田中義晧のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現在、およそ二〇〇ヵ国ある独立国のうち人口一〇〇万人に満たない「ミニ国家」と呼ばれる国々が全体の五分の一近くを占めている。今後も国際社会で増えていくと見られるこうしたミニ国家はその数の多さにもかかわらず、大国に比べるとしばしば等閑視される。しかし、一見脆弱なそれらの国々は「小国性」をハンデではなくむしろ武器として利用するしたたかさを備えている。この本ではツバルをはじめとする小国の実態に光をあて、ミニ国家が生き残りをかけて国際社会でどのように活躍しているかを明らかにしている。『援助という外交戦略』と内容が一部重複。
アフリカやヨーロッパ、カリブ海、南太平洋のミニ国家の戦略がどれも特徴的で面白い。 -
Posted by ブクログ
キリバス、ツバル、赤道ギニア、バチカン、フィジー、トリニダーゴなんたら、バーレーン、サンマリノ、ルクセンブルク、リヒテンシュタインなど等
世界の小国がどうやって生き延びてきたか、どうやって大国と共存しているかについて書かれた本。
若干歴史とか今の状況とか詳しすぎな部分もあるけど、
さすが著者が開発出身なだけあって、各国の貧困状況とか、オフショア・センターとか、船籍とか、捕鯨とかの票による国際援助の獲得(買収誘引)とか、冷戦時代の米・ソや中・台の取り込み方とか、小国も色々黒いなと思いましたよ。
あと何より環境問題。ツバルとかリアルだもんね。
「世界の良心」とかいう美称をあげてたけど、みんな