オルテガのレビュー一覧

  • 大衆の反逆
    NHKの100分で名著という番組で紹介されていたので手に取った。

    ノブレス・オブリージュ。高貴であることには義務が伴う。現代においては過去に比べたらまるで貴族のような生活をしているのかもしれないが、使命感が欠落しているとの指摘による警告。王政において存在した支配者層と被支配者層の構造が崩壊...続きを読む
  • 大衆の反逆
    大衆社会論の草分け的な書だが、その内容がよく知られているとは言えないだろう。
    オルテガは大衆の典型がすなわち科学者であるとしているところがユニークで、一般的にイメージする大衆社会論とは若干趣を異にする。科学はその発展のために科学者を専門分化させてきたが、科学者は自分の専門分野には詳しいがそれ以外のこ...続きを読む
  • 大衆の反逆
    大衆の連帯は加速している・・・
    ネットやスマホの存在で、大衆は見えない形で連帯している。選挙やデモや集会でしか反逆できなかったオルテガの時代とはずいぶんちがう。そして無自覚であれば、容易にそのような、ネットやスマホの大衆の連帯に巻き込まれてしまいかねない。くだらないネットニュースにくだらないコメント...続きを読む
  • 大衆の反逆
    タイトルから受け取るイメージとは裏腹に大衆というものがいかに無責任で無知であるか、そしてその大衆が今国の中心になってしまっていることの恐ろしさを指摘した書。1930年に書かれた作品なのですが、驚くほど現代そのものだと思った。

    権利や自由があらかじめ用意された世代に生まれたわれわれはそれが空気と同等...続きを読む
  • 大衆の反逆
    19世紀のヨーロッパが、まさにいまの、21世紀の日本の状況に酷似しているという衝撃。僕たちはこれから、どんな未来を選択してゆけばいいのだろう…。
  • 大衆の反逆
    大衆とは、みずからを、特別な理由によって、よいとも悪いとも評価しようとせず、自分が「みんなと同じ」だと感ずることに、かえっていい気持ちになる人々全部。
    そのため、社会を大衆と優れた少数派に分けるのは、社会階級の区分ではなく、人間の区分であり、上層階級においても大衆が支配的であるのが、現代の特色。
    ...続きを読む
  • 大衆の反逆
    オルテガの名は聞き及びながら今まで読んでこなかった一冊。安倍、トランプのありようをみているとまさに「文明の一切の原理に興味がない」ものが社会の主導権を握っているというオルテガの主張が今を行われているかのように感じる。そしてヨーロッパ大陸の諸国民を一丸として一大国家を建設する」という現在のEUの姿とそ...続きを読む
  • 大衆の反逆
    内田樹先生が度々引用されている御本なのでいつかは読んでみなくてはと本棚に用意してあった一冊。立憲主義の破壊に扉を開いた参院選前に読んだというのも何かのお導きなのだろう。いや、俺が求めていたのか?
    国家って様々な形があって、生き物みたいにうごめいているもんなんだなぁ~と思った。立憲主義や民主主義って言...続きを読む
  • 大衆の反逆
     本書の内容がはじめて発表されたのは1926年、マドリードのある新聞だ。80年以上前に書かれたものであるにもかかわらず、(あるいはそれ故に)これは現在の日本にぴたりと当てはまる分析ではないかと思ってしまう箇所が少なからずあったことに驚きの念を禁じえないとともに、ヨーロッパではじまっていたことが遅れて...続きを読む
  • 大衆の反逆
    [ 内容 ]
    オルテガは、早くから現代が歴史上の一大転換期であることを見抜き、その危機の克服をめざして警鐘を鳴らし続けてきた。
    現代を大衆の時代と断定し、二十世紀の本質を衝いた名著。

    [ 目次 ]
    第1部 大衆の反逆(密集の事実;歴史的水準の上昇;時代の高さ;生の増大;統計的な一つのデータ;大衆人...続きを読む
  • 大衆の反逆
     「俺はもう我慢ならねぇ。もう言わなくちゃ気がすまねぇんだよ!」とでもいう感情があって書かれたのかなという気がする一冊。

     そういう気がするので、思想書や学術書という意味合いで書いたというよりも、社会にインパクトを与えようという意味合いで書いたのではないかという気がするので、その意味で政治的な一冊...続きを読む
  • 大衆の反逆
    大衆とは
    ?生まれたときから、「生」は容易で豊かであるという感覚を抱いている。
    ⇒根拠のない楽観主義とそのことへの確信、そしてそこからその「当たり前の状況」を実現させることに対して強い要求が生じる。

    ?現存の自己を肯定し、同時に自己の道徳や知性も肯定する。
    ⇒ゆえに、外部からの言葉に耳を傾けけず、...続きを読む
  • 大衆の反逆
    ■■レジェメ■■
    1)一言でこの本を言うなら?
    2)本書のキーワード  『生』『大衆的な人』『貴族的な人』
    3)要約 1)時代と生き方の変化 2)大衆的な人ばかりになって大変 3)科学者は始末が悪い
    4)感想 – 
      1)表面的
      2)自分の中で反応した知識
      3)自分に落とし込んで見る
      ...続きを読む
  • 大衆の反逆
     大衆が社会的勢力の中枢に躍り出た。少数の限られた人だけの特権が、大衆に侵食されてきている。気付けば周りは匿名で没個性の無知な大衆で溢れかえっているのである。
     オルテガは『大衆の反逆』において、現代における大衆の脅威と危機について語った。しかし、現代について語る前に、此処で言う大衆の定義とその発生...続きを読む
  • 大衆の反逆
    欧州の大衆の統計学的考察
     歴史は大衆の反乱をなんども経験している いかにナポレオンのように権力のみ持つものは結局民衆の反感を買い ムソリーニのように合理的に大衆が選んだファシスト政権であっても ただ権力の上に胡坐を書くだけではいけない。
     ただ オルテガから読み取れる日本は まさに悪い意味での世論...続きを読む
  • 大衆の反逆
    【目的】

    【引用】

    【感じたこと】

    【学んだこと】
    選ばれた人間=自分に多くを要求し、困難と義務を背負い込む。