ワッキー貝山のレビュー一覧
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昔、駄菓子屋に当たり前の様に置いてあった「コスモス」のガチャ。この本は、子供の夢を売っていた、もしくはガキを騙くらかしてカネをせしめていた「コスモス」なる企業の夢と破天荒の軌跡を追った本だ。
野卑で雑で、でもガキの目線を忘れず、80年代を通じクソ餓鬼どもにガチンコバトルを仕掛け続け、最後には海賊版を売り続けた「海賊」らしく大空中分解を遂げた、愛すべきぺてん師達。
あの当時、小学2年にとっては恐ろしく高価な20円で掴まされた、何をどう遊んだらいいのかすら解らない、亜鉛ダイキャストで出来た宝箱のミニチュアを思い出した。
思い出の中で美化すら出来ないあの小汚い玩具、子供騙しにもなっていない意味不 -
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いまやスマホのゲームの中でも生き続ける「ガチャ」というビジネスの黎明期のカオスの曼荼羅。もともとアメリカから輸入した機器に日本で受けるための商品を詰めるということで始まったビジネスだったと知りました。都築響一の解説にある「日本がアジアだった頃」という感想がとても納得出来ます。海賊版、違法コピー、もう適当なんだけど小さなカプセルの中に人間の業みたいな大きなものを詰め込んでいるようです。子供達にとって、そして人間にとって射幸心というのはものすごいパワーがあるのだと改めて知りました。その射幸心という夢のカケラが本書に掲載されているどうしょうもないガジェットたちであり、それはすみずみまで浄化されシステ
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1970~80年代に子供だった世代にとってはとても懐かしい響き"コスモス"。タイトルにあるように一回20円や50円で出来るインチキガチャガチャメーカーで、代表作はロッテ・ビックリマンシールの偽物のロッチ・ビックリマンシール。ここまではネガティブな説明だが、現在全国にYujinやバンダイなどのガチャガチャが流通しているのは、このコスモスが作り上げた土台があったからこそで、仙台から全国制覇したことによって、そのインチキ性が問題になり、やがて衰退してしまう。やはりネガティブになってしまったが、愛すべきメーカーであり、この本はその愛(景品)のカタログである。ひとつひとつ見ると、20
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Posted by ブクログ
昔、よく通った駄菓子屋には必ずと言ってよいほど、店先に置いてあった。それがこの「コスモス」のガチャガチャ。
小学生の時「キン肉マン消しゴム」「ビックリマンシール」に大いにハマった世代である私には非常に懐かしい。
「キン消し」を発売していたのはバンダイだったか、忘れてしまったが、正規のキン消しを販売するガチャガチャは1回100円だった気がする。それに比べ、コスモスは20円だった。
それだけでお得感があった。だが、やはり造形はイマイチ。
そんな思い出が蘇ってきたが、この会社それだけではない。
これまで様々な商品を、ガチャガチャを通じて、世の子供たちに売りさばいてきた。
その内容はいかにも子供相手の