あらすじ
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青い瓦屋根、白い塗り壁、モザイク画のようなタイル――。
街でよく見かける、あの“南欧風"マンションの歴史とディテールを深掘りする一冊です。
白い塗り壁のタイプ別紹介や
タイルのパターン、バルコニーのデザインの違い、
レトロなステンドグラスや個性的な塔屋ほか、
住人インタビューと住まいについて詳細に解説。
高度経済成長期に誕生したマンションシリーズが
今なお愛され続ける理由がわかります。
巻末には全国134棟の秀和レジデンス一覧も収録!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトル通り、都心を中心に1970〜1980年代に多数建てられた分譲マンション「秀和レジデンス」シリーズを偏愛する著者による、秀和レジデンス本。
著者の偏愛は大したもので、日本全国、現存するすべての秀和を見に行っただけでなく、関係者や居住者への取材を重ね、何せ自分自身も秀和に住んでいる。
その成果としての本書は、
まず豊富な写真をもとに秀和レジデンスの設計上の特徴を、タイル、ラフウォール(外壁)、屋根、金物、ステンドグラス、アイアン柵、外燈、植栽、感銘版、塔屋…とパーツごとに共通点や相違点を紹介する。
第二に、当時の関係者や居住者へのヒアリングを重ね、秀和レジデンスの歴史を紐解いていく。数々の証言をもとに、秀和レジデンスがどう作られてきてどれだけ愛されてきたかが示されていく。
街中で見かける、あの目につくマンション。
本書の写真をみて「あ!あのマンションのことか!」と思い当たる人は手に取っても良い一冊。
最後に、意外だったのは著者が繰り返し秀和レジデンスのことを「かわいい」と表現していたこと。この建物シリーズのことは私も強い印象を受けて気になってはいたが…かわいいとはね。
建物のデザインって見る人によって受ける印象が違うものだなあとしみじみ感じた。
Posted by ブクログ
子どものころ、近所に「秀和レジデンス」があったと記憶していたのだけれど、この本を見てみると該当がない。
調べてみると似た名前の「〇秀レジデンス」だった。
壁の感じも屋根の感じもあれだったのに。そっくりさん?
それほどまでに特徴的な秀和レジデンス。これで1冊作れちゃうのも素敵だし、つくっちゃおうと思ったのも素敵。
だけど、一律同じだと思っていたのに比べてみると、細かな部分、いや細かくなくて特徴的な壁の模様でさえバラバラだったことに気づいた。
なぜか私にとっては「住んでみたいヴィンテージさ」ではないけれど、眺めるのにはよし。近代的なマンションにない味がなんとも言えない。
Posted by ブクログ
2025/04/18予約 10
ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス
を読み興味が出て読んだ本。著者の秀和愛があふれ、かなり細かいこだわりまで詳細に書かれていて楽しかった。制約も多いし古いので水回りなど心配も含めて楽しみながら暮らせる人には魅力的だろうな…私は近所の秀和レジデンスを散歩しながら見に行きます。
Posted by ブクログ
散歩しているときによく目につく、あの素敵なマンションを集めた図鑑があるなんて、と感動して、思わず取り寄せて買ってしまった。
ときめくタイル、建物ごとに塗り方が違うラフウォール、「秀和ブルー」と呼ばれる青い屋根、そして金物の世界。外からは知らなかったけれど、ステンドグラスも素敵だった。
Posted by ブクログ
都内の人であれば一度は見たことがあるであろう秀和レジデンスのデザインや実際に住んでいる方の内装などが紹介されている。
タイル柄や壁の模様は独特だが、目を引く良いデザインだと思う。青以外にも茶や緑があるのは知らなかった。
なお幡ヶ谷についてはほとんど言及はない。