石田勇治のレビュー一覧
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ナチ党・ヒトラーが政権を奪取し、ユダヤ人迫害、ヨーロッパ大戦に至るまでの経緯を説明している。
ヒトラーは合法的に政権を獲得したと言われることがあるが、その背景には姑息な手段を用いて他党を弾圧や大統領令の発令が大きく左右していることから、学問的な帰結としては「合法的」という表現は正確な解釈ではない。...続きを読むPosted by ブクログ -
ヒトラー、ナチスに関して勉強できる映画あったら誰か教えてください。
・善悪二項対立の危険さ
・利益を享受しているが故に上記の危険さを見て見ぬ振りをすること
ヒトラーのやったこととは程度は違えど、現代にも通ずるものがあると思った。
・善悪二項対立の危険さ
ヒトラーは様々な地域、階層に向けて、すべて...続きを読むPosted by ブクログ -
東日本大震災や新型コロナによって、緊急事態条項が注目されているが、強力な権限になる恐れがあるため、著者は非常に慎重な姿勢。特にナチスの歴史に照らし合わせ、その危険性を指摘している。Posted by ブクログ
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古来からのユダヤ民族への迫害。
ドイツでユダヤ人の法的平等が実現したのはビスマルクのドイツ帝国の1870年代、つまりナチスのたった50年前だったんだ…
ナチスは論外だけど、なんか世界はナチのせいにしすぎじゃないか?
舛添要一の「ヒトラーの正体」より、丁寧に少し深めにまとめている印象だが、ヒトラー...続きを読むPosted by ブクログ -
第一次大戦でドイツは敗れ、多大な賠償金を課せられるに至った。ソ連との対立、共産主義勢力に対する恐れもあった。
その中にあって、最初は極右政党として、疎んじられ、ナチスは軽く見られていた。
その小さな一政党、ヒトラーという小柄だが、言うことだけは荒唐無稽な大ボラという男が、権力の階段を少しずつ登ってい...続きを読むPosted by ブクログ -
どうやってヒトラーはドイツのトップに立ち、ドイツがあの暴走に至ったのかを初めてきちんと知れた気がする。「ヒトラーのカリスマ」だけでは説明しきれない政治的な流れもあったし、色んな人の思惑が結果的にヒトラーに権力を集中させていた。ホロコーストを理解する上で、この本はとても有用なことを教えてくれた。Posted by ブクログ
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本書を読むまではヒトラーが物凄いカリスマ性を持ち合わせた人物というイメージを持っていたが、読み終えてみると様々な人が、自らの欲望を満たすためにヒトラーを上手く使おうとしていたに過ぎないような印象を持った。
最終的にヒトラーは、それらの人を足場にして台頭していくことになるが、台頭を許すことになった...続きを読むPosted by ブクログ -
小政党の一つに過ぎなかったナチスがいかに権限を拡大して独裁国家を作り上げたかを解説し、日本で審議されている緊急事態条項のナチスの手口との類似点、危険性に言及。この分野は門外漢なのでとにかく難しかった。憲法学者は言葉のチョイスに厳格だなあ。一応理解した中で印象深かったことをメモ。
・ユダヤ人に職を奪わ...続きを読むPosted by ブクログ -
第1次大戦後~第2次大戦終結までのドイツに対するなぜなぜを概括的に解き明かしてくれる入門書。
共和制政治の人気が落ちていったのは経済政策の不成功に対する大衆の失望に起因し、それをプロバガンダで巧妙に惹きつけたのが隆興時期のヒトラー。大統領と首相を兼ねる総統に上り詰めるや、憲法停止の授権立法を頻発し...続きを読むPosted by ブクログ -
ドイツ近現代史の研究者による本だけに、ナチス・ドイツの成り立ちについて、勉強になる内容だった。一弱小政党であったナチス党とヒトラーが国のトップに上り詰めていった経緯について(前半)は、特に価値があると思う。
後半、ヒトラーにとっての戦争とは、対ユダヤ戦争だった、と強く印象に残る内容記載となっている...続きを読むPosted by ブクログ -
「わからない」ことがわかった。
『暗幕のゲルニカ』を読んで、なんでこんな悲惨な状況になってしまったんだ?ナチス、ヒトラーって何だ?と、その歴史や背景に興味を持ったことがきっかけでこの本を読んでみた。
どのようにしてヒトラーが独裁政権を取ったのか、どのようにしてユダヤ人迫害が行われたのか、順を...続きを読むPosted by ブクログ -
第二次世界大戦におけるヒトラーの行動についてはあまり書かれていないが、それまでのヒトラーが独裁政権を樹立するまでが詳細に書かれている。
ヒトラーを含めナチスの人物たちは、生まれながらの極悪人ではなく、当時の第一次世界大戦で敗戦し絶望の中にあったドイツ、そしてドイツを服従させようとしていたヨーロッパ諸...続きを読むPosted by ブクログ -
ナチスが「過半数を占めたのではない」ことが強調されるが、第一党ではあったし比例代表制選挙の弊害で他党は結集せず共産党はスターリンの手下だった/国会議事堂放火事件「やはり陰謀」とするがパヨクは嘘が多い╱何よりナチス政権で恐慌を脱し国の威信を取り戻したのは事実/パヨクの理想は憲法論議のない国、北朝鮮のよ...続きを読むPosted by ブクログ
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まず、今日1月27日はアウシュビッツ強制収容所が開放された日だそうだ。本書はヒトラーが政治家を目指してから自死するまでが詳しく記されており、専門家から強く薦められているものである。ドイツ国民はヒトラーに騙されたと目にすることがあるが、本書を読むと国民がヒトラーを後押しした感もある。WWI後の賠償金負...続きを読むPosted by ブクログ
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以前からナチスやヒトラーには興味があったが、小説に出てくる程度で満足していた。何故か自分でもよくわからないが、きちんと知っておきたいという思いが、この頃強くなってきた。
いくつか読んでみたい本がある中で、まずはこちらを読んでみた。
ヒトラーが歴史の表に登場する前から、権力を掌握し戦争、ホロコースト...続きを読むPosted by ブクログ -
第1章から第5章まで、ヒトラーが政治家となり、ナチ党首となってから、ヴァイマル共和国のヒンデンブルク大統領によって首相に任命され、その後どのようにして議会制を崩壊させてナチ党が唯一の政党となったか、そして「安定した時代だった」とドイツ国民によって評されるナチ体制下の政治はどのようなものだったのかが...続きを読むPosted by ブクログ