フロイトのレビュー一覧

  • 続・精神分析入門講義

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     『入門講義』に対する続編。フロイトの「世界観」も含めて講義のまとめとなっている。フロイトの議論の中に、しばしば、エロチックでグロテスクな解釈が入っていて、その部分は読んでいて気恥ずかしいし、よくわからない。訳者解説は、時代背景も扱っており、フロイトの問題意識とその問題点が議論されており、本文を読む上で非常に役立つ。

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    2026年01月03日
  • 精神分析入門講義(下)

    Posted by ブクログ

     講義録なだけに読みやすいだけではなく、自身の見解や考え方への批判に対して、断りを述べながら説明していく口調はある意味ほほえましい。訳もわかりやすい。フロイトの精神分析論全体が網羅されていないので、やや、中途半端な感じもするが、必読であることは間違いない。下巻には充実した索引も掲載されていて、読書の助けになる。

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    2024年04月02日
  • 日常生活の精神病理

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     原著は1901年から1924年頃までにかけて増補・改訂されたもの。
     本書は人文書院の『フロイト著作集』だと第4巻に入っているもので、フロイト存命中は世界中で最も読まれたベストセラーであったらしい。日本で本書が根付かなかったのは、恐らく新潮文庫のラインナップに入らなかったためだろう。もっとも本書の解説を読むと1941(昭和16)年にいちど岩波文庫で出たようだ。本書は同文庫の新訳版である。
     言い間違いや度忘れなどの錯誤の裏面には、その人の願望や様々な無意識的機制が働いている、というのが本書の大筋で、かなり大量に実例が列挙されてゆく。実例が多すぎて読んでいて疲れてくる部分もあるが、何しろ学術書なのだから仕方がない。例の不評な「氾-性-論」がほぼ出てこないので、多くの読者には受け入れやすいのではないだろうか。
     こんにちでは、フロイトなんて、とさげすみ、完全に捨てて顧みない人も多いようだが、そこまで「完全に」無効だとは私は思っていない。何よりも、現在は常識となった「無意識」領域のロジックを初めて大々的に明るみにし、20世紀の知の進展を支えた点は、歴史上かけがえのない偉大さだ。
     それまでは文学にしても哲学にしても意識上の思考などだけが語られていたのに対し、意識という表面にまで浮上しない底の方で、無意識という、常識的には不合理な、非=理性的でもあるシステムが機能しているという発見とそこに注視する思考は、私見では構造主義思想の先駆のようにもなっている。
     実は本書の言う「日常生活の精神病理」については、自分が最初に気づいたことではない、とフロイトも明言している。すべての「言い違い」に同じような無意識の機制が働いているのか、というと、そこはフロイトも断言はしない。こういった細かい部分を読んでいくと、学者として慎重な、真摯な姿勢も見られるのである。

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    2023年01月12日