。

    また、ペルシア戦争

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    2016年01月29日