アリアナ・フランクリンのレビュー一覧

  • アーサー王の墓所の夢

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    アデリアシリーズ3作目!12世紀のイギリスで活躍するイタリア人の女性医師  12世紀のイギリスで活躍するイタリア人の女性医師アデリアが主人公。訳あってイギリスにやってきたのだが、その辺りのことは、シリーズ1作目の「エルサレムから来た悪魔」に書かれているらしい。

     図らずも3作目から読んでしまったが、面白い。イングランド国王ヘンリー2世に命じられて、2体分の遺骨の検分に赴く。その2体の遺骨は、アーサー王とその妃グウィネヴィアではないかというのだ。

     殺人鬼に襲われ地下に閉じ込められたり、主人公アデリアの友人エマと息子のピピィの行方不明事件も絡み合ったりと読者を飽きさせない
     
     12世紀にグラストンベリー一帯を襲った大地震が物語のきっかけになっているが、その他にもヘンリー2世が力を入れた法制度(コモンロー)による巡回裁判が登場するなど、史実も取り入れながら話が進んでいくので、重厚なミステリーになっている。

     1作目、2作目も手に入れて読みたい。

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    2026年01月18日
  • アーサー王の墓所の夢

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    サレルノで当時の最先端の科学を学んだアデリアが、中世の迷信や偏見だらけのイングランドで難しい謎に挑むという、他のミステリにない要素もあって、実に面白いシリーズ。

    今回は、アーサー王伝説!数百年前の遺骨の鑑定?調査の最中、アデリアはまたもや数々の災難に見舞われ、またもや助けに現れたのはロウリー司教。二人の関係もみどころの一つです。

    作者が亡くなったため次の第4作で終わりとのことですが、本当に惜しい。

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    2014年10月12日
  • ロザムンドの死の迷宮

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    アデリアがママになっていてびっくりした。気になる子の父親との関係は…。
    脇を固めるギルサやマンスールもあいかわらずでうれしい。
    作者はよほど、ヘンリー2世が好きらしい。
    次の作品にも期待。

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    2014年09月25日
  • エルサレムから来た悪魔 下

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    えっ、この人が死んじゃうの?とびっくり。
    今のような科学的な捜査方法のない時代の犯人探しは、大変だっただろうなあ。
    恋模様もからんできて、おもしろかった。
    続編に期待。

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    2014年09月02日
  • エルサレムから来た悪魔 上

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    中世イングランドを舞台にしたミステリ。なんと、そんな時代にも女性の検屍官がいたとは!当然、魔女だの教会への冒涜だの、時代を反映した偏見や因習も出てきて、女性には大変な時代だったのだなあと思う。

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    2014年08月28日
  • アーサー王の墓所の夢

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    シリーズ3作目。安定の面白さ。今作はちょっとファンタジー要素もありますが、登場人物達の生き生きとした描写は、読んでいて本当に楽しい。
    アーサー王の遺体が見つかったという話を確かめるだけのはずが、道中を共にした友人が息子と戦士ともども行方不明になってしまう。

    個性的な仲間達と謎を追う様子は、ミステリと言うより、冒険のが近いかも。

    この続きはまだ日本版は出てない?よね。作者が亡くなったため、4作までで終わってしまったそうですが、早く読みたいです。

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    2014年06月21日
  • ロザムンドの死の迷宮

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    12世紀シチリアの女医アデリアがイングランドで活躍するミステリの2作目。

    冒頭に犯人がちらつくのは1作目と同じ。しかし全く予想がつかない展開で、ついつい一気読み。

    前作で恋仲となったのに別の道を進んだアデリアとロウリーの関係も気になる。
    また、お守り(1作目で活躍した犬)亡き後も、また臭い犬が出てきます。あまり役に立たないけど、つねにアデリアについて回るその健気な姿は、酷い事件の中では癒しです。

    とにかく登場人物の個性が前作よりもさらに際立っていて、王妃や王の愛妾ロザムンド、さらにはそれぞれの臣下達、どいつもこいつも興味深い。

    生き生きとして、なんとも賑やかなミステリです。

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    2014年05月12日
  • エルサレムから来た悪魔 下

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    下巻。
    上巻を読み終わった後、一気に読み終えてしまいました。

    怒涛の展開と、事件に迫る主人公の感情が爆発して、上巻とはまた違った展開に。
    事件は恐ろしい展開に向かいつつ、まさかの干物女にロマンスが?!

    いやー、ちょっと笑っちゃいましたが、彼女は頑張ったので、安易な展開も仕方ないね(笑)

    それにしても男性の下半身が良く出てくること。まあ、女性は汚らわしいとされていたキリスト教へのあてつけですかね。

    忘れちゃならないのが主人公にいつも付いて行く、ものすごく臭い子犬の「お守り」(犬の名前ね)がコミカル要素を追加してくれて、ほんとに一気に読めました。どんだけ臭いのかよ!って突っ込みたくなりますよ。

    同じ主人公の続編もあるらしいので、探して読みたいな。

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    2014年05月08日
  • エルサレムから来た悪魔 上

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    上巻。
    12世紀のイングランドを舞台にしたミステリー。最初だけ人物を把握するのにちょっと大変でしたが、シチリアの検死医アデリアがイングランドのケンブリッジに到着する頃には、すっかりハマりました。
    幼い子供が張り付けにされ殺された事件。死体を検分したアデリアは恐ろしい暴力の痕跡を見つける。

    幼い子供が何人も犠牲になるかなり凄惨な事件ですが、事件そのものと合わせて歪んだ権力をもつキリスト教会やユダヤ人、ユダヤ教への民衆の歪んだ偏見が、牧歌的な風景の中にぶちまけられています。
    主人公はユダヤ人に育てられた捨て子で医学へ身を捧げ、シチリアの最も優秀な医者であり、かつ女子力皆無の干物女。医者と言っても死体専門。

    その彼女とシチリア王の側近のユダヤ人とアラブ人の召使、さらに個性的な登場人物達が邪魔をしたり、協力したりと賑やか。

    上巻ではあまり捜査は進みませんが、驚きの展開もあります。

    誰に何が起こってもおかしくないんだと、思い出させられて、面白いです。

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    2014年06月21日
  • ロザムンドの死の迷宮

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    中世イギリス・ミステリ2冊目。
    アデリアは、女ながらシチリアの大学を出た医者。
    事件の調査のために、シチリア王からイギリスに派遣された。
    当時のイギリスでは女医など考えられず、魔女扱いされる危険が大きいため、サラセン人の召使いの男性を医者として、自分は通訳兼看護師としてふるまっている。

    シチリア帰国をイギリス国王ヘンリーに許されず、一作目に出来た恋人との間の愛娘アリーを一人で育てている。
    頼りになる乳母はいるけどね。
    アリーの父はロウリー司教。結婚はアデリアが断ったのだが、それを受け入れて去っていったことを怒っている女心。
    今回の事件は、国王ヘンリー2世の愛妾ロザムンドの毒殺事件。
    王妃エレアノールは王に幽閉されていたが、脱走。疑われるが、雲隠れしたまま。
    ヘンリーとエレアノールは何人も子をなした仲だが、しだいに険悪に。王妃幽閉の理由は下々にははっきりしていなかった。
    度重なる浮気のうえに麗しのロザムンドと歌われた愛妾のせい?
    ロザムンドの暮らす塔の庭を迷宮にしたというのは…
    ヘンリーは何を考えていたのやら。
    しかし、ロザムンドが太っていたというのは事実??

    子供達は皆、けっきょく母親の味方というのは、ヘンリーに問題もありそうだが、父である前に王だったのか?
    このとき王が激昂すれば、国を二分する戦乱が起きそうな事態に。
    ロウリーからの呼び出しに、複雑な心境のアデリア。

    傑物の王妃エレアノールが登場。華やかで楽しめます。
    質素な暮らしをするアデリアからすれば、他国の王妃には違和感もあるのだが、次第に特異さも認めていく。
    作者はヘンリーの大ファンのよう。
    急逝が惜しまれます。
    まだ続きが2冊あるのは、翻訳して貰えそう?!

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    2011年07月09日
  • エルサレムから来た悪魔 上

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    勧められて読みましたが、面白かったです。舞台は12世紀のイギリス。十字軍やユダヤ人との対立など、古い時代背景にありながら、法医学の女医が主人公となって、難問を解決するという物語です。最後に出てくる犯人は、ちょっと異常なのと、そうなった原因がよくわからないのが残念でしたが、一気に読んでしまいました。

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    2010年12月07日
  • エルサレムから来た悪魔 下

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    12世紀イングランド。
    ケンブリッジで起きた連続殺人を解決するために招かれたのは、ナポリのシモンで通る調査官と、検死を専門とする女医のアデリアと、その従者のサラセン人マンスール。
    十字軍の時代に目立つ三人は薬売りとして旅をし、アデリアは娼婦と誤解されたりする。
    修道院長の紹介で、沼沢地の出身で料理のうまい老女ギルサに世話をして貰い、その孫でみすぼらしいがじつは利発な少年ユルフとも次第に仲良くなる。このコンビがいいですねえ!
    小さな女子修道院の院長はやり手で、最初に殺された少年を聖ピーターとして遺骨を祭り、訪れる人々から金を集めていた。
    女は封印してきたアデリアが、異国の地で惹かれた男性は…?
    ヘンリー王も登場!
    シリーズ化されるのが楽しみ。

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    2010年07月14日
  • エルサレムから来た悪魔 下

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    残酷なことが沢山起こったけれど、史実を巧みに盛り込んでいて、とても面白かった。
    「昆虫の羽音」と表現されたところは、普通の人たちの行為なので、本当に恐ろしかった。
    世界史の授業で習ったけど、いまいち分からなかった教会と王との関係も明快に。教会関係者を王が好き勝手に罰することはできなかったんやね。

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    2015年01月31日
  • アーサー王の墓所の夢

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    アデリアシリーズ3作目です。

    今回も残虐行為有り。
    アデリアも相当酷い目に遭ってます。
    宗教裁判にかけられそうになって住み慣れたケンブリッジを追われるわ、
    またもやヘンリー王から無茶振りされるわ。
    嘆いたり癇癪を起こしたりと感情的にはなりますが、
    決してブレない命に対す真摯な態度が救いになっています。


    前作までと雰囲気がちょっと違って感じるのは、
    アーサー王伝説が絡んでいるせいですね。
    伝説に彩られたキリスト教の聖地というロケーションに加えて、
    夜毎アデリアの夢に現れる意味有りげな啓示(?)。
    アーサー王に関しては、
    まだいろいろ謎だと以前読んだ記憶がありましたが、
    あとがきによると結構資料に基づいて書かれているようで、
    興味深かったです。


    それにしても・・・。
    20年以上前の遺体を検死するという無茶振りに加えて、
    存在も定かでない伝説の王の遺体かどうかの判定とわ。
    科学捜査も無い12世紀にミステリーとしても相当無茶ですね。


    大火事の真犯人とか、行方不明の友人一行とか、
    いろいろ推理はされていますが、
    やがて夢の啓示に導かれるようにアデリアにやって来る
    「謎は全て解けた・・・。」という理解の場面はちょっと強引かな。
    本格推理ものではないですが、
    意外な犯人像とかは読み応えがありました。

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    2017年10月14日
  • ロザムンドの死の迷宮

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    アデリアシリーズ2作目です。
    前作から1年。
    娘が生まれて、アデリアは母親として幸せに暮らしていましたが、
    またもやヘンリー王(ロウリーか?)に引きずり込まれて、
    恐ろしげな事件の渦中にどっぷり。
    医者として女性として際どい立場の自分自身だけでなく、
    今回は娘の安全にも心を砕かねばならず、発狂寸前です。
    なにしろセクハラのオンパレードで、
    現代人の感覚で読んでるとかなりストレスが溜まります。


    息子をそそのかして謀反を企てている王妃エレアノールが容疑者のため、
    あわや再び戦乱の世になるのかという危機感から、
    ロウリーは勿論、アデリアまで駆り出される訳ですが。
    なんだろなぁ〜。
    結局、国民を巻き込んだ国王と王妃の夫婦喧嘩の様な・・・。
    ロザムンドの他、兵士や無実の人たちも沢山殺されたのに。
    王妃は謀反の罪で幽閉されていたので、
    お互い憎み合っているのかと思いきや。
    8人も子を生した夫婦間の馴れ合いのような空気が漂っていました。
    前述の人たちが殺される際の残酷さと比べると異様です。
    政治的判断だの王族・貴族にとって下々の生き死には瑣末事だとか。
    いろいろ理由付けはあるんでしょうが、なんだか釈然としませんでしたよ。


    ミステリーとしては、
    前作同様、アデリアが限られた機会の中で検死(らしきもの)をしながら、
    状況証拠を積み重ねて推理していくのですが、
    本当にハラハラしました。
    どんでん返しもあってよかったです。


    そして、ロザムンドの家政婦デイカーズの執念が怖いっ!
    あと、腐乱した遺体の上にダイブ・・・、脳が想像するのを拒否しました。

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    2017年10月14日
  • エルサレムから来た悪魔 下

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    女性の検死官が連続殺人事件を解決するミステリー、と書くとパトリシア・コーンウェルのシリーズを連想するが、こちらは12世紀のイングランドが舞台。その点だけでも充分ユニーク。
    時代が時代なだけに捜査や検死の方法に多少迷信じみた要素が入るかと思いきや、そこは想像していたよりも現実的で、むしろ現代小説を読んでいる感覚に近かった。
    もちろん風俗習慣、思想、時代背景は12世紀のそれが鮮明に描かれているので、現代小説を読む感覚で時代小説を読むという不思議な読み応えを感じた。

    子供を餌食にした犯行も残酷だが、当時まかり通っていた迷信や無知、差別もまた別の意味で残酷なので、現代が舞台の犯罪物を読む時より精神的にエネルギーが削られる気がする。
    それでも続編を読もうと思うくらいに面白かった。

    上巻での衝撃は退場すると思っていなかった人物いきなりの退場、下巻での衝撃は主人公アデリアまさかの恋。
    バリバリキャリア志向かつ男まさりのアデリアが恋に落ちる姿はなかなか可愛らしいのに、たとえ快楽に味を占めても思考はナチュラルに医術と直結している残念な彼女には今後も残念なままでいてほしいw

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    2013年12月07日
  • アーサー王の墓所の夢

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    12世紀の女医アデリアの活躍を描く歴史ミステリ。
    3冊目。
    いよいよ面白いです。

    前作から4年。
    アデリアは幼い娘のアリーとその子守となったギルサ、子供の頃からの用心棒でサラセン人のマンスールと共に、村に落ち着いていた。
    ところが医療で人気を得たのをねたまれ、宗教裁判所に狙われたと知って、急ぎ移転することに。
    その途中、友人エマが、幼い息子と一緒に、亡き夫から受け継いだ領地へ向かうのに一緒になります。

    イタリア生まれで、当時のヨーロッパでは最先端の教育を受けた検視医アデリア。
    アデリアの目から見ると、女性の医者など魔女として焼き殺されかねないイングランドは野蛮な地。
    ヘンリー王は領土を拡大して法制も改革した英明な王だが、難題も抱えている。
    折りしも、グラストンベリーの大修道院は、大火でほとんど町ごと消滅していた。
    アデリアはヘンリー王の要請で、大修道院墓地で発掘された骨を鑑定することに。
    あのアーサー王と妃グウィネヴィアの骨かもしれないという‥
    眠れるアーサー王がいつか甦るという伝説は、ウェールズで起きるヘンリーへの反乱の旗印ともなっていたのだ。

    難しい鑑定に直面するアデリア。
    しかも友人エマは行方不明になり、さらに修道院では事件が起こる。
    当時の事情がありありとわかるように書き込まれ、村人も個性ゆたかです。
    そこへ司教ロウリーが乗り込んできて、アデリアと再会。
    妻帯できない司教に任命されてしまったため、別れた二人だったが、本音は‥
    活発で理性的だが内心は揺れ動くアデリアが、いきいきしていて、いいですね。
    スリリングな展開。

    CWA賞(英国犯罪小説作家賞)の最優秀歴史ミステリ賞を受賞した魅惑的なシリーズ。
    次の4冊目も楽しみ!そこで完結してしまうのが残念。

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    2013年11月30日
  • エルサレムから来た悪魔 下

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    さて、下巻です。
    上巻最後にシモン殺害というショッキングな事件が起こりましたので、
    その遺体を検死するところから始まります。
    なぜそう思えるのか理解に苦しむところですが、
    自分たちは安全だと信じて疑わなかったアデリアは、
    かなり動揺しています。


    事件の様相も、どんでん返しの連続で意外な展開となります。
    疑わしかった人物も実は・・・。
    そして満を持して登場したあの人が、
    そもそも何故アデリアが派遣されることになったのかを語ります。
    残酷な場面もいくつかありました。
    擬音語・擬態語のたぐいや直接的な表現はそれ程でもありませんが、
    充分想像できる程度に表現されています。


    上下巻通して、
    この時代のキリスト教社会とか十字軍の内実が描写されていて、
    現代に生まれて良かったと心底思えました。
    そしてなによりも。
    犬や豚への仕打ちが酷かったです。
    動物好きの私にはかなりきつかった。

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    2017年10月14日
  • エルサレムから来た悪魔 上

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    舞台は1171年のイギリス。
    主役はアデリア。
    イタリアからやって来た検死を専門とする女医です。
    故郷のサレルノでは裕福な生活と地位が約束されていたのに、
    王命により遠路はるばるイギリスはケンブリッジに来る羽目に。
    そこは女性の地位が低く、医者であることも検死をすることもタブー。
    発覚すれば魔女の烙印を押されて死刑もありえる。
    ひとりで散歩していたらレイプされてもおかしくないという、
    現代人には信じられないようなスリリングな状況に陥ります。
    そして仕事は子供ばかりを狙った連続殺人事件の被害者達の検死。
    この時代に科学捜査はありません。
    ハエのたかる腐乱死体と格闘しながら状況証拠を積み重ねていきます。
    読んでいくと誰も彼も疑わしく感じられますし、
    宗教裁判などで誰でも簡単に犯人にされそうな怖さもあります。
    アデリアも正体が知られたらと思うとドキドキしました。

    上下巻に分かれているのでまだ犯人は分かりませんが、
    最初の1節に巡礼者たちがケンブリッジに帰ってくる場面があって、
    早くもその中で「そのうちの1人が犯人だ」と明言されています。
    まあ状況証拠だけだと範囲が広すぎて絞りきれませんからね。
    お陰で容疑者の範囲は限られています。
    さて犯人は誰か、期待して下巻を読みたいと思います。

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    2017年10月14日
  • エルサレムから来た悪魔 上

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    ミステリーとしての構成も良いし、歴史的な背景にも萌え。歴史小説としても違和感なく楽しめる。作者がもう亡くなっているのは残念。

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    2013年08月24日