谷島香奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトル通り、都心を中心に1970〜1980年代に多数建てられた分譲マンション「秀和レジデンス」シリーズを偏愛する著者による、秀和レジデンス本。
著者の偏愛は大したもので、日本全国、現存するすべての秀和を見に行っただけでなく、関係者や居住者への取材を重ね、何せ自分自身も秀和に住んでいる。
その成果としての本書は、
まず豊富な写真をもとに秀和レジデンスの設計上の特徴を、タイル、ラフウォール(外壁)、屋根、金物、ステンドグラス、アイアン柵、外燈、植栽、感銘版、塔屋…とパーツごとに共通点や相違点を紹介する。
第二に、当時の関係者や居住者へのヒアリングを重ね、秀和レジデンスの歴史を紐解いていく。数々 -
Posted by ブクログ
子どものころ、近所に「秀和レジデンス」があったと記憶していたのだけれど、この本を見てみると該当がない。
調べてみると似た名前の「〇秀レジデンス」だった。
壁の感じも屋根の感じもあれだったのに。そっくりさん?
それほどまでに特徴的な秀和レジデンス。これで1冊作れちゃうのも素敵だし、つくっちゃおうと思ったのも素敵。
だけど、一律同じだと思っていたのに比べてみると、細かな部分、いや細かくなくて特徴的な壁の模様でさえバラバラだったことに気づいた。
なぜか私にとっては「住んでみたいヴィンテージさ」ではないけれど、眺めるのにはよし。近代的なマンションにない味がなんとも言えない。 -
Posted by ブクログ
これまでずっと賃貸住宅マンションに住んできたが、年をとって終の住処のことを考えるようになった。仕事を辞めて、通勤手段や職場との距離などの制約がなくなったけれど、将来の生活の問題や自分がやりたいことの実現のため家が欲しくなってきた。 新築はローンを組まないと買えないが、仕事を辞めるとローンが借りられない。 あまりに古い中古住宅では満足度が低いということで、買えそうな中古住宅のリノベーションを考えている。
この本は、主に中古マンションのリノベをご紹介しており、簡潔で判りやすい。でも対象者は働いている若い夫婦のようで、都心に2000万円ぐらいの立地の良い物件手に入れて、1000万円でリノベのような